表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アバターシノビブレイカー_対電忍【小説家になろう版】  作者: 桜崎あかり
第20話『ダンジョン配信の新たな動き』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/213

第20話その1

『これはすごい事になりました。祈羽(おりはね)フウマ、トップスコアで予選通過です!』


 実況も驚くような圧倒的なスコアで祈羽フウマはARパルクールの予選を通過したのである。


 本戦は、これより一週間後に行われるのだが、予選トップ通過は草加エリアだけでなく、全エリアの総合首位になっていた。


 予選は他のエリアでも本戦の前日辺りまで実施され、そこまでにスコア争いも激化していくだろうが。


 ただし、予選のトライは1会場につき1回しかできないので、さすがにスコアをダウンさせる可能性があれば良いスコアの方を維持する戦略も求められた。



『皆さん、お久しぶりです。色々とあって活動を停止していましたが、この度、戻ってきましたよ』


 この日に同時接続数が多かった配信は、ARパルクールではなく、まさかのダンジョン配信だった。


 しかも、配信タイトルには数か月ぶりと書かれていたり、コメントでも「お久しぶりです」といったようなものも目立つ。


 ダンジョン配信自体、有名配信者も出そろったような展開なのに、ここで新勢力登場か……と思っていた人もいる。


 だが、この女性配信者は新勢力というよりは、ダンジョン配信の古参ともいえるポジションの人物でもあった。



 リアルダンジョンで炎上と言われ、ARダンジョンでは配信制限などもあって不向きだったのでは……と言われている中、VRダンジョンが思わぬところでブレイクする。


 リアルダンジョン配信が流行りだしたのは6月なので、ブラックバッカラ事件も終盤という辺りだろう。


 当時、該当事件を追跡しようと動画を捜索していたあるまとめサイトの管理人がダンジョン配信を発見、思わぬブレイクにつながった。


 一方で、リアルダンジョンがアフィリエイトや投げ銭目当ての迷惑系配信者によって荒らされたことで、次々と閉鎖していく状況になる。


 ARダンジョンがブレイクしたのは、あまり知られていないがブラックバッカラ事件後、ARガジェットの最新技術が公開された辺りだった。


 もしかすると、あの事件はARガジェットの発展に貢献していたのでは……というまとめサイトの噂もあったが。



『今回は、どこのダンジョンを……と思いましたが、せっかくなのでここにしようと思います。皆さんもご存じな、ダンジョンしんのダンジョンです』


 配信画面に表示されているのは、紫をベースとした忍装束のくノ一である。いわゆるバ美肉ではなく、普通に中の人は女性だ。


 手慣れていないような仕草や喋り方もあるかもしれないが。これは一時期活動を停止していた事によるもの。


 だからこその冒頭のあいさつで「お久しぶり」といったのは、この為だ。


 ある意味でもリハビリ配信とも言えるだろう。


『お久しぶりだから、名前を名乗るのも忘れていましたね。私はアヤネ、ダンジョン配信者のアヤネです』


 彼女の名はアヤネ。ダンジョン配信者としては古参に入るであろう人物だ。


『と、いうわけで、早速ダンジョン神のダンジョンで配信と行きたいところですが……少し待っていてくださいね』


 自己紹介も簡単に済ませたところだが、そこでまさかの退席中という看板が立てられて、待機画面となる。


 いったい何が起こったのか、と思われるが……VTuberだと稀にあるような光景なので、さほどの突っ込みは入っていない。



「うーむ、これはどう指摘するべきか……」


 草加市のゲーミングパソコンショップ、その部屋のひとつの入り口には『配信部屋。関係者以外の立ち入り禁止』という張り紙が入り口のドアに貼られていた。


 部屋の前にいた人物は春日野(かすがの)タロウである。彼としては、声をかけるべきか迷っていたのだ。


 他のバイトも何人かいるので、パソコンショップの方は何とかなるだろうとは思うのだが……。


(レインボーローズからの連絡もあるし、他にも動いているメンバーはいる。どうするべきか……)


 タロウとしては、この配信部屋にいる人物に声をかけるか迷っている理由に一連のARチャフグレネードなどの事件もある。


 非常事態といえるような連絡こそないが、レインボーローズも動いている都合上、ここは一声かけておきたい所ではあった。


「やめておくか」


 結局は、緊急連絡の部類ではないことで声をかけるのを止める。


 しばらくして配信部屋の扉が開き、スノードロップが周囲を見回していたのだが……それはタロウが去ってから数分後の話だ。



「そういえば、こっちもやっておかないとまずかったか」


 スノードロップがチェックしていたのは、配信用のパソコンではなくガーディアン用として過去に使用していた方のパソコンだ。


 そこで何か情報が入っていないか確認し、発見したのはARチャフグレネードの情報である。


 すでにARパルクールの会場で予告された時間は過ぎており、どうなったのか調べた結果……何も起こらなかったことが判明した。


 一体、どういうことなのか?


「何も起こらなかった? どういうことだ?」


 何か起こってもおかしくはないと思ったが、ARチャフグレネードが使われたことはなかったという。


 だからと言っていたずらメールだったのかというと……そうではない。予選開始前にひと騒動があって、ガーディアンが鎮圧したという情報があった。


 もしかすると……その際に拘束された人物が、メールを送った人物なのかもしれない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