リモコン星人!?
リモコンを持った、男の子……
「あれ? つかないぞ?」
そう言いながら、リモコンのボタンを押す。
相手はメガネの女の子……
「きゃっ!えぇー?! いやいや……使い所違うし……! 他から見たら、変人、変人、変人!!私を操る気?」
「すみません……くそっ、このリモコン! 言うことを聞かないんだ!! こんなものっ!!」
男の子は、リモコンを、地面に叩き付ける。
「いてっ……何すんだ! コノヤロウ! リモコンの俺を投げるとは、良い度胸じゃないか!!」
ーーえぇーっ……リモコンが、喋った……
そんなことはどうでもいい! 僕には、卒業式がっ!!
「そんな事より……卒業式があるんだ! 君は? 」
「そう言えば……わたくしは……聖先高校の三年、清見 静香です。君は、変野 奇天烈くん、だよね? 」
人生の分かれ道なのに、遅刻とは……
「そうだけど、まずは、コイツ壊そうぜっ! じゃあ、行っきまーす……どーん! 笑」
リモコンの話をスルーして、全力で走り出す……どーん! と、リモコンに留めをさす。
「ぎゃばー……!」
リモコンの断末魔が響こうとも、女の子は二度目の追撃。
「リモコンさん、すみませーん!」
男の子は、レベルアップ!
女の子は、壊れたリモコンを手に入れた……笑
学校に着いたら、辺りは、しんっ……と、していた。
そして、後から気付く……
『今日、祝日だ……』
二人は、途方に暮れた……。
こんばんは。紅坂 葵です。
今回は、三題噺短編小説を書いてみました。
内容は、男の子がリモコンを使い、女の子を操ると言う非現実的な話から、リモコンの会話、スルーしてから、痛撃を与える……冗談を交えた、コメディーとなります。
内容的には、分からない方もおられるのでは……。
何せ、三題噺は初めてなもので。ですが、挑戦してみました。
次は、上手くなってみます!
では、またどこかで会いましょう!