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フェアリーナイト  作者: 自由なゆめゆめ
2/3

2話 世の理

私のナイトは3人目。

折角のパートナーだから今まで顔で選んでいたのね。

だから一緒にいる時間は楽しかったけど、目的は進まず・・・

無駄な時間を過ごしたって感じかな。

まぁ・・・楽しかったし、後悔はしてないけどね。

この子は、顔はいまいちだけど剣の腕は申し分ないわね。


「わたしの名前はリノン。貴方の名は?」

「俺の名は・・・ハック。」

「ふ~ん。変な名前ね?」

「んだぁな。オークに村が襲われて生き残った俺を拾ってくれた

 くそ野郎が付けた名前だ。本当の名前は忘れた。」

「はぁ~。それでいいの?まぁ。いいけど。。」


剣以外は人並み以下って感じするけど。。。


「それより、周りがうるさくて落ち着かないぞ?」

「貴方ねぇ~~~。街中でも同じ事言えるの?

 街中に居ると思いなさいよっ。」

「ああ。そうか・・・おおっ。慣れて来た!」

「貴方・・・脳も筋肉でしょう?きっとそうね。」

「・・・否定はしねえが、おまえ・・・毒舌だな。」

「うぐぅ。」


これでも、前2人のナイトからは可憐なリノンちゃんって

言われてたんだけどね。。。

この子のペースなんだろうけど、本当の私に馴染む気がする。


あら?何だか懐かしい感じがする~~~。

あっ。この剣から力を感じるけど。この感じは・・・アルムの剣?


「ねねっ。その宝剣を抜いて見せて?」


ハックは剣を鞘から抜いて、肩に乗ってる私の手の届く所で見せてくれる。

やっぱりそうね。精霊の加護を受けたアルムの剣だわ!!信じれない!!

この子が持ってるって・・・凄い違和感があるんですけど?


普通に考えれば剣で、私を傷付ける所か、触れる事もできないのね。

私の羽を切った剣だから、早く気付くべきだったわ。。。


間抜けな二人組であった・・・


「この剣どうしたの?」

「・・・拾った。」

「この世界に1本しか無い貴重な剣が拾えるはずないでしょ!!」

「いや、本当に拾ったんだ。」


さっきの感じから、襲ってくる賊から強奪したのかもね。

アルムの剣があるなんて、運が向いて来たかも。

この子は運命かも!ううん、きっとそうよ!!


