第44話その3
春日野タロウ登場後は、別の意味でもタロウ劇場……と言うようなアクションシーンがいくつか挿入されていた。
このシーンはどう考えても対電忍本編ではない。明らかに『ハッキングオブウォーゲーム』や別作品の登場シーンを切り貼りしているものである。
まさかのタロウが出番欲しさに……と言う具合だろうか? タロウに関して言えば、本業は声優ではなく特撮作品に出演している俳優である。
それを踏まえれば、何となく想像できる人もいるかもしれない。
別の意味でもタロウの活躍シーンを紹介しつつ、フリーダムなトークを展開する。
これには、別の意味でも月坂ハルカとレインボーローズも若干ドン引き気味だろう。
そういった部分もあって、この辺りのシーンがどうなったのかはご想像にお任せしたい。
『さて、そろそろエンディングに突入する所ですが、ここまで視聴してくれた皆様に一つだけ特別情報を……』
雪華ツバキのナレーションが入る。
まさか、このタイミングでエンディング突入とは誰が予想しただろうか?
すでにエンディングテーマも流れており、キャストクレジットも表示されている。
キャストと言っても、事実上の4人しかいないのだが……。
『ダンジョン神とブラックバッカラ、どちらもAIアバターで【ある】共通点があります』
『しかし、ダンジョン神は高性能AIアバターと言う記述はありますが、それは事実ではないのです』
『それに加えて、300年前に生み出されたことも実はフィクションであり、事実ではない。この辺りは虚構だったのです』
『何となく察している視聴者はいたでしょう。対電忍自体、フィクションではあるのですが……』
途中までツバキが言及した処で、少しだが言葉を濁している。
このまま、ネタバレを言ってしまっていいのだろうか?
実際、ブラックバッカラ事件は【起きてしまった事件】でもある。
そして、忍者構文を巡る事件も、実際に【起きている事件】だというのを察している人物もいるだろう。
『この辺は、後々に明らかとなっていくでしょう。皆様にもいずれ、アレの真実を知る時が来るのですから』
この発言の後、エンディングテーマが終わり、画面が黒くなる。
丁度、脚本担当と演出担当がクレジット……って、この特別編自体が実は本編だったという衝撃的なメタ発言と言えるだろうか?
黒バックではあるものの、右上にはテレビ局のすかしがあるので、放送事故ではなく……意図的な演出だ。
「やっほー! リーガルリリーだよ」
まさかの最後の最後でコメント登場したのはリーガルリリーである。実際にはリーガルリリーを担当した声優、と言うべきか?
映像は黒バックからリーガルリリーのARメットを装着している方の画像に切り替わっており、それが動いている。
一種の音MAD的な演出と言うべきだろう。別の意味でも公式が病気と言う気配もするが。
「今回の特別編、色々と衝撃的なシーンもありましたよね? まさか、対電忍としてみんなが見ているアニメ、その正体が……と言う意味でも」
「本編の方は、まだまだ第4クールの途中ですよ。間違っても、パルクール・サバイバーが後番組に入ったりはしないと思います」
「引き続き、対電忍本編の方も楽しんでいただければ、と考えています」
「この時期だと流行語の発表もまだまだと思うけど、対電忍関係はノミネートされるのかな?」
「その辺も、若干気になりますけどね」
「以上、リーガルリリーでした」
色々な意味でもマシンガントークを披露し、フリーダムに暴れまわっていた。
映像の方も彼女のバトルシーンがあるが、ちゃんと使われたものもある一方で、どう考えてもソシャゲコラボなどを見据えたようなシーンまで挿入されている。
まさかと思うが……?
今回は特別編だが放送終了後、CMが流れ……。
『このままではSNS炎上と言う大規模テロで日本は崩壊するだろう』
「それを救うために、彼らは立ち上がった」
「全てはコンテンツ正常化と、ネットマナーを向上させるために」
男性ナレーションによるライトノベルのCMが、このタイミングで入ったのである。
このあおりを見れば、何となく『あの作品か』というつぶやきも流れているので、そういう事だろう。
『お気持ち表明がSNSの炎上の引き金になるのなら、ネット廃人は炎上阻止のため、リアルコスプレイヤー組織を結成して悪意ある発言者を討伐する……』
そして、このナレーションの後にタイトルが表示される。
このタイトルを見て驚く視聴者は多いだろう。それ位にタイトルのインパクトは大きく、書籍ランキング上位入りも目前では……という声も聞かれていた。
実際、書籍ランキングには入っているようだが、テレビ番組などで取り上げられている書籍ランキングと集計会社が異なるので、入っていないケースが多い。
これにはどういう意図があるのだろうか? 真相は不明のままである。
『お気持ち表明の発言者、ネット廃人と超有名コスプレイヤーがコンテンツ炎上阻止をいたします!』
「第5巻、好評発売中!」
あのイラストを見て、ネット廃人の青年とコスプレイヤーの女性によるラブコメと思った視聴者は、いわゆる群像劇のようなバトルものの作品とは思わないだろう。
何と、すでに5巻までリリースされていたとは……CMを見てさらに驚かされてしまう視聴者もいるかもしれない。
【コミカライズ版はWEBで掲載中!】
こちらも、続報ありのCMだったのである。
コミカライズの方が決定し、現在掲載中と言うのだ。小説の方は5巻までリリース中で、次回が最終巻らしい。
元々は長期シリーズを想定していないので、ある意味でも短期集中掲載という形式をとったのだろう。
コミカライズからアニメ化するかどうかは……反応次第と言うべきか?
