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詩全集2

The kiss of death

作者: 那須茄子

光が絶えた

闇暮らしの中では

希望だとか夢は

禁句であり死語である

私たちの明日も約束はされずに

かといって反故にもされない

クズボロの日々をいつまで続ければ

導が立つ?


新しいはやがて廃り

古いものが結局はのさばり虐げる

そうやって革命も維新も

やってきたこと全てを否定するかのように

繰り返し邪魔をする

火達磨になる前に

遅くなる悔いを改めて

私は、私は、私は、錆びついた諸刃の刃を

手放せずにいる

傷付いているはずの十指は癒えることもないのに

それでもまだ力が、湧き上がる底力が

殴りつけて行けと押す


業火を知らないまま

生きていけると思っていた

それは甘い嘘で

本当は私は覚悟していたんだ

悲哀に満ちた泣き声を聞いたあの日から

目覚める

妙に目が冴えて諦めがつかないでいた


痛い傷はいっこうに治ることもない

増えるばかりの犠牲は

手からすり抜けて落ちる


転んだ分だけ背負いなおして走る

こぼれた分だけ焼き付ける


私がそれらの死語になってやる

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