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アバターシノビブレイカー_対電忍【小説家になろう版】  作者: 桜崎あかり
第40話『ダンジョン配信王、その裏で』

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第40話その2

「なるほど。こういう状況になったのか」


 シーンが変わり、ガーディアン草加支部。そこの事務室でSNSのタイムラインを見ていたのは草加支部のガーディアンメンバーの男性である。


 彼はバイトメンバーであり、レギュラーと言うよりはゲストキャラに有名どころのタレントを起用する特撮作品のような……そういった立ち位置の人物。


(新宿で様変わりしたという話はあったが、ここまでとは)


 ブラックバッカラ事件にガーディアンが関与していないのは、すでに事実として広まっているが、その一方で彼らが行った事は想像を絶していた。


 シノビ仮面が支部長をする前の新宿支部は、その中でも典型例のひとつと言えるだろう。


「令和に入って問題視されていた、とある問題。それを警察が対応して歌舞伎町を更地にしたまではいいが……こういう方法を取るとは」


 彼が見ていたニュース記事、それは新宿支部が様々な事件があって更地となった歌舞伎町を変えたことにある。


 様々な事件とは、そのほかの犯罪に悪用される可能性もあるので割愛するが、それらは全て警察が対応して根絶させたのだ。


 ARゲーム関係では完全にスルーを決め込む警察も、ここでは無双とも言えるような活躍をしたといってもいい。


【様変わりした新宿歌舞伎町を歩く】


 記事の冒頭、そんなタイトルが目に入る。様変わりとは言うが、写真を見る限りでは完全に路線変更したかのような光景だった。


 この写真はバーチャル歌舞伎町ではない。リアルの歌舞伎町なのだ。


 アニメ版及び小説版はフィクションであり、実在する歌舞伎町とは異なる……と言うパターンでもない。


 実際は対電忍自体フィクション(の皮をかぶった何か)であるが、メディアミックスでは若干脚色されている路線でもなかった。


 一方で、リアル(小説サイト)で本作をご覧いただいている読者は……まぁ、フィクションではあるのは当然分かっているとは思うが。


 そういった個所を踏まえて、これ以降をご覧いただきたい。



「なになに……この歌舞伎町には、無数のメイド喫茶めいたコスプレカフェが複数存在している。今は警察も関与できず、ガーディアン池袋支部が管理をしているという」


 何と、歌舞伎町なのに管理しているのはガーディアン池袋支部なのだ。シノビ仮面の前任者が実は池袋支部の支部長……と言う路線も否定できない。


 しかし、問題なのはこれより先であり、この辺りは序章に過ぎないのである。


【ここで行われているのは、ある種のメイド同士の抗争である。似たようなコンセプトのアニメがあったような気がするが、そちらよりもマイルドというべきか】


【やっていることは抗争ではなく、ロボットプロレスだ。女子プロレスでロボットバトルを行うといった方が早いか? 純粋なロボットではなく、パワードスーツかもしれない】


【バトルの様子はインターネットで配信されるが、基本的に無料配信で拡散している。ただし、キャストオフバトルは有料配信だ】


【キャストオフと言っても、いわゆる脱衣バトルに発展するわけでもないだろう。せいぜい、水着どまりだ】


(対電忍は放送時間帯が午後5時台などを想定しているためか、そういったシーンは存在しない。文字描写とかワンショットのみである)


【実際、これを一種の興行として実施しているので……そういう事なのだろう、と認識されている】


【昔の歌舞伎町とは様変わりしすぎた、と言う声は散見されているが、それでもひと昔に発生した闇バイトの関連した事件を踏まえると、こちらの方が健全だ……と言う声がある】


【ここでも、あえて言及するが……この興行自体はフィクションではなく実在する。始まった経緯も、一部は脚色しているが……そういう事である】


 この後も彼は様々な文章を見ることになるが、その内容は別の意味でも言葉に出ないほどの衝撃を受ける事になった。


 更に言えば、この歌舞伎町メイドパーク(仮名)は実在するテーマパークで、許諾済みの上で登場している。


 しかし、このメイドパークが生まれた理由はさらに別の事情も絡むのだが……詳細はお察しください。



「あの施設の裏に、こういう事情が……」


 別の場所で、同じ記事を見ていた人物がいる。その人物は、まさかのブラックローズだった。


 彼女も別口でガーディアンの情報を探していたのだが、その中でこの記事を発見したのである。


 そして、その内容に衝撃を受けたのはこちらも同じ。


(ダンジョン配信で巨大ロボットを使用するのが当たり前の状況になっているのは、VRダンジョンのみと言う事実は……)