なお、コミカライズは現在は第1巻の内容までが連載済である。来週には第2巻の内容に突入するだろう。
『次回、アバターシノビブレイカー、対電忍。比喩表現としてのダンジョン配信』
CM明けに次回予告のロゴが表示されるが、前回のようなフェイントはない。本編に戻る、と言う具合だろうか?
今回は総集編とは言いつつも、衝撃事実が判明し……新たな謎も出てくることになった。
果たして、この謎がどう暴かれていくのか……気になる所だ。
そんな中のサブタイ、かなり強引に読ませるようなフリガナが振られたサブタイトルなのは間違いない。
リアルフィールドがダンジョンと例えられる……ある意味で、それをダンジョン配信とするのだろうか?
謎の多いサブタイトルなのは間違いない。
しかし、ダンジョン配信はリアルでもWEB小説だけの存在と思われていたものが、こういった形で拡散するのは……と言う展開になっている。
まさか?
サブタイのバックには特に何も……と思われているが、リアルフィールドを走る祈羽フウマの姿が見える。
一体、どういうことなのか?
ナレーション担当は、春日野タロウである。
本編中はかなりアレな気配もしたが、今回は真剣であった。
今回のエンドカードは、レインボーローズ、月坂ハルカ、ウェルウィッチア、スノードロップ、春日野タロウの5人。
服装は、それぞれが私服ではなく戦闘時の戦闘服になっている様子。タロウに関してはエプロン姿であり、ロウ・アバターではない。
タロウが中央に配置されているわけでなく、中央にいるのはレインボーローズだ。タロウに関しては、腕組みをした状態で立っているだけ……と言われれば、そうだろう。
他の4人は前作である『ハッキングオブウォーゲーム』仕様の服にはなっているようだが、カラーリングは微妙に異なっていた。
カラーリングは異なるようだが、細部はほぼ一緒と言えるだろうか? 今回の仕様に合わせた微調整が施されている、と言ってもいい。
バックの場所は以前のエンドカードでも出ていたゲーミングパソコンショップ……つまり、そういう事である。
エンドカード担当は『ハッキングオブウォーゲーム』のキャラクターデザインを担当している人物で、この場合はゲスト寄稿と言うべきか。
そういえば、先ほどのCMで流れていた『お気持ち表明の発言者』も同じ人物がキャラクターデザインを担当している。
偶然のCMと言うべきなのか、それとも対電忍側がダイレクトマーケティングのようなCM構成にしているのか……この辺りはご想像に任せたい。
特別編内では別の意味でも作品ジャックになってしまうので自重していたような展開だったが、ラストのラストで予想外の展開が起きた。
別の意味でも衝撃の展開と言えるだろう。
【次回をお楽しみに】
「彼らは、日本のために戦っていた」
放送後の男性声のナレーション、イラストのビジュアルはいわゆるファンタジー系を思わせるような装備をしているハンターである。
このCMを一度でも見たことある視聴者は、別の意味でもSNSでネタバレをつぶやいたりはしない。
いわゆる初見トラップを味合わせるためと言えるだろう。
「埼玉県某所の小売店は、一部の常連客とともに行動を起こすことになった」
「食玩、キャラクターグッズなどを高値で売りさばこうとする悪意を持った勢力……」
『彼らが狩るのは転売ヤー!』
『コンテンツ流通の正常化のため、ハンターは転売ヤーを狩猟する……』
ナレーションを聞き、まさかの衝撃を受ける者多数だろう。
最初に姿を見せたハンターたちは、何と転売ヤーを狩るのである。
もしかすると、転売ヤーをモンスターとした狩りゲーなのだろうか?
やはりというか、CMの内容を初見で見破るという事は至難の業である。
それ位、この作品がイレギュラーすぎるのが分かるだろう。
『テンバイヤ・ハンター、コミック発売中!』
【最新刊は、限定版も同時発売】
当然のことだが限定版が存在し、今回はそこも強調されている。
今回の限定版ではトレーディングカード風のプレートが付くらしい。キャラクターはランダムではなく、表紙イラストのカード化らしいが。
『アニメ化決定! 続報を待て!』
最後にナレーションの告知が入り、まさかのアニメ化がアナウンスされた。
放送枠がどうなるかは不明だが、期待する読者もいるだろう。
一方で、題材が題材だけに内容がどうなるのか、カットされる要素があるのか……という読者もいる。
果たして、どのような形でテンバイヤ・ハンターはアニメ化されるのか? 続報を待とう。