「ハック?私は精霊の国のアルマに行きたいの。ナイトの貴方は、

 それを補佐して一緒にアルマを目指すのね。」

「・・・・・」

「アルマは場所だけど、足でも馬でも行けない場所なの。」

「・・・・・」

「・・・もぅ~聞いてるの?まぁいいわ。手の上に乗せて。」


腰のまん丸のカリスメーターを取り出し、ハックに見せながら説明してあげる。


「世の理には、カリスマとカルマがあるの。まぁ、光と影の関係ね。

 良い行いをすると、カリスマが上がり、悪い事をすると下がるのね。

 そして、カリスマを上げ続けて、この目盛りが一周まわったら、

 アルマへ通じる光の道が現れるの。分かる??」

「うぅ・・・面倒過ぎて、無理!!周りがうるさ過ぎて無理!解約を要求する!」


・・・あ~ん。折角~強そうな子を見つけたのに><

単純そうだから、色仕掛けしかないわね。目の前まで飛んで、乳揺らせば・・・

って、羽が切れて飛べないよぉ。。。う~~っ。。もっとも本人が嫌がれば、

解約しないといけない規定があるから、解約に応じないといけないのね。

でも、でも、勿体なぁ~い>< アルムの剣も惜しいし><


はぁ~~~。仕方ないかぁ。

私をパートナーとして認めてくれないと、精霊の加護も受けれないし。

でも私と一緒じゃないと、アルムの剣もただの剣なのにね。。。


「うん・・・分かった。何だかごめんね。」

「はぅ。毒舌の幼性のギャップが萌え~だな。」

「妖精よ!妖精!!ってもうどうでもいい事ね。」

「勝手に押し付けてごめんね。解約するから、貴方のデコに触れさせて。」



あやふやな返事をして、期待させたのは悪かった。

だが、主を持つ気は無いし、束縛される事も面倒事も御免だ。

肩を落とす幼性?が可哀想な気もするが・・・

幼性?を手に乗せたままデコに当てた。


「解約前に一言!アルムの剣を持ってるんだから、彷徨える者を助けてね?」

「えっ?・・・ティマちゃん??」

「はぁ~~?誰よそれ??」

「あっ。いや。気が変った。お前を一年だけ助ける。但し条件が2つがある。

 一つは、好きな時に乳を突かせろ。二つ目は腹いっぱい餌をくれ。」

「ええっ?いいの?いいの?あ~ん。ありがとう!!」


大好きだったティマちゃんと同じ一言に、何かを感じて気が変った。

これも運命という奴だろうか?一年面倒に付き合うとするか。


「んで、面倒で途中で止めたが、何を手伝えばいいんだ?」

「ん~。長くなるけど、ちゃんと聞いてね?

 良い事をすると、カリスマって徳が上がって、この目盛りが増えるの。

 そして一周回ったら、達成なの。さっきここまで話したわね。」

「その目盛りって・・・30%くらいじゃん?先は長いな。。」

「そうなのよ!大変なの><」


150年で30%しか溜めれなかったって事は、口が裂けても言えない><


「そして、ここからが大事だから、ちゃんと理解して!」

「へぃへぃ。」


「貴方、さっきオークって言ったでしょ?オークの元は何だと思う?」

「見ての通り、豚じゃないのか?」

「そう。豚なの。その豚さんが・・・どうしてモンスターになったと思う?」

「さ~な~。魔王の魔法じゃないのか?」

「ぜぇぇぇんんん・・・ぜん違うのね。彼等も元は普通の生き物だったの。

 それが、私達妖精を食べてあんな姿に変るの。普通は会話もできるし、

 妖精を崇めてくれるいい子達だけど。でもね?怒りで理性を失った時や、

 悲しみから立ち直れなかった時に、私達に救いを求めて食べてしまうの。

 その結果、モンスターに変化をしてしまうの。」

「あの化け物達って、お前等の所為じゃん!!」

「・・・ナイトがちゃんと守ってくれないからよ!!

 そしてね?オークになった子が、妖精を食べ続けると、ハイオークになって

 魔法を使える様に進化するのね。そしてオークロードになるのね。

 私は、166歳何だけど、」

「ええ!!ババアじゃん!!解約を要求す・・「最後まで聞け!!」・・あぃ。」

「300歳以上の妖精と、この目盛りが80%以上の妖精を食べると、

 絶大な力を得る事ができるのよ。そのモンスターを人間は魔王と呼んでるわ。」

「・・・んじゃ・・・コボルトって、幼性を食べた犬で、

 リザードマンは、幼性を食べたトカゲって事だよな?」

「ええ。その通りよ。その子達が更なる力を求めて私達を襲うね。」

「・・・そいつらからお前を守るのが俺の役割か。」

「・・・脳は膿んでない様ね?」

「ぐっ。解約を求める!!」

「あ~~~ん。ごめんなさぃ!!」

「だが、この国の冒険者ギルドは強いからモンスターも出てこない。

 こんな国だと、俺の役割って無いんじゃないのか?」

「そうね。でも、小さい身体では限度があるの。だからナイトは必須なの。

 それに、ナイトと私は共有時間が長ければ長い程、お互いにメリットがあるし。」


まぁ、良く分からんが・・・

モンスターや、魔王を産んでたのが幼性?だとは・・・

本当に面倒な事に関わったものだ。。。まぁ、ティマちゃんとの約束を

思い出して、今のままの気ままな自分じゃ~って思えたし、いっか。。


「そして、私はご飯の代わりに、樹齢100歳以上の樹の精から命と力を

 分けて貰うのね。で、同じ樹からは一度しか分けて貰えないの。」

「ぐはぁっ!って事は、モンスターの居る森に入って事だよな?」

「えへへへっ。」


ぐっ。こいつ・・・ぽにょぽにょぽにょ・・・この乳に顔埋めたいぞ!


