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アバターシノビブレイカー_対電忍【小説家になろう版】  作者: 桜崎あかり
第63話『直接対決! ヒャクニチソウ対アルストロメリア』

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第63話その3

 ハイスコアの更新が実況から言及された際、どよめきではなく歓声が響き渡った。


 忍者の末裔である祈羽(おりはね)一族、それは忍者構文とは関係なく認知されている瞬間でもあったのかもしれない。


「さて、次は……」


 準備運動を行い、コースを走るために待機をしていたのはガーディアン草加支部支部長のアルストロメリアだ。


(どちらにしても、あの勢力が動くとしたら……)


 彼女としては、別の勢力等が動き、それを逆手にとってガーディアンが討伐する構図もイメージしていた。


 すでに炎上勢力一掃作戦は……動いていたのだから。



 アルストロメリアの予選がスタートし、タイムの方もヒャクニチソウに迫るような……そんな展開を燃せている。


 前半までのタイムは、下手をすれば他の予選参加者よりも上、付け加えればヒャクニチソウよりも速いタイムを出しているだろう。


 しかし、その途中でフィールドに変化が発生し……。


(この変化は、まさか……ARチャフグレネード?)


 ARフィールドを使用していないと思われる場所で、ARチャフグレネードの使用時に似たような映像のノイズに驚いている。


 しかし、足を止めてしまっては別勢力に気づかれ、ガーディアンの正体が公表されて炎上……もあり得るだろう。


 そうしたこともあり、コースの変化をARグレネードと類似したものを使用したことによるもの……そう考えていた。


『支部長、先手を打たれたみたい』


 実況の方でも拾わないようなボリュームでアルストロメリアに伝えるのは、ブラックローズだった。


『率直に状況だけを伝えると、こちらが想定していた炎上勢力は討伐できた一方で、他の勢力が設置していたトラップなどを拾い、再利用しているみたいね』


『コースに競争中止になるような事がない限り、完走した方が気づかれないと思うから、そのまま完走をお願いします』


 そこでブラックローズの通信は切れた。ジャミングと言うよりは、用件を伝えて切った、と言うべきか?



 そして、アルストロメリアの方も何とかコースを完走するものの、次のプレイヤーがコースを走ろうとした瞬間で、目に見える障害が発生する。


『コースの方でトラブルが発生したため、収録を一時中断します』


 男性スタッフと思わしき人物のアナウンスが流れ、予選の方も中断してしまう。


 この段階でエンディングテーマが流れ……と言う展開になった。



「これはまずいよね。確実にアウトでしょう。いつから、お気持ち表明からいきなりのテロ行為に走るのかなぁ……」


 この状況に頭を抱えていたのは、月城(つきじょう)アサギである。


 バイト先のビル経由で予選の配信を見ていたのだが、これもセキュリティシステムの起動をチェックするためなので、さぼりではない。


 丁度、交代のタイミングと言うのもあって、休憩室で予選会の配信を見ていたわけだが……。


 彼女の口調が後半から変化しているので、明らかに彼女も知らないイレギュラーが発生した、と言っても過言ではないだろう。


「こういう人物がいるから、配信者全体でもイメージが悪く見えることもある。区別のつかないような勢力からは炎上レッテルを貼られることだって……」 


 アサギとしてはアレを使いたいところだが、場所が場所なので使えない。


 持参していないというのもあるかもしれないが……それ以上に正体バレが危険と言うのはある。



『次回、アバターシノビブレイカー、対電忍。ガーディアンの反撃(カウンター)


