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アバターシノビブレイカー_対電忍【小説家になろう版】  作者: 桜崎あかり
第49話『迫る光、闇の果て』

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第49話その1

『オケアノス、それはVR、AR、レトロ、アナログ、アーケード問わずにゲームの揃うアミューズメント……』


 草加市に実在するアミューズメントパーク、オケアノス。番組が始まる前に、まさかのCMが来たといえるだろうか?


 ちなみに、CMで見かけるのは第1号店舗ともいえるもので、実は春日部近辺に第2号店もオープンした情報がある。


 改めて見ても、秋葉原が丸ごとアミューズメントパークになったような規模の広さは、視聴者も目を疑うだろう。


 しかし、この建物は現実に存在するのだ。


 対電忍本編でもオケアノスは登場するが、フィクションではない。現実にオケアノスと言うアミューズメントパークは存在するのだ。


 大事なことなので、2回言いました。しれっと特撮版にも、オケアノスは登場し、ロケ地協力にクレジットされている。


 ここ最近、ロケ情報を聞くのはこの影響だろうか?



 渋い男性ナレーションの言うとおり、VR、AR、アーケードゲームだけでなく、レトロゲームやアナログゲームの販売店舗もオケアノスには存在する。


 このほかにもゲーム関連のグッズ、修理コーナーと言った物も存在するというつぶやきも散見されていた。


 さすがにオケアノスでジャンクパーツを購入し、修理を依頼するようなケースもあるかもしれないが……。


 しかし、海外からの観光客が来るというのは、割と嘘ではない。


 このオケアノスが別の意味でも草加市にとってドル箱となっているのは明らかだろう。


 シャトルバスなども存在し、そうした点で交通の個所をフォローしようという個所はあるが、大手の鉄道経由だと……どうしても草加までは一苦労する。


 こちらに立ち寄ったついでで秋葉原へ寄るルートを取るような人も、場合によってはいるかもしれないだろう。


 その道中に、ここ最近注目された北千住のレトロゲームショップに立ち寄る選択肢もあるかもしれない。


『君も、無限大の体験をしてみないか?』


 これだけの施設なのに、入場料は無料だ。中にあるフードコートなどを利用してほしい、と言う意味合いもあるのだろう。


 フードコートの中には、大手のスイーツショップやアニメコラボショップなどと言ったようなものもあり、ゲーム関係で訪れる人以外にも楽しめる施設だ。


 オケアノス、やはり油断できない規模の施設なのだろう……と思う。



【9月16日】


 CM明けに本編が始まったのだが、まさかの16日表示には驚く。


 まだ、日付のカウントアップがされていない。これ何を意味しているのか……?


 放送事故で前回の放送が流れたのか、それとも制作スケジュール上の都合で前回の再放送に変わったのか?


 次のシーンで、両方とも違う事が明らかとなった。


『次のニュースです。ガーディアンの情報を違法にまとめサイトや週刊誌にリークし、炎上させようとした配信者が逮捕されました』


 ガーディアン足立支部、そこでこのニュースを見ていた人物がいる。


 その人物とは、スタンバンカーだった。


 キサラギに出向してしたはずだが、今は急用ができたという事でガーディアン足立支部に戻っている。


『この配信者はフォロワー100万人を超えるインフルエンサーであり、一連の事件に他のインフルエンサーも……』


 しばらくして、スタンバンカーは他局で放送されている麻雀のプロリーグ中継にチャンネルを変えた。


(やはり、青凪(あおなぎ)の事件は繰り返されるテンプレの典型例……早い段階で退場させたのは正解だったか)


 ちなみに、本作で青凪を担当していた人物は既にオールアップしたと宣言されているので、今後に登場することはないだろう。


 劇場版など、よほどの事がない限りは。



【9月17日】


 先ほどまで16日だったのが、17日に変化する。


 つまり、そういう事だった様子。



 次のシーンでは、ガーディアン草加支部でくつろぐスマホ型の着ぐるみキャラがいる。


 カラーリングが、密かに浜松町支部のあちらと同じになっているのは気のせいか?