 VRダンジョンでもARダンジョンでも巨大ロボットを運用するようになった場所は、一握りしかない。


 ダンジョン配信に巨大ロボットが邪魔と言う理由ではなく、そこまでのシステムを導入する理由がないのだろう。


 しかし、ARダンジョンとVRダンジョンではどちらの方が巨大ロボットを運用できるかと言うと、VRの方かもしれない。


 実例は既に存在するのだから。忍者構文の忍者、蒼影(そうえい)が。


【アバターシノビブレイカー】


 このタイミングでCMとなった。



 CMは特に円盤リリースなどのものが多かったのだが……。


『ARダンジョンに革命を起こせ! ダンジョンに存在するチートプレイヤーを討伐せよ!』


 その後に流れたオケアノスのCMで、ARダンジョンのCMと一緒に流れたのが……このオケアノスのナレーションによる、このCMだった。


 ビジュアルを見ると、ガーディアンとは違った意味でミリタリーチックな外見の女性がいるように見える。


 そのほかにも様々な人物がいるように見えるが、いったいどういう事だろう?


 そして、そのうちの一人がARダンジョンのイメージキャラクターだった段階で、これがコラボCMであることが判明する。


 同じARダンジョンのCMではあるのだが、最初の30秒CMが新ダンジョン追加程度の情報だったのに対し、情報密度はこちらの方が上だ。


不正破壊者(チートブレイカー)我侭姫(デンドロビウム)、オケアノスARダンジョンとコラボ開始!』


 不正破壊者の我侭姫、こちらはWEB小説の作品ではあるのだが……まさかのコラボイベントが実施されるという。


 アバターのアイテム配布は特になく、公開された情報は普通にダンジョン探索イベントが追加される程度のものである。


 それなのに、SNS上では忍者構文以上に盛り上がっているようにも見えた。


 この作品自体、ある意味でも分かる人にしか分からないような若干マイナーな作品のはずだが、どういう事だろうか?



「まさか、こういうことになるとは思わなかったのですが……」


 場面は再び浜松町支部に戻り、スマートフォン型の着ぐるみを脱いだ制服姿の浜松町支部長が誰かと連絡を取っている。


 場所は支部長室だが、支部長室と言う割には家具などはなく、パイプ椅子とテーブル、それ以外はスマートフォンの着ぐるみ位しか目立ったものがない。


 審査の方は終わり、無事にガーディアンの支部として許可をもらったわけだが、現状でやることがないという状態に陥っていた。


 やることと言っても、備品待ちなケースが多く、支部長室も動かせないような状況なのだが……。


 来ていないと言えば、浜松町支部にはパワードスーツやガーディアンの武器と言ったようなものはなく、メンバーもごく一部と言う具合だ。


 本当に支部として機能するのか……疑問点は多いだろう。


『こればかりは離反者騒動が炎上したりしないようにするための……手段と言うべきか』


 支部長の外見は後姿は確認できるのだが、スマートフォン型着ぐるみの大きさの関係なのかは不明だが、身体が見えない状況だ。


 せいぜい、スマートフォンを持っている手が見える位か?


 通話相手は草加支部長ことアルストロメリアである。ちなみに、彼女はオケアノスから浜松町支部に連絡をしていた。


「それを差し引いても、何とかならないものですかねぇ……」


『着ぐるみの件か? それとも……』


「両方です。一応、池袋支部は大きな動きを見せていませんが」


『歌舞伎町の一件は、ネットガーディアンも直接ではないが、間接的な原因になったかもしれないからな』


 アルストロメリアが伝えようとしていたのは、歌舞伎町の一件もそうだが……別にあるのだろう。


 それに加え、浜松町支部も何か別の理由があって申請した可能性は否定できない。


「あのメイドプロレスが本当に現実となるなんて、予想外もいい所です」


『歌舞伎町をその方向にした原因は、どちらかと言うとネットガーディアンではない。悪いのは炎上勢力とか私人逮捕系配信者の暴走だろう』


「私人逮捕系配信者の大量逮捕は、ブラックバッカラ事件の後ですよね……確か」


『どちらかと言うと、それこそ劇場版とか、スピンオフとか……そっちの流れだよ』


「ぶっちゃけすぎませんか?」


 浜松町支部長も、アルストロメリアの発言に対し、何となくは理解する一方で、突っ込みも若干したくなる。


 彼女の発言に対し、呆れているわけではないのだが……。


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