 黒バックのサブタイのみ……まるでアニメ版ではないか、と思わせる展開だが……。


 こうなっているのには、別の理由もあった。


 それは……。



【アバターシノビブレイカーは、遂に最終章へ】


 まさかのテロップに驚くかもしれないが、次回が最終章なのである。


 小説版は全12章となっており、一部のコミカライズもそちらがベースとなっていた。


 しかし、実写版とテレビアニメ版では内容のタイムリー案件などを踏まえて、該当するエピソードがカットされていたという。



「これ以上は、お気持ち表明勢力に好き勝手させておけない!」


 この一言と共に銃と槍が一体化したようなARガジェットを振り回すのは、ガンライコウである。


 しかも、これは実写版のはずだが……コスチュームはテレビアニメ版基準となっており、ARガジェットの一射だけで数百位はいたであろうお気持ち表明勢力を瞬時に消し去っていた。


 どうやら、無人ドローンやアバターなどの類を利用し、様々なコンテンツで炎上行為を行っていた元凶は彼らだったらしい。


 それこそ、下手をすればコンテンツ市場のマッチポンプと言われる位には……。


 しかし、この辺りの勢力の話を本来であればいくつか触れるはずが、実際にアニメ版放送中に起きたタイムリー事件などの関係でざっくりとカット……の影響だろうか?


 アニメ版も実写版も完パケだったという噂もあるのだが……? その真相は不明のままだ。もしかすると、ここはスルーされる可能性が高いだろう。


 矛盾的な意味と言うよりは、忍者構文で可能性が潰された考察勢力の暗躍、と言う意味でも。


「悪意を持ってコンテンツを炎上させ、まとめサイトなどでアフィリエイト利益を得ようとする……そうした勢力は存在すら許されない!」


 ガンライコウのシーンの後は、ガーディアン北千住支部の女性支部長であるパフィオペディルムが光の剣で、まとめサイト勢力を一振りだけで一掃するシーンが映し出される。


 明らかにそうした勢力を必殺技演出だけのためにかませ犬扱いしているように見えるが、何度も言及している通りにタイムリー事件などの関係で……。


 パフィオペディルムのいた場所が秋葉原なのは若干気になるが……。



「これが、蒼影(そうえい)の真の力だというのか?」


 無人機と思わしき蒼影と交戦しているのは、祈羽おりはね一族の忍者と思わしき人物。


 彼が展開する光の刀でも、一振りを抑えるだけでやっと……と言う位に、蒼影のサポートメカが全て合体した覚醒形態は、公式チートにも似たような力を持っていた。


 何故、祈羽一族が蒼影と戦っているのかは不明だが、蒼影自身が一族を炎上の脅威と認識したのだろうか?


 どちらにしても、真の力を発揮した蒼影に苦戦しているような光景にも見える。バトルシーン的な意味でも……だが。


(このままじゃ……お気持ち表明勢力の思うがままになる!?)


 この光景を目撃した月坂(つきさか)ハルカは、何としても祈羽一族を止めようとするのだが……自分が出てきて他の勢力に炎上のネタを提供するのは、と考えている。


 祈羽一族が似たような忍者ロボットを数体投入しているのを踏まえて、様子見をするしかない、と言うところか。


 彼女の右手で拳を作っているのだが、その手の震え具合からも……。



『今のままでは……特定の炎上勢力が数兆円の利益を得て、コンテンツ炎上が金儲けに転用されるだろう』


「彼らは間違いなく、その金で地球制服でも仕掛けるだろうね。その思考が無駄であることを思い知らせる時だ」


 ある男性の話を聞き、スマホアプリを起動させていたのはガーディアン春日部支部の女性支部長であるホップだ。


 彼女はブラックバッカラ事件でも事件の真相をゆがめ、それこそ一部の特定勢力による大喜利のネタなどにされてきた現実を見ている。


 それではなく、様々なコンテンツの炎上案件を見てきたこともあり、こうした特定の炎上勢力の悪事は許せないのだ。


 彼らが行うのは単なる炎上行為ではない。それこそ昭和や平成初期などの時代に見られた過激派と一緒……そう認識している。


 ホップのいる場所、それは秋葉原にあるVTuber事務所……つまり、企業勢の事務所だ。


 何故、彼女がそこにいるのかは定かではないが。


「フェア・リアル、リミッターを解除する。炎上行為がテロとイコールする事実を海外に向けて配信し、それこそ炎上行為が無駄だという事を、思い知らせな!」


 ホップが若干口調が変化し、フェア・リアルに指示を出す。まさかとは思うが……?



