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スノードワーフ町の秘密・裏カジノ対決裏カジノ12連勝のプリンス対秘密姫後編
「全然、面白くないわ。」
秘密姫は、ムッとした顔で言った。
「かわいい顔が台なしだよ?お嬢さん。」
「あなたに関係ないでしょ!!ふんっ」
「あのー。早くかけていただけないでしょうか?
他のお客様もなさるので」
「じゃあ私は、黒の16にするわ。」
「じゃあ僕は、赤の29で時間停止を賭けるよ。」
「では、始めましょう。」
そういうと魔法で、ルーレットが、回り出した。
2~3分経つとルーレットが、止まった。
「黒の16です。そこのお嬢様が、
スペード♠のトランプの持ち主となります。」
そしてスペードのトランプは、秘密姫の胸に吸い込まれ、
秘密姫の胸には、スペードの印が刻まれた。
「嘘だろ、お嬢さんは、秘密姫ですか?」
そう言うと自分の胸に右手を当てひざまずき、
「無礼をお許し下さい。秘密姫」
そう言って頭を下げた。
「それより、あなたの名前は?」
「リョウと言います。秘密姫。」
「そうですか。ではリョウ、
レイを連れて遠くまで逃げて。早く…」