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アバターシノビブレイカー_対電忍【小説家になろう版】  作者: 桜崎あかり
第13話『アバターシノビブレイカー』

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第13話その1

『忍者とはありとあらゆる炎上を阻止するために存在する、対電脳の刀。忍者とは悪意ある闇の全てを斬る存在でなければならない。彼らが斬るのはあくまでも悪意ある炎上であり、それ以外のものを切り捨ててはならない』


『ダンジョンに隠されていた巨大ロボット、それはいわゆるバーチャルアバター用に開発されていたものである事が判明した』


『その名はアバターブレイカー。操作感覚は人間がロボットを操縦するのとほぼ似たような感覚にはなるだろうが、これが現実に配備されたら……というのはある』


『一方で、バーチャル空間の方でも巨大ロボットもののバトルがブームになりつつある。やはり、人々は何を求めているのかが……』


『この流れで、やはりSNS上でもリアルの闘争が求められてしまうのか』


『一方で、忍者ロボットもいくつか目撃されているようです』


『バーチャル空間の忍者ですが、それもリアルの方に進出するのでしょうか?』


『これからの展開に目が離せません』


 やはりというか、例の忍者構文を語るバーチャル配信者の動画でも巨大ロボットの発見に言及され、拡散されている。


 一連の事件が落ち着いた、と思った矢先にこの展開なのは……。


「あれから数時間なのに、いつの間にか新作が来ている」


 転売ヤーとの一件が解決した雪華(ゆきはな)ツバキは、早速動画サイトにアップされた忍者構文をチェックしていた。


 明らかに何かを隠しているような内容には驚きを見せる。


 その一方で、巨大ロボットにも言及されているのが気になっていた。


(巨大ロボット? あの時のアレとは思いたくないが……)


 ツバキが発見したあのロボットは、他に誰かが発見したという情報は出ていないはず。


 そうなると、ここで触れられているのはあくまでも別の忍者なのかもしれない。


 実際、あの場には複数の忍者ロボットも姿を見せていたのだから。



 そもそも、日数経過としては3時間辺り。


 それでこの勢いなので、それだけ『バズり』勢力が待っていた、というのもわかるだろう。


 青凪あおなぎと名乗っていたインフルエンサーがガーディアンに拘束されたという話題が出たのが、お昼のニュースである。


 それに加え、別口のSNSでガーディアンが別勢力に情報を提供していた事実が判明し、調査をしていたのも同時だった。


 何かがおかしい、と思う人が多くてもおかしくはないのだが、そこまで言及しようという人物はいなかったのである。


 実際、忍者構文の動画が更新されてもそこまで突っ込もうという視聴者もいなかったし、拡散をしようという人物もいなかった。


 下手に拡散しても、やはりというか忍者大喜利などに利用視されてしまうのが宿命なのだ。


 この辺りは忍者構文がいまだにフリー素材から抜け出せていない原因の一つだろう。そうしてしまった勢力にも原因はあるわけだが。



「いろいろと派手にやっているのは、他も変わりないか」


 ゲーミングパソコンショップの事務所で忍者構文の動画を見ていたのは、春日野(かすがの)タロウである。


 今はおやつタイムのような休憩ではなく、事務所でニュースを見ていたわけだが。


「ガーディアンもそうだが、他の勢力もARチャフグレネードを調べようという勢力が少ないのも気になる」


 タロウは個別でARチャフグレネードの危険性に関して言及しているが、海外ではAR技術が日本のレベルで発達はしていないので、スルーされがちだ。


 ARギャンブル自体が禁止はされているが、将来的に解禁される可能性もゼロではなく、その際にARチャフグレネードが脅威になる、と。


 それ以外にも転用されそうな用途はデジタルプリントのロゴを差し替える、ジャミングでARガジェットの操作を遅らせるなどだろうか?


 デジタルプリントロゴの差し替えは、AというスポンサーのガジェットをBというスポンサーのロゴに差し替えての炎上狙いに悪用されるだろう。


 ジャミングに関しては一部のガーディアンでそういった事例も報告されているが、偶発的要素の重なりでこうなった……もゼロではない。


「利用される可能性がギャンブルでの悪用位しか報告されていないのが、そもそもの問題なのか」


 色々と思う部分はある。しかし、あれが大量に生産された場合、どういった転用がされるだろうか?


 今やAR技術は様々な分野にまで進出し、それこそ利用範囲がコンテンツ分野だけに近いような日本はまだ平和といえるかもしれない。


 それこそ、フィクションであった別惑星での無人機による戦争ゲームも……現実となる可能性だってある。


 一連の危険性を表面化させたのが、ブラックバッカラが関係したあのAI事件だった。


 後に、その出来事は『ハッキングオブウォーゲーム』としてアニメ化、現在放送中となっている。丁度、内容は終盤戦となっているか?


「全ては、コンテンツ流通をどう正常化させるかに……かかっているか」


 過去にも様々な問題提起がされていたコンテンツ流通の正常化に関する出来事。


 それこそ、コンテンツ流通を題材とした小説がいくつかウェブ上で公開され、様々な人の目に留まり、話題となっている。


 確かに一時的な話題にはなるが、それが実際に広く議論されていくことはない。


 やはり、コンテンツ流通を変えるには大手も巻き込まないといけないのか?


 SNS炎上のようなやり方でコンテンツ流通の問題提起を行うのは、さすがに……炎上系まとめサイトのやり方を認めてしまいかねない。


「店長、そろそろお客さんが入り始めたのでお願いします」


 事務室にやってきたのは、エプロン姿の男性店員である。


 彼は、数日前に来たバイト段階であり、これから仕事を学ぶ……という具合だろう。


「今から行くよ。祈羽くん」


 エプロンのネームプレートに書かれていたのは漢字で『祈羽』の文字。


 その人物とは、まさかの祈羽(おりはね)フウマだった。どうやら、タロウの店でバイトを始めることにしたらしい。


 バイトといっても、ゲーミングパソコンなどを買いそろえるため……という短期的なものだが。


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