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アバターシノビブレイカー_対電忍【小説家になろう版】  作者: 桜崎あかり
第68話『その名は不正破壊者《チートブレイカー》』

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第68話その1

【9月27日】


『前回の、対電忍はーーー!!』


 今回もナレーションで始まる。アニメ版のガンライコウのナレーションを担当……?


 そういえば、今のタイミングで重要なテロップ表示があったような気配がした。


 日付テロップは、何と27日。一体、どういうことなのか?


『ビスマルクの正体が……あの『ヴァーチャルレインボーファンタジー』のビスマルクだったとは』


『いわゆるスターシステム的な登場と言うよりは、コスプレイヤーと考えるのが正しいのかな?』


『それにしてもシノビ仮面……じゃなかった、新宿支部長は気づいているのか』


 ビスマルクのシーンが流れている中、ガンライコウは新宿支部長が何となく気づいている部分に関して気にしている。


 何故、彼がビスマルクの正体を知っていたのか? 何故、彼はレンタルサーバーを管理しているビルにいるのか?


 何故、彼はダンジョン(しん)のアレのからくりを知っているのか?


 色々と謎は深まる個所はあるのだが、テレビアニメ版のネタバレの兼ね合いで公開されない可能性は大きいだろう。


 アニメ版と特撮版で差異がある部分は存在し、共通する箇所は共通するのだが……。



『それとは別に月城(つきじょう)アサギも、何か見つけたみたいだし……』


 次に映し出されているシーンは月城アサギがダンジョン探索で何かを発見したシーンである。


 フエアリアルのシーンは巧妙にカットされており、バトルシーンが別の意味でも水増しされていた。


 これは、一体どういうことなのか?


【本作はフィクションですが、忍者構文は実在します】


 対電忍のアニメ及び特撮版はフィクションである。一方で、忍者構文は実在する。


 繰り返すが、忍者構文は実在する一方で、この作品の内容自体はフィクション。


 ブラックバッカラ事件などは調べようがないのだが、忍者構文の一件は事実なのだ。


 ……この部分はコピペになっているかもしれない一方、どうしてもそのままにしておかなければ色々と大変な事情もある。



『フェア・リアルもゲリラ配信中に何か気づいていたらしいですが、もしかすると……?』


『一連の配信は成功し、これをきっかけにSNS炎上が戦争と同義で、炎上に加担する人間がテロリストとイコールする……』


『こういう描写は特撮版固有の演出かなぁ、とは思いますが。さすがにアニメ版だとこちらとは360度、ガラリと変わっていそうですが』


 フェア・リアルの配信シーンも流れているのだが、若干のシーンで巧妙にカットされた個所があった。


 さっきも同じようだったが、これには何の意味があるのだろうか。テレビアニメ版のネタバレに配慮した形の可能性はあるだろう。


 しかし、特撮版からテレビアニメ版を視聴する流れになるのかは……予測できない箇所でもある。



『それでは、本編の方をどうぞ!』


 本日も、あっさり風味でオープニングトークが終わった。


 あっさり終わったのには、理由があるという事だろう。実際、その理由も明白だ。



【9月27日】


 次の場面では、草加駅が映し出され、日付テロップも何と27日と進んでいたのである。


 つまり、30日までのタイムリミットは残り……という事だろう。


【本作はフィクションですが、忍者構文は実在します】


 草加駅は午前8時位の時間を指しており、通勤ラッシュな気配もする。


 それ以外にも、草加駅はゲーム関連のアミューズメント施設でもあるオケアノスへ……と言う観光客が足を運ぶ場所でもあった。


 オケアノス専用のバスも数台止まっており、乗客が来るのを待っている。


 その一方で、草加駅に姿を見せたのは忍者の集団だった。映画の撮影と言うわけではなく、あの外見は明らかに炎上勢力の忍者だろう。


 何故に周囲の野次馬や有象無象のモブでさえ、あの忍者が炎上勢力と分かったのかには理由があった。


(昨日の一件を踏まえて、新規の炎上勢力が現れることになったのか)


