表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アバターシノビブレイカー_対電忍【小説家になろう版】  作者: 桜崎あかり
第18話『竜の目覚め』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/213

第18話その1

『今から300年前の話、突如として現れた忍者によって……全ての世界が変化を迎えた』


『忍者というものは、それこそ戦国時代で活躍した人物の古い話が飛躍し、伝説となったもの、という認識だったらしい』


『その認識が変わったのは300年前とされている。そして、令和となった現在……忍者は現れた』


『今だからこそ言える。忍者はフィクションではない。現実であると』


『歴史上から姿を消した忍者は、この令和日本で再び伝説を刻むのだ』


 別の男性配信者による動画が拡散したのは、転売ヤーが蒼影(そうえい)に倒されてから数分というタイミングである。


 この動画自体、ダンジョン(しん)のダンジョンで忍者が目撃されてから作られたものであり、動画の投稿日を見ると一か月前を指していた。


 投稿者自体、いわゆる忍者構文というミーム的な意味で作ったものなのだが、今回の拡散に関してはノータッチである。


 まさか、こういった流れで動画が自身初の百万再生を記録しようとは、予想もできなかったかもしれない。


【ダンジョン配信が様々な配信を超えるようなコンテンツになっているかというと、疑問がある】


【第3者の介入で環境を強引に変化させるようなコンテンツの流れは、どちらかというとあってはならない】


【忍者構文自体、いわゆるネットミームで片づけられるようなものではない。それはダンジョン配信でも同じことだとは思う】


【あるコンテンツを引き金にしたようなSNS炎上、それがあってはならないのはブラックバッカラ事件から学んだのではないか?】


【もしくは、それを知らないようなユーザーが今回の炎上を起こしているのでは、と】


 今回の動画を投稿した配信者は、SNSでこう語っていた。


 彼の言う事は確かに一理あるだろう。


 ダンジョン配信もブラックバッカラ事件と同じような企業が背後に見えるような意味でも……。



「ブラックバッカラ事件に関しては、他のガーディアンも動いたが……」


 一連のSNSのつぶやきをコンビニの外で見ていたのは、ガーディアン新宿支部の支部長だ。


 のどが渇いたので飲み物補充という意味でも出歩いていたのだが、その際にまさかのつぶやきを発見して、今に至る。


 ブラックバッカラ事件に関しては秋葉原本部をはじめ、様々な支部が事件解決に動こうとしたが、何かの圧力もあって動けなかった事情も存在した。


 その圧力の正体は、事件から数か月が経過した現在に至っても不明のままである。


 日本政府という説もSNS上で浮上しているが、事件に関与したガーベラと名乗る人物はそれを否定していた。


 ガーベラも、元をたどればガーディアンであるが……どの支部の所属は明らかになっていない。


 一説によれば、春日部支部と草加支部が浮上しているが……両支部ともに否定している。ガーディアンの支部ごと消滅に関しても、その後の調査で否定された。


 一体、ブラックバッカラ事件のブラックボックスは、どうなっているのか?


「どちらにしても、これを調べなくていけないか」


 新宿支部の支部長は、色々と陰謀が存在するのでは……と言われている中で、行動を続けている。


 ガーディアンも隠している秘密が、どこかにあるのではないか? そもそも、忍者構文自体がガーディアンの技術を隠すためのでっち上げなのでは?


 SNS上で様々な憶測記事が拡散する中、真相は何処にあるのかわからない。


 彼がその中で発見したのは、とあるWeb小説であった。



 一方、埼玉県のゲーミングパソコンショップ。


 客足は相変わらずで、本日も駐車場は満車の看板が入り口に置かれていた。


 店内の客足は、まぁ……そこそこであり、そこまで混雑はしていないだろう。


 スポーツ競技の優勝などとは縁が遠いので、常連客やSNS経由で店を知った客の方が割合としては多い。


「これが噂の忍者、蒼影か」


 転売ヤーが蒼影に討伐される中継映像は、春日野(かすがの)タロウも目撃していた。


 彼自身は蒼影の話は聞くものの、その実物を見たことがなく、これが初めてともいえるだろう。


 駐車場は満車だが、特にタロウが出向くような状況でもないので、休憩時間に中継をチェックしていたのだ。


「この傾向は、よくないねぇ……」


 中継映像を見て、タロウは色々な懸念を抱いていた。


 ARチャフグレネードの件も、蒼影がどのような存在なのかは不明だが仮にデータを投影したような実体のない忍者だとしたら……ARチャフグレネードが効果的になってしまう。


 これに気づき、悪質な転売ヤーやインフルエンサー、まとめサイト勢力が動き出せばますます面倒なことになる。

 

 不正ツールを制作しているメーカーを突き止め、それを阻止するだけで動いていたタロウ達も、追加で忍者対策をしなくてはならなくなるのは避けられない。


「しかし、あの忍者の正体……覚えがあるような気がする」


 蒼影自体は忍者ロボットという事もあり、ブラックバッカラとは大きな違いもある。


 しかし、アバターという意味ならば似ている箇所があるのでは、と。蒼影のアバター説が確実視されたわけではないのだが。


 それでも、あのビジュアルの見え方を踏まえると、どうしてもアバター説が浮上するのも無理はないだろう。


 蒼影には、わずかながらにノイズが発生しているような形跡がある。情報量の関係なのか、妨害があったのかは定かではない。


 その辺りは周囲のARゲーム用の投影システムなどを調べればわかるだろうが、タロウにそこまでの権限はなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