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ルートミヤコ:0

 全力とはまさに全身と全霊で以て発揮しうる最大限の力であり、己の持つそれへの挑戦と探求こそ、一重にスポーツの歴史と言えるのではないだろうか。

 例えば100m走における10秒の壁。

 例えば野球における本塁打50の壁 

 例えば重量上げにおける400kgの壁。

 限界だと定められていたこれらの壁を、しかし人類は血の滲むような努力により着実に自らの全力を進化させ、やがて突破してきた。

 時に想像を絶したトレーニング。

 時に常軌を逸したトレーニング。

 それを積み重ねに積み重ね、身を削って骨を削ぎ、己の命の対価としてその壁を突破して来た。

 それは間違いなく敬意と畏怖を持って賞賛されるべき偉業であろう。越えられぬと宣告されていた人類の壁に唯一つの生涯を賭して打ち込み、命を燃やし、そして越えたという事実には、賞賛と言うリアクション以外は有り得ない。

 しかし。

「憧れないかミキ? そういう世界」

 それを奇妙な形で羨む二人がいる。

「そうですね。私もそんな風に儚く生まれてみたかったですね」

 奇妙に渇望し、切望している二人がいる。

 それは先人達が達成して来た偉業ではなく、過酷と言うには過酷過ぎる、全力を進化させる過程そのものを、である。

 生まれてこの方、ただの一度切りとて全力を試す事が叶わなかった、許されなかった二人。

 園田美雪。

 神条美樹。

 人が全力で走るには固い走路があれば足り、人が全力で殴るには重いサンドバッグがあれば足りる。しかし。

「私が全力で走るには地球はもろ過ぎるし、お前が全力で殴るには地球は儚すぎる。そうだろ?」

 過言ではなく言い足りない。

 草原の中で苦笑するミユキ先輩の表情はそんなものだった。

 こと運動において、彼女達は何時も砂で出来た道を抜き足差し足で進むような心地を味わってきた。壊れぬようにそっとそっと、ハラハラと気遣いながら爽快感など無縁の運動ごっこをしてきた。

 思い切り走りたい。思い切り飛びまわりたい。

 そう、全力で。

 けれどもそれは、この世を冷酷無慈悲に貫く物理法則によって決して叶わぬ事が約束されていた。

「ダイヤを超える硬度に水を超える柔軟性を合わせ持ったフィールド、そんなものどこの誰にも用意出来ませんからね。私も従姉(ねぇ)さんも、生まれてくる世界を誤ったのでしょうね」

 ミユキ先輩に向かい合うミキさんは艶っぽく皮肉っぽく、そして自嘲気味に微笑んだ。

「ああ。けれどもだからこそ、私は一つの信仰を獲得しそうでもある。やはり神様はいるのだろうと、つい今しがた思ってしまった。仮初にも巫女なのにな」

 と、この現実としか思えないような非現実の世界を見渡すミユキ先輩。

「お前はどうだミキ? 確かに生まれて来る世界を誤ったのかもしれないが、代わりにこうして埋め合わせをしてくれる存在が――(ミカ)がいる事に、何か思うところはないか?」

 ミキさんは目を閉じていた。両手を少し広げ、この世界を視覚以外の器官で感じようとしているようだ。

「風は涼やか。日当たりは優しい。香りは若々しい。草のざわめきは初々しい」

 そして目が開く。

「これは私の知る現実と寸分と違いません」

 瞳は真紅。

「もちろん、遠慮も気兼ねも必要ないのです。全力でどうぞなのです」

 と、声を掛けたのはこの世界の創造主であるミカちゃん。彼女はとびっきりの笑顔で、とびっきりのプレゼントを渡すかのように、両手を大きく広げて宣言した。

 全力でどうぞ。

 と。

 遠慮も気兼ねも一切不要。

 と。

 死ぬほど欲しくて死ぬほど叶わなかった禁断の免罪符。

 ――全力御免状。

 それが彼女によって差し出され、ミユキ先輩もミキさんも無言のままに受け取った。

 現状、説明だけをするなら、只だだっぴろい草原に女の子二人が向かい合い、幾つか言葉を交わしているだけに過ぎない。なのにそれを見守っている、俺を含めた――含めちゃうんです――女性陣の、その誰もが、固唾を飲んで見守っていた。

 ただ一人、ミカちゃんを除いて。

 彼女が片手を挙げ

「では、ハジメです!」

 振り下ろした。

 火蓋は切って落とされた。

 二人は動かない。

 が。

 空気は身を切るほどに張り詰めている。

 悪寒ほど優しくない。鳥肌さえ立たない。

 彼女達に全力を許した背景には、非現実とは言え俺やマリサ、桃介に美月ちゃんといった傍観者に一切の被害が及ばないという保証もある。仮に次の瞬間、目の前で太陽が爆発したとしても平然としていられるらしい。だから何も問題はない。だからただ楽しめばいい。

 なのに。

 なのに誰一人として、そんな余裕はない。

「今日の晩飯なんやろかな」

 そうでもなかった。

 俺は歎息してから

「桃介、ナレーション読めないのは仕方ないとしてもいい加減最低限度の空気は読めるよう進化してくれないか」

 後ろ頭に両手を当ててる関西娘に、無駄と分かりつつも助言などしている俺ことステビアちゃん。桃ちゃんはしかしこっちを向いて

「せやけど背に腹は~ って言うやんか、な?」

 同意を求めるようにニッコリ笑った。やれやれ、『可愛い娘は笑うと何でも許される』などと思っているのだろうかコイツは。いや、許されるけど。

「でもね。PTO大事にしようよPTO。せっかく試合の雰囲気盛り上げようとしてさして関係ないスポーツの歴史云々とか入れたんだからさ。今のバンメシ発言でテンション50%OFFだよおまえ」

「そう言えば私もお腹が空いたな」

 はい当事者来た。

「いやいやミユキ先輩は一番言ったらダメなポジションでしょ。これから全力で以て戦える喜びを手にした武人がアホの()のバンメシ発言になに感