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Nightmares Never Die  作者: 山田夜守
第三章 The Hero's Graveyard
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第10話誘導の罠 trap of propaganda

イグアス「お!やっと来たか」

全員で大量のnightmareの死体を一機のブラックホークに乗せる。


誠士郎「エドワード、この死体の腕に何か文字が彫られているんだが、何が書いてあるか、わかるか?」

エドワード「どれどれ?.....ごめん、僕にもこれは読めないな。

だが、これはヘブライ語だ」


ネロ「おい、お前ら!早く乗れ!」


一機に暗殺者アサシン部隊とイグアスが乗り、もう一機に大鴉レイブン部隊とソンブリアが乗った。


エドワード「そういえば、さっき、部長に今回の謎のnightmareの集団の話をしたら、詳しく洗い出しをするってさ」

ネロ「じゃねえと困るぜ。

......もしかしたら、うちの会社の中に、情報を流したクソ野郎がいるかもしれねえな」

エドワード「まあ、とりあえず、その件は部長に任せよう。

あ!そうだ、カスパー、今回の標的だったnightmareと話したんだろ?

どんな奴だった?」


カスパー「そうだな、人間らしい人物と言えるのかな?

英雄に憧れて、英雄として生きて死ぬことを選んだと言っていたよ。

一応、高潔な人物といえるんじゃないかな」


エドワード「高潔....英雄か......。

なるほど、興味深そうな男だな」


カスパー「英雄として、周囲の人間たちを率いる立場として、周囲を裏切ることはできず、彼の意思とは関係なく、彼はテロを実行するしかなかったと語っていた。

僕は彼の主張が許せなかった。

無罪なのに犠牲になった人々に対してはどうなるんだ?

僕はやはり、そんな不条理が許せないんだ」


エドワード「だから、君は戦場カメラマンになり、現場で無茶ばかりしていたんだったね」

カスパー「ああ、そうだ。

そして、今回再度こうも思った。

テロリストは全員が世間で言われているような残忍で冷酷なイカれた狂信者ではないんじゃないかってね。

僕が戦場カメラマンとして活動し始める前にもこのような疑問を持ったことがあった。

この疑問こそが、僕の戦場カメラマンとして活動を始めた二番目の動機だ。

実際に目で確かめたいと思った」


エドワード「それは正しい疑問だ。

君がさっき言ったテロリストに対する認識は典型的な*プロパガンダによるものだろうな。

そういった偏見に騙される人間は非常に多い。

というよりも、騙されない人間はいないだろうな」

*特定の思想や認識に誘導すること


カスパー「ああ、偏った認識をなくすことはできなくても、できる限り僕は少なくしていきたい。

そういった認識が再び、不条理を生み出すと考えているから」


エドワード「それは一理あるな。

だが、減少させていくのは難しいと思うぞ。

大衆は愚かだからな。

偏った認識、偏見にすぐに誘導されてしまう。

それこそ、プロパガンダによってね」


ダスク「プロパガンダといえば、エーリヒ、それにネロもか。

お前らんとこの国にはプロパガンダの大天才がいるじゃねえか」


エーリヒ「.....昔の話だろう」

ネロ「いつの話をしてるんだよ、お前は」


エドワード「僕はプロパガンダはとても偉大な発明だと思うな。

それこそ、人類史に影響を与えるレベルでね。

言葉、文字、紙の次くらいかな?」

ネロ「基準がよくわからねえな」


カスパー「......僕、やはり、記事を書きたいと思うんだ」

ネロ「個人でってことか?

nightmareに触れるような記事はまずいと思うぞ」

カスパー「もちろんさ、だが、この気持ちは抑えられそうにないんだ。

そうなると手段はこれしかないだろう。

大それた手段に訴えた場合、僕自身が不条理を生み出してしまうことになる」

エドワード「まあ、とりあえず、部長に許可をもらってからにした方がいい」


*********************************


1979年、ソビエト連邦がアフガニスタンに侵攻したことで、イスラム教徒たちは抵抗勢力となってとソビエト軍と戦った。

イスラム教の各国のイスラム教徒はソビエト連邦との戦いを聖戦と呼び、多くの戦士を志願するものたちがソビエト軍と戦うために、アフガニスタンに渡った。


少年期、英雄に憧れたアイユーブ・サウザーンはその一人であり、この戦いで、多くのソ連軍のヘリを撃墜したことで「山岳のコブラ」と呼ばれ、英雄と言える存在になったのであった。


戦争の最中、一機のソ連軍のMi24がアフガニスタンの上空を飛行していた。

兵士たちはMi24のキャビンに乗っていた。

ソ連兵1「クソ、酒がねえとやってられねえぜ、こんなの」

ソ連兵2「全くだ。

それに、最近だと敵側に山岳のコブラ|《Gornaya kobra》とか呼ばれている奴がいるらしいぜ。

早く、祖国に帰りてえな」


アイユーブが率いる同志たちは攻撃を開始しようとしていた。

アイユーブ「来たな。

ロシア人の墓をまた一つ増やしてやろう」

アイユーブの同志「もちろんさ。

さあ、いつもの戦術でいこうか」

アイユーブの同志は岩陰から、顔を出し、*FIM92スティンガー地対空ミサイルを構え、ミサイルを発射する。

*アメリカで開発された航空機を地上から撃墜させるための個人携帯ミサイル


操縦手「スティンガーだ!」


Mi24はフレアを放出し、ミサイルを回避する。

そして、Mi24のカービンに乗っていた兵士は備え付けのPKMで射撃を行う。

アイユーブの同志は岩陰に素早く、隠れる。


Mi24の注意が同志に集中したタイミングで、アイユーブはMi24の後ろからスティンガーミサイルを撃ち込み、命中させた。


ソ連兵1「クソ、もう、うんざりだ!」

墜落する運命のMi24に対し、アイユーブの同志たちは一斉に攻撃を浴びせた。


ソ連兵2「うがぁあああ!」

アイユーブの同志2「また、やりましたね!」

アイユーブ「ああ、安々とこのアフガニスタンという名の沼地から抜け出せると思うなよ、ロシア人共...」


この時には、まだ彼は知らなかった。

英雄の進む道が、過酷で、逃げ場のない、そして、自分の意思を殺さなくてはならない道であることを。


*********************************


エドワード「カスパー、記事を書きたいとのことだが、どんな内容のものを書くんだ?」

カスパー「できるだけ、真実に基づいたものにしたい。

これには不条理からも目を逸らさずに書いていきたい。

それを人々の目に届けることによって、偏った認識や更なる不条理をなくしていきたい」


エドワード「.....まあ、好きにやってみるといいさ。

最近はブログというツールも出てきていると聞いた。

再度言うが、部長に許可を取ってからだぞ?」

カスパー「ああ、わかっているとも」


暗殺者アサシン部隊はブラックホークで、パキスタンに戻り、Leitzがいる建物に戻った。

















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