「ああん。くすぐったぁ~い。話はまだ途中よ!」

「あぃ。」

「これも大事だけど、貴方と私の同意の判断が必要な事があるのね。

 それはね、モンスターになった子が理性を取り戻したとして、

 人間と共存できるか判断するの。二人の意見が食い違うとダメなのね。

 そして、二人が共存できると判断した場合は、亜人として生きていくの。」

「えええ!!亜人もお前ら絡みなのか!お前って・・・もしかして凄いのか?」

「えっへん!!今頃リノン様の偉大さに気付いたか!!」


くぅ~~~ぽにょぽにょぽにょ・・・


「偉大なリノン様の乳を突くな!!」

「んじゃ、解約を。」

「・・・好きなだけ突いて!!」

「あぃ」


俺って、世の中の事が全然知らないんだな。

てか、この事知ってる奴の方が少ない気がするが。

問題は、こいつの餌だ。危険を承知で、森に入る事になる。


「おい。幼性。お前の餌は・・・「リノンよ!リノン!!」いつだ?」

「まぁ~一ヶ月に一度くらいね。樹齢300年以上の精に命を頂いたら、

 三ヶ月は大丈夫なの。でも、森の奥に入らないとだし・・・」

「んで、次は?いつだ?」

「・・・一週間後・・・」

「まじか!早く言えよ!!」

「えへへっ。ごめんちゃい」 頭をこつんとしながら言う。


ここから樹齢100歳以上の樹なんて、一週間で見つかるか?

早速、面倒事だ。だがティマちゃんが導いてくれた様な気がする。

甘んじて、面倒を全て引き受けよう。ティマちゃんとの約束だ。


「んじゃ、樹海を目指すぞ!」

「まって!アルムの剣と貴方の同期を合わせるわね。

 剣の上に私を乗せて、そのまま額に当てて。」


言われるままに従う。

・・・何をしてるか分からないが、デコが熱くなってきた。

すると、シュッと何かが身体に入ってきた。


「これで終わりよ。」


何だかよく分からんが、樹海を目指すか。


林から森に入ってしばらく歩く。

この辺りにモンスターは居ない。

だが、もう一日歩くとモンスターが出没する領土に出るはずだ。

歩き続けて、辺りが薄暗くなってきた。


「そろそろお腹空いたでしょ?」

「おおっ。餌か?ありがたい。」


そして空に向かって両手を広げると、猿らしき生き物が

木の実を運んできてくれた。


「ありがとう。お疲れ様。」 持ってきてくれたから礼をした。

「クスクスクスッ。頑張ってね。ナイトさん。」


そして、森に中へと消えて行った。


「足りなかったら、追加で持ってこらせるからね。」

「ありがとう。戴きます。」


かなりの量で、空腹は満たされた。


「もう夜だし、ここで休みましょう。」

「結構な奥だ。危なくないか?」

「大丈夫。大丈夫。モンスターが近づいて来たら、動物や植物が教えてくれるの。」


そう言えば・・・ざわざわするが、会話としては聞こえなくなったな。

街の中に居る感覚だ。人間って適応能力が高いな。


そう思いながら、木に背中を預けて眠りに着いた。


「リノン様!ナイトさん!起きて!大変!!」


誰かが俺達を起こす。


「何だ?どうした?」

「暴走ベアーが近づいてくるよ!!」

「う~ん。えへへへっ。う~ん。」呑気に寝てるリノン。

「リノン!!起きろ!!」

「キャッ!!何?何?」

「暴走ベアーが接近中だ。起きて肩に捕まってろ。」

「えええっ!!早く逃げよ~うよ!!人間には無理!」

「ほれ、前を見てみ。」


もう逃げる所か、リノンをロックオンしている。


「きゃぁ!!!もう私食べられるのね>< うわ~~ん。」

「守ってやるから安心しろ。」


暴走ベアーが涎を垂らしながら近づいてくる。

まぁ、最初っから逃げるつもりは無いし、軽く片付けるとするか。

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