【9月30日のカウントダウンは迫る】


 このテロップの表示と共に映し出されていたのは、ビスマルクがお気持ち表明勢力と炎上勢力の連合軍と戦っている姿だった。


 ガジェットを数振りして壊滅させるような機能を……ビスマルクのガジェットは有していない。


(世界は変わるべきなんだ。そのためにも……!?)


 ビスマルクが苦戦し、炎上勢力のアバターに不意打ちをされそうになった、次の瞬間……。


『ビスマルク、あなた、まさか……?』


 姿を見せたのは、まさかの蒼影である。しかも、そこにはハルカが搭乗していた。


 極めつけて言えば、DX玩具でも再現されていたフルアーマー仕様の蒼影……真の意味での覚醒モードである。


「何となく、アバターのシステム自体、察していたみたいだけど……」


 ビスマルクの方は顔に若干のノイズが発生しており、もしかするとビスマルク自身もアバターだったのか……と。


「名前は、もう少し考えるべきだったかな」


 そして、次の瞬間には先ほどまでの男性声が、女性声になっており、更に言えば……。



『アバターシノビブレイカー対電忍、最終章……開幕』


 ナレーションはレインボーローズであり、ここに関して言えば黒バックになっている。


 テロップなどもなく、本当に黒バックだ。辛うじて、違法配信防止のすかしが右上に表示されているというレベルで。


『ブルーオーシャンオブコンテンツ』


 次の瞬間には、サブタイが表示されるのだが……まさかのサブタイには驚きの声もあるだろう。


 この部分のナレーションはハルカが担当している。もしかすると……?



「祈羽フウマ、祈羽一族は……忍者構文は一族で独占していいコンテンツではないのよ!」


 次のシーンでは、ヒャクニチソウがAR忍者刀を構え、後姿しか映っていない祈羽フウマに襲い掛かろうとしていた。


 場所は祈羽一族の屋敷で、更に言えば忍者ものの定番である屋敷の屋根の一騎打ち……の構図に見えるだろう。


「だが、祈羽一族の歴史はコンテンツではない。本物だ。事実を伝える必要性はある」


 フウマもある意味でヒャクニチソウとは平行線をたどっているようで、何としても……と言う気配もあった。


 コンテンツとしての忍者構文を広めようと動くヒャクニチソウ、300年前の歴史を真実として伝えようとするフウマ……。


 対電忍は、ここに一つの決着を迎えようとしているのかもしれない。



【最終章、期待して待て】


 最後は、この一文で予告編は終わった。


 果たして、どのような決着を最終章で向かえるのか?


 回収されない伏線もあるかもしれないが、それでもある程度は決着が付くのだろう。


 内容を見る限り、忍者構文の正体も残り数割の部分も言及されるのか……と言う意味で。



 最終章予告の後に、まさかのエンドカードが用意されていた。


 そこには、デンドロビウムとヒャクニチソウのツーショットと言うものだったのである。


 場所は特定できそうな気配もするが、草加駅のホームだろうか?


 大型ビジョンが駅のホームから見える場所と言うと、あの場所しかないとは思うが……。


 服装に関してはお互いに私服なのだが、ヒャクニチソウの方はフード付きのコートを着ており、フードを深くかぶっている関係で顔は見えない。


 一方で、デンドロビウムはメイド服姿で、別作品のデンドロビウムに見えなくもないだろう。


 果たして、このエンドカードが意味するものとは?


 一体、対電忍はどういった結末に着地していくのだろうか?


 登場人物が全員ロストするようなエンドは、まずないだろうと思うので……ホビアニ路線のエンディングにはなるだろう。


 仮にそうだとして、どのような結末をたどるのか……。



【次回もお楽しみに】

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