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第5話「デザイン完成と厳選作業」

台帳が完成し、全国から集まったスタンプラリー用のデザイン応募作品も出揃った。

次に橘が取り組むのは、全国24,000局の中から選び抜く2,500局分のスタンプデザインの厳選作業──参加者の目に最初に触れる“顔”となる、大きな挑戦だった。

自分たちの手で選ぶデザインが、全国の人々の笑顔に繋がると思うと、胸がじんわり熱くなる。

全国のギフト局、過疎地も含めて約24,000局分──

クリエイティブ課が応募作品の中から、著作権や使用許諾に問題のないものだけを選び、全てのデザインを完成させてくれた。


橘は自分のデスクで、共有フォルダに並ぶ24,000件のデザインデータを確認しながら、社用メールで感謝の意を送った。

「クリエイティブ課の皆さん、本当にお疲れ様です。こんなに短期間で24,000局分もご用意いただき、本当にありがとうございました!

これからスタンプ用として、まず2,500局の厳選作業を行い、24,000局それぞれのギフト局に割り当てていきますね。

割り当てた後シールとスタンプに局名を入れていただきたいので、引き続きよろしくお願い致します。」


クリエイティブ課が作ってくれた完成したデザインを見ていると、全国の人々に楽しんでもらえる姿が自然と目に浮かぶ。


ここからが橘たちの本番だった。

この24,000局分の中から、過疎地を除いた 2,500局分は自分たちで厳選する必要がある。

スタンプラリーで実際に使用する“厳選デザイン”──全国の参加者に見てもらう最初の顔になるものだ。


「うわぁ……この中から選ぶのか……」

橘は深呼吸をして、まずはエリアごとにデザインを並べてみる。

地域性や見栄え、スタンプとしての視認性などを考慮しながら、デザインを吟味していく。


作業は一人で始めたが、さすがに2,500局分は膨大だった。

そこで、樋口が声をかけてくれた。

「橘ちゃん、一人じゃ大変でしょ? 手伝うよ。てか、他にも助っ人呼んでくるね」

橘は瞳をうるませながら言う。

「せんぱーい……ありがとうございます」


こうして、橘と樋口を中心に数名が協力し、厳選作業は着実に進んでいった。

1日ずつ進め、試行錯誤を重ねながら、ついに2,500局分の厳選が完了する。


「これでスタンプ用のデザインは決定……!」

橘は胸の奥で小さな達成感を感じた。


残りの21,500局分は、AIでランダムに局とデザインを割り当てることになった。


作業を終えた橘は、クリエイティブ課に社用メールを送る。

「無事24,000局、割り当てることができました。局の名前を追加したバージョンのシールとスタンプ作成願います。

ご多忙の中 大変恐縮ですが、引き続きよろしくお願い致します。」


「橘さん、お疲れ様です!

承知しました。完成したら、届けてもらいますね。」


1週間後、橘のいる部署に完成したシールとスタンプが届く。


「わぁ! クリエイティブ課の皆さんの努力の結晶だ…すごい」


皆で直接御礼を言いに行くことにした。


そして、クリエイティブ課に地域情報も追加してもらい、最終的に完成したデザインを引き継ぎ先であるアプリ開発課へ送付。

共有フォルダにパスワード付きでアップロードし、社用メールで通知する──

全国の参加者が使うアプリに、このデザインが反映される瞬間を想像し、橘は自然と笑みを浮かべた。

貴重な時間を割いて読んでいただき、ありがとうございました!

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