 そして、カメラに気づいたらしく、そちらの方向を振り向き……。この流れは同じ気配も。


 文字だと、どうしてもコピペを疑われたり、AIを疑われる可能性もありますが……。


 冒頭のアレと同様に、ここもアバンに該当するといえるだろう。


『前回の対電忍はーー!!』


 今回は、まさかのガンライコウの声だった。


 テンションも、こういうテンションだよなぁ、と言う視聴者もいるだろう。


 まさかのフェイントである。場所は草加支部のはずなのに……?


『シェアリング炎上について調べる勢力、その一つに所属するレインボーローズと月坂(つきさか)ハルカは炎上勢力のインフルエンサーは見つけるものの、不発続きです』


『その一方で、リーガルリリーはARチャフグレネードの小型化技術が存在することを突き止めた』


 何故か拍手をするような音が入っているが、もしかすると拍手しているのは……あの着ぐるみという事になるだろう。


 映像もちゃんと流れており、それに沿ってナレーションをしているだけ、と思われる。


 その中で、画面上部にまさかのテロップが表示された。



【シェアリング炎上を主導したとして、大手芸能事務所に所属する男性配信者を逮捕。週刊誌にフェイクニュースを流し、VTuber事務所の株価を操作した罪で】


 対電忍本編の演出と思われそうなテロップだが、これは番組内で流れたニュース速報のテロップである。つまり、これに関して言えば『本物の事件』だった。


 一部の実況勢からは、テロップが出現したことで「配信サイト待ちか」とか「円盤買わないと」のような悲鳴にも似たつぶやきも拡散している。


 一方では「やはり、そういう事か」と言う意見もあった。


 株式ニュースをチェックしていた視聴者にとって、不自然な大量売りがあったことは何かあるのでは、と思っている人物もいたからである。



『更に言えば、リーガルリリーのおかげで、炎上系配信者を複数逮捕出来たのは大きいですね。彼らのやった罪は、明らかにテロ行為と同等ですし』


【本作はフィクションですが、忍者構文は実在します】


 ある意味でも下に表示された、このテロップがかなり皮肉にも見えるような展開となった。


 まさか、炎上勢力とも言えるような炎上系配信者をガーディアンが確保する作戦を展開しているシーンで、実在する配信者の逮捕のニュースのテロップが表示されるなんて……と。


『それにしても、このトリックを含めてすべてを見抜いた新宿支部のシノビ仮面、本当に何者なのでしょうか……』


 ガンライコウも何となくだが、新宿支部支部長ことシノビ仮面の正体に近づこうとはしていた。


 しかし、彼は容易に尻尾を出さないというか……謎がある。


 制作委員会とつながっていたら、それこそスタンバンカー経由で情報は流れてくるだろう。


 シノビ仮面、彼は何者なのか……?


『それでは、対電忍の本編続き、どうぞー』


 色々と予想外の事は起こっているが、対電忍の本編が始まろうとしていた。



「炎上配信者が他にもいたのは、予想外だった」


 ガーディアン新宿支部で情報の整理を行っているシノビ仮面、彼はある物を完成させたのだが……何かが足りないことに気づく。


 他にもいた炎上配信者とは、先ほどのニュース速報ではない。あれは偶然の産物だろう。


 あくまでも、昨日のニュースで言及された配信者以外に、別の炎上系配信者がいたことに対して、である。


 さすがに、このニュースを受け、来週から対電忍が別の番組に差し替えられたら……別の意味でも大変だとは思うが。


(やはり、あの剣は持ち主を選ぶというのか?)


 シノビ仮面曰く、忍者刀である以上は忍者では使えない、と言う記述は忍者構文にはなかった。


 しかし、力を発揮するためには忍者の血を受け継いだ人物でなければ……と言う発想に至る人物は多い。視聴者でも思う人は多いだろう。



 そして、このタイミングで、まさかのオープニングテーマが流れて、オープニングも普通に流れた。


 今までは特殊オープニングでカットされるケースもあったので、久々のオープニングと言えるかもしれないが。


 変更点は特にないものの、ダンジョン(しん)のシーンが、少し変化しているように見える。


 どのように変わっているのかは、視聴者も説明しづらいが……どこかに違いがある様子。


 比較動画がアップされる可能性も否定できないが。

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