表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アバターシノビブレイカー_対電忍【小説家になろう版】  作者: 桜崎あかり
第33話『ダンジョンサバイバー』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

100/213

第33話その1

「まさか、共同作戦が裏目に出るとはね」


 ガーディアン草加支部と独自勢力の共同戦線。これには新規で姿を見せたらしい炎上勢力の一掃もあった。


 実際、ハロウィンを狙いに定めた炎上勢力もおり、そうした迷惑行為を起こさせないようするためには……というのもあるだろう。


 しかし、実際に作戦を計画し、実行した草加支部でさえも想定していない事態が起こってしまった。


 草加支部長のアルストロメリアが、ある情報筋からの話で巨大ロボットのハンゾウが現れることを聞いて待ち伏せを行う。


 確かに待ち伏せをした場所でハンゾウは姿を見せた。


 そして、レインボーローズと蒼影(そうえい)に乗った月坂(つきさか)ハルカが迎撃を行うのだが、秋葉原で見せたような挙動をすることなく、あっさりと沈黙してしまう。


 機体の方は偽物やダミーの類ではなく本物であるのは間違いなかったのだが、そこに乗っていたのはスタンバンカーではなかった。


 何と、搭乗者は無名の炎上系インフルエンサーであり、まさかのハズレくじを引かされたような展開になっていたのである。


 ARガジェットのカラーチェンジシステムなどの構造を踏まえると、パイロットが別人と言うのはあり得ない……と言う状況下で、それは起こった。



 オープニングテーマが流れたのち、次の場面ではレインボーローズが無名の炎上系インフルエンサーを見て……。


「これって、ただのインフルエンサーじゃない? 一体、どういうことなの?」


 ハンゾウのコクピットハッチが開くと、そこにいたのはインフルエンサーの男性……目的のスタンバンカーではなかった。


 これには驚くしかないのだが、一応は炎上系インフルエンサーだったのでガーディアンの方へ引き渡す。


「マスター、これってどういう事……?」


 レインボーローズがマスターに連絡を取ろうとしたが、まさかのジャミングで通信ができない。


 ARガジェット経由の場合、携帯電話などの電波帯とは異なるので、通信位は出来そうなのだが……それが出来なかった。


 それが意味しているものの正体は、しばらくしてガーディアンがハンゾウを回収した際に発生する。


(無線が通じない?)


 この状況は、蒼影に乗り込んでいるハルカも同じ状態だった。蒼影自体、ブラックボックスが多い気配もするのだが……。


「よりによって、これかよ!」


 ハンゾウを運び出す準備をしようとしていたガーディアンメンバーの男性格闘家が、付着していた物体を見て叫ぶ。


 下手に触って事態を悪化させてはいけないので、わかる人物に確認してもらってからの対応になるが。


 彼も何となくカラーリングが微妙に異なる部分があり、それを見て反応している。


「ARチャフグレネード、してやられたという具合ですね」


 同じく草加支部のガーディアンメンバーである男性配信者がつぶやく。


 付着していたのは、単純に塗料と言うわけではない。その正体は、何とARチャフグレネードだったのだ。


 ARチャフグレネードにはARペイントや各種表示を変えてしまうという機能があり、それによってカラーリングを偽装されたという事になる。


 まさか、こういう形で悪用されることになろうとは……。周囲も驚くしかなかった。



「よくない傾向だ。やはり、現実になったか」


 無線の電波状況も何とか改善し、状況の報告をレインボーローズ経由で聞いた春日野(かすがの)タロウは、店舗地下の臨時ルームで様子を見ていた。


 今回は場合が場合なので、ブラックバッカラ事件以降、封印対応をしていたゲーミングパソコンショップの地下にある臨時のサーバールーム、それを解放せざるを得なかったのである。


 これを使用し、足立区の某所にARフィールドを展開、それによってハンゾウを包囲したかに見えたが……結果は、失敗に近い。


 完全な失敗ではないのは、ハンゾウが本物である事だった。あの機体自体がパーツを確保するにしても、元々が蒼影の違法コスプレから作った特殊事情で難しいのもあるが。


 仮に回収成功したとしても、アレを自分たちで運用できるレベルではない。どのような状況になったのかは、先日の秋葉原を踏まえれば明らかだ。


『店長、そろそろ来てほしいのですが……大丈夫でしょうか』


 バイトの男性から連絡があり、店長に来てほしいとのことのようだ。


 ウェルウィッチアは修理班だし、他に詳しいであろう人が出払っていたりシフトでいなかったり……と言うケースが多い。


 ハロウィンだからと言ってパソコンが売れるわけではないのだが、近年はメタバースやVR空間を使用したハロウィンが多く、渋谷でも実施されたのは有名事例だ。


 渋谷のバーチャルハロウィンはフィクションではなく、現実でも行われたらしいが……真相は定かではない。


 さすがにリアルイベントが100%バーチャルに入れ替わることはないと思う一方で、様々な懸念材料を踏まえるとバーチャルへ切り替えるパターンが多いのは否定できないだろう。


「分かった。様子を見て、これから向かう」


 これから向かうとは言いつつも、ハンゾウに別のパイロットが乗っていたのが気になっている。


 一体、彼は何をしようとしているのか? その真相は、彼のみぞ知る、と言った具合だろうか。


(一番懸念される最悪のシナリオ、そちらへ向かわないことを祈るばかりか)


 制作委員会が動いていること自体、どこかのタイミングで掴めていてもおかしくはないはずである。


 それなのに、ガーディアンを含めて制作委員会の存在に気づいたのが、一握りしかいないのは明らかにおかしかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