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アバターシノビブレイカー_対電忍【小説家になろう版】  作者: 桜崎あかり
第64話『ガーディアンの反撃《カウンター》』

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第64話その3

「ついに、そこへたどり着く人物が現れるとはね。てっきり、放送終了後とか……その辺りにでも来ると思ったが」


 ガーディアンが炎上勢力を次々と撃破しているという話を聞き、秋葉原本部の本部長の男性は、ほっとしている。


 炎上勢力がたどり着いてしまったもの、そこにガーディアンとしても今は明かすべきではないというものがあるのだろう。


 彼としては、何としてもアレの正体を隠し通したい……と思っている。


 視聴者参加型クイズで正解者が少なかった、応募者参加型クイズで正解が1割に満たない……現状では、そこでとどまってほしい、と。


 下手に正体が明らかになると、都合が悪いものを炎上勢力は暴こうとしているので、尚更……というのはあるのかもしれないが。


 現状、彼は本部長室を出ていない。他の人間とも話をしたようだが……?


「しかし、そこへたどり着いたとしても……それが何なのかを理解しなければ、所詮はまとめサイトのようなオチになるのが宿命(さだめ)……」


 そして、本部長は本部長室の外の窓から景色を眺める。


 そこには過去に存在した焼肉店のビルを改装した新ビルが完成しており、わずか数年でリニューアルを指せたことに驚かされるような光景が、そこにあった。



 このタイミングで、まさかのエンディングテーマが流れ出す。


 話としてはガーディアンが炎上勢力を一掃するだけと言う回だったのだが、動きは色々とあった。


 むしろ、炎上勢力が原因で話が進んでいないという疑惑さえあるだろう。


 一体、どういうことなのか?


「これ以上、ガーディアンの好きにやらせてたまる物か!」


 別の炎上勢力のアバターが他のガーディアンへ攻撃を仕掛けようとした中、目の前に入った人物に狙いを定める。


 その人物はフードをしたマントをしており、それに大剣型ガジェットと言う装備……。


 しかし、ガーディアンのロゴはなく、ガーディアンのメンバーと言うわけではなかった。


「今、ガーディアンと言ったか?」


 背後から何者かが来ることを瞬時に把握し、ビスマルクは収納していた大剣を瞬時に展開して相手の剣を弾き飛ばす。


 剣を弾き飛ばされたことで、炎上勢力のアバターは瞬時に戦闘能力を失い、即座に消滅するが……。


(何故、こちらはまだ……!)


 彼の方もガーディアンのメンバーと思って襲撃しようと思ったが、まさかビスマルクだったとは顔を見ても気づかなかったのだ。


 何者かを確認せず、直感で攻撃を仕掛けたことが最大の失敗かもしれない一方で、彼は別の意味でももう一つのミスをしていたのである。


 それは、ビスマルクが別の炎上勢力と交戦中だったからだ。彼は襲撃のタイミングを急いでいたあまりに間違ってしまった……のかもしれない。



『次回、アバターシノビブレイカー、対電忍は……』


 ナレーションは秋葉原本部の本部長の男性だ。何度も言うが、テレビアニメ版のガンライコウとは違う人物である。


 エンディングテーマは引き続き流れているので……。



【ガーディアン襲撃の真犯人は、まさかの人物だった?】


 このテロップが表示されるとともに、該当のシーンでは秋葉原駅構内でARガジェットを振り回し、炎上勢力を切り刻んでいくビスマルクの姿が見えた。


 そこへ、ある人物の後姿がピックアップされていき……。


「お前は、まさか……?」


 ビスマルクもこの人物の出現は、想定外と思っている様子。


 しかし、戦闘態勢は崩していないので、味方としての参戦ではなく、第3勢力、もしくは……と言う具合だろう。


 ビジュアルとしては足しか映っていないので、視聴者的には予測が困難だが。



【それぞれの思惑が交差する秋葉原で、再びあの忍者が姿を見せる!】


 このシーンで登場したのは、やはりというか蒼影(そうえい)だった。


 しかも、周囲のモブ炎上勢力を瞬時に撃破していく様子は、まるでマップ兵器を使っているかのような光景だろう。


 それ位にガーディアンなどにとっては、炎上勢力がいわゆる経験値に過ぎないという事かもしれない。


 さすがにジャパニーズマフィアなどは警察に任せた方が良いという認識をしているのもあって……。


 今回の蒼影、これに関しては無人ではない。コクピットには月坂(つきさか)ハルカが乗っている。


【忍者構文も、300年前から続くマッチポンプだったのか?】


 このテロップが出ているシーンでは、ホワイトクラッカーが何かをネット上で調べ始めている場面が映し出されている。


 何故、このような行動に出ているのか……。


 ホワイトハッカーの類であれば、どこかからハッキングでもすれば楽にデータを手に入れられそうな気配もするが、それは行わない。


 もしかすると、彼なりにある程度の見極めは出来ているようだ。



「繰り返させない! コンテンツ炎上を阻止するのは、自分たちの……」


 最後の言葉は池袋支部のデンドロビウムのものだ。


 どういう場面で言及されたものかは分からないが、敵は制作委員会などではなくモブの炎上勢力だろう。


【次回:『蒼影・四神覚醒』】


 次回のサブタイテロップは画面下、特撮版仕様に戻っている。


 一体、これはどういう事なのか……と思う個所なのだが、突っ込んだら負けだろう。


 それに加えて、最後のセリフはデンドロビウムだった一方で、サブタイには蒼影の文字があるのはどういうことだろうか?


 

【今までブラックボックスだった、蒼影の真の力が発動する!】


【コンテンツ炎上勢力を、その刀で両断せよ!】


 提供の上下にあるスペースでは、その内容に驚きを隠せないだろう。


 ただでさえ、炎上勢力をフルパワーでは塵一つ残さないほどのレベルで消滅させかねない蒼影が……と言う意味で。


 さすがに今回の覚醒モードが没設定を拾われて特撮版で実装された、と言う部類ではないのは確かだろう。


 実際、DX玩具では実装されているのは間違いないからだ。


 特撮版では、意図的なリミッターをかけていたのかどうかは不明だが。



 今回は次回予告が特撮版仕様なのだが、ここでアニメ版の没エンドカードを紹介しよう。


 没エンドカードは彩色されておらず、白黒ではあるのだが……ビスマルクである。


 しかし、純レギュラーで登場しているビスマルクと比べると、装備も若干軽すぎる印象に加え、素顔を見せているのも気になる所だ。


 素顔に関して言えば、ホワイトクラッカーと言う人物にもビジュアルが似ているというか……そんな気配もする。


 その一方で、気になる記述もある。ビスマルクの名前の上に『AItuber』という記述があったのだ。


 つまり、あのビスマルクは紆余曲折の末に……と言う可能性もあるだろう。


 それでも、ビスマルクの正体に関して色々な意味で謎に包まれている箇所はある。


 実際、最終章の予告編を見た後では……。


 果たして、この没イラストが意味するものとは何なのか? それが忍者構文や祈羽(おりはね)一族に関係がある物なのか?


 全ては次回以降で明らかになっていくのかもしれない。



【次回をお楽しみに】


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