 ガーディアン草加支部の事務室でテレビのニュースを見ていたのは、ガラハッドだった。


 彼としては既にやるべきことは終えて、残るは見守るだけなのだろう。いわゆるオールアップ的な。


 それでも、まだ出番があるのには理由があるのかもしれない。


 彼は炎上勢力の動向を見守ることしかできず、他の現場へ向かっているメンバーに託すしかない。


 心配の種は炎上勢力だけではないのだ。フェア・リアルがゲリラ配信で明かした事実も……。



【9月26日、午後6時】


 ここで、まさかのテロップが表示される。ここで初めて、先ほどの草加駅の忍者と昨日の炎上勢力が別という事が判明した。


 それだけではない、次のシーンで出てきたのは秋葉原決戦の……。


『皆さんは忍者構文……祈羽(おりはね)一族に利用されているのです。炎上勢力も、まとめサイトも、転売ヤーも、ネガティブキャンペーンも……』


『更に言えば、特定団体を炎上させようというような勢力でさえ、祈羽一族にとっては、彼らの持っている駒のレベルを上げるための経験値に過ぎないのです』


『だからこそ、今のタイミングで炎上勢力が動けば、一族にとっては活躍の場が増える。それを自覚しない勢力が多すぎるといえるでしょう』


 この場面のフェア・リアルが言及しているシーン、実はと言うと次回予告で流れていたワンシーンなのだ。


 口の動きをよく見ると、この場面が意図してフェア・リアルの声をカットしていたのかが分かるだろう。


 彼女の話のトーンは、いつもの配信で行っているポジティブなトーンで行っているのだが、内容が内容なので、ギャグには聞こえづらい。


 一方で、彼女の話し方を踏まえて、いわゆる『お気持ち表明』のようなものではなく、真剣に話をしていることも分かる。


 フェア・リアルも物事を見極めている、と言う具合だろうか。茶化すようなトークを展開するようであれば、もっと崩したような話し方をするはずだ。


 いつもの配信スタイルで配信すること自体、あり得ないだろう。更に言えば、あのゲリラ配信スタイルなのもあって。


『皆さんも祈羽一族の話を、あの配信で聞いた方は覚えているでしょう。彼は真剣に日本の行く末を考えており、そのうえで300年前のからくり忍者である蒼影(そうえい)を、この令和の時代に復活させたこと……』


『科学やAIなどでも解決できないSNS炎上、それを変えようとしているのは……300年前から密かにシミュレーションされていた、からくり忍者と言う存在だったのです』


『こうした手段に出なければ……そう考えた先代は、密かに様々な企業の協力を経て、こうした手段を取ったのです』


『漫画、アニメ、ゲーム、小説……様々な日本製のコンテンツが、世界を変えるような力があることを知った先代が取った手段、それこそが忍者構文(ネットミーム)と対電忍……』


 フェア・リアルのゲリラ配信は続くが、ここでオープニングテーマが流れ出す。


 つまり、今回は通常でオープニングが流れるのはラストかもしれない。


 もしかすると、ガラハッドがちらっと見ていた動画は、フェア・リアルのゲリラ配信の切り抜きかも……と言う可能性はあるだろう。



 流れているオープニングは、いつものパターンではない。


 映像の方は秋葉原決戦のダイジェストを兼ねているものだった。それに、キャストクレジットなどが入った特殊オープニングと言える。


 いわゆる公式MADとも例えられる可能性は高いだろう。


 オープニングで危機になるキャストはいたようだが、前回から引き続きが多く、サプライズゲストっぽい人はいない。


【デンドロビウム】


 最後はやはりデンドロビウムだ。しかし、どういうことなのだろう?


 オープニング開始までデンドロビウムが出ているようなシーンはなかったのに、何故か最後にクレジットがされている。


 一体、何が仕組まれているというのか?



【デンドロビウム、遂に本格的な行動開始!】


【ブービートラップとは一体……?】


 提供テロップでは、ブービートラップに触れている。


 一体、次回予告にもあったトラップとは何なのか?


 やはり、炎上勢力が一枚かんでいるのだろうか?


 一連の戦いにピリオドが打たれることを願いたい。


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