第9話「デザインで変わるキャラクターの魅力」
個性的過ぎて、今までグッズ化されなかったものたち──
しかし、デザイナーの手にかかれば、見違えるほど可愛くなる。
橘は、その変化に胸を躍らせ、グッズ化の夢を膨らませる。
橘は机の上の台帳を指さし、首を少しかしげる。
「課長、この台帳の表紙にいるキャラクターって、ギフト局のオリジナルですよね?
何で今までグッズ化されなかったんですか?」
課長は微笑みながら答える。
「そうだね。元々のキャラクターは個性的過ぎて、可愛いとは言い難かったんだ(笑)
でも、今回デザイナーさんが台帳用に今風にアレンジしてくれたおかげで、見違えるように良くなってね。だから台帳の表紙もOKになったんだよ」
橘は目を丸くする。
「なるほど…だから今まで知らなかったんですね」
課長は笑いながら肩をすくめる。
「そう。グッズ化するにはデザインの魅力だけじゃなく、形や需要も考えなきゃいけないから、意外と簡単じゃないんだ」
橘は少し考え込むように頷く。
「でも、これだけ可愛くなったら、グッズ化しても絶対喜ばれますよね!」
課長は軽く笑う。
「スタンプラリーの企画もスタートして、台帳の評判もいい。いけるかもしれないな。
橘、やってみるか?」
「はい! やらせてください!」
橘の声には、胸の内のワクワクと期待が込められていた。
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数日後、橘はクリエイティブ課との打ち合わせに臨む。
デザインデータを見せながら、グッズのサイズや素材、台紙の形まで細かく確認する。
「ギフト局の雰囲気を壊さず、かわいく仕上げたいんです!」
橘の目は真剣そのものだ。
デザイナーも笑顔で応える。
「橘さんの熱意、伝わってますよ。
特にギフ丸への(笑)キャラクター愛が強過ぎて、私たちも楽しみながら作れます」
「そういえば、元のキャラを7種類も台帳用にかわいくアレンジして使ってくれたじゃないですか?
他にもギフト局のオリジナルキャラがいるんですか?」
「実は…残り8種類いるんです!
こちらが、その8種類です」
•ギフぽん(アザラシ)
•ギフっち(熊)
•ギフスター(ハムスター)
•ギフギフ(パンダ)
•ギフっぴー(リス)
•ギフたん(ウマ)
•ギフトラマン(トラ)
•ギフぴよ(ヒヨコ)
「あー…なるほど…やっぱり、元のキャラは個性が強いですね(笑)
いかにデザイナーさんが凄いのか、改めて感じます!
この8種類も、今風にアレンジできますか?」
「できますよ! 軽く書いてみますね」
書かれたイラストを見て、橘は興奮する。
「すごい! めちゃくちゃ可愛い!
デザイナーさん、凄過ぎるんですが…」
デザイナーも嬉しそうに答える。
「ふふ、ありがとうございます!」
橘はワクワクしながら、漠然と思い浮かんだグッズをデザイナーに伝える。
「お皿、マグカップ、ステッカー、スマホケース、マウスパッド、ハンカチ、タオル、帽子、Tシャツ、ポケットティッシュ、除菌シート、弁当箱……」
目を輝かせながら、一つ一つのアイテムの使い勝手や見た目を想像していく。思わず口から出るリストは、まるで宝探しをするように楽しそうだ。
「でも、一番いいと思ってるのはノートかも!
学生だと教科ごとに分けられるし、使いやすいです。
もちろん、ノートは学生じゃなくても年齢関係なく使えますしね♪」
デザイナーは頷く。
「なるほど! 種類豊富なノートなら、スタンプラリーに興味がない人でも使えますね。楽しみです」
橘は胸が高鳴る。
「これでグッズ化できれば、もっとたくさんの人に喜んでもらえます!」
貴重な時間を割いて読んでいただき、ありがとうございました!




