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アバターシノビブレイカー_対電忍【小説家になろう版】  作者: 桜崎あかり
第15話『龍の行方』

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第15話その1

『忍者とはありとあらゆる炎上を阻止するために存在する、対電脳の刀。忍者とは悪意ある闇の全てを斬る存在でなければならない。彼らが斬るのはあくまでも悪意ある炎上であり、それ以外のものを切り捨ててはならない』


『リアルでは、青凪と名乗っていたインフルエンサーの逮捕、炎上勢力のまとめサイトが次々と閉鎖……といったことも起こりましたが、SNS上の炎上は終結していません』


『忍者という存在はSNS炎上を煽る存在と大差がないのでは……と疑う人も浮上しています』


『しかし、忍者構文はSNS上で構文や大喜利などが作られるようなフリー素材的な存在であり、歴史上に名を遺した忍者とは違うのです』


『彼らは忍者構文に対して、どのような敵意を持っているのでしょうか?』


『彼らこそ、忍者を神格化して忍者構文をオワコンへ追い込もうとしている存在なのでは……』


『そんな中でダンジョン配信は、新たな局面を迎えます。ダンジョン神の次なる一手とは?』


『……という前にも、ダンジョン神のダンジョンで炎上危機はある様子。転売ヤーの件は回避されたようですが、気になる次第ですね』


 相変わらずだが、新作を出せば数十万の再生数を稼ぎ出す忍者構文の大手配信者、その勢いは変わらない。


 語り方も感情の起伏があるものの、敵対勢力だから強調したり、炎上勢力だからぞんざいに扱ったりのようなことはなかった。


 こうした中立的な立場の動画だからこそ、他の動画よりも圧倒的な支持を得ているのだろう。


 まとめサイトなどからすれば、こうした忍者構文よりも炎上のあおりに利用できそうな語り口のものの方がアフィリエイト的な意味でも稼げそうだが。


 中には、ブラックバッカラの事件がアニメ化している事実を踏まえ、忍者構文も大手から書籍化するのでは、ともいわれている。


 しかし、それらはまとめサイトがソースのため、やはりというか……そういった裏があるとも言っていい。



「やはり、そういう事だったのか」


 第5エリアのモニタールームから、自分のダンジョンにおける動向を見ているダンジョン(しん)だが、その様子はいつもと違う。


 今までエリア名称が不明だったのが、新規で第1エリアを玄武、第2エリアを青龍、第3エリアを白虎、第4エリアを朱雀と名付ける。


 それを踏まえて、発見されたあるものを踏まえると、逆にこの命名法則が正解といえるものだった。


 発見したもの、それはダンジョンを制作するにあたって参考にした設計図と思わしきものだが、そこに玄武、青龍、白虎、朱雀の紋章があった。


 つまり、このダンジョン自体は……という事にもなるだろう。


 ダンジョン自体はバーチャル空間に放置されていたに近いもののリサイクルだが、予想外の収穫といえるかもしれない。


「それを踏まえると、いずれはこのエリアも……」


 第5エリアの解禁を現状では決めていないが、ダンジョンへ訪れる人が多ければ、それも変えざるを得ないだろう。


 しかし、転売ヤーの一掃が出来ても、それはダンジョン神のダンジョンでの話であり、他のダンジョンは違っていた。


 そうした勢力は規制されていない場所で転売行為を続けているのである。


 やはり、行政が規制をするべきなのではないか……とは思うが、ダンジョン神にとってはジャンル外の話なので、その辺りは考えることをしない。


 まずは自分のダンジョンを何とかしていこう、と決めていた。



 祈羽(おりはね)フウマは、次のステージをダンジョン配信と考えている。


 一連のアトラクション番組では反響が大きかった一方で、炎上勢力も確認されていた。


 炎上勢力は、彼の目に入る前に一掃されていたのだが……。


「ダンジョン配信、これならば……と思ったが、予算は厳しいな」


 フウマはダンジョン配信の動画をいくつかチェックし、これならば……と考えている。


 しかし、現在のパソコンでスペックは大丈夫だろうか、という点などを踏まえ、近場にあるゲーミングパソコンショップへ足を踏み入れた。


 それが、実際にバイトを始める数日前の出来事である。



「まさか、本物の忍者が店にやってくるとは予想外ですよ」


 男性のバイト店員も、フウマが来た当時のことをこう語っている。


 ちなみに、この人は面接でもフウマを担当した人物だ。もちろん、店長も同席したが。


「特に自分は聞かなかったが、向こうが話したからね」


 店長の春日野(かすがの)タロウも、フウマが来た際は履歴書に職業を書く場所があり、そこで忍者とは書いていたが……タロウに関して言えば、そこは見ていない。


 あくまで、向こうが「アピールポイントを教えてくれませんか?」とタロウが発言し、そこで「忍者の末裔です」と答えたのだ。


(調べてみてわかったが、まさか本当に忍者とはね)


 祈羽一族という忍者の末裔、それがフウマである。


 そういえば、紛らわしい名前の折羽という似た漢字の方は、どちらかというと炎上勢力が記述ミスをしたようにも見える。


 実際、その証拠として折羽という名字の人物は芸能人ですでにいて、所属事務所が通報したのかもしれない。


 やはり、一見して紛らわしい漢字を使うと思わぬ形で炎上する……それをまとめサイトが学習したのが、ここ最近は忍者構文を使ったまとめでもフウマの名前は目撃されるケースは減っていた。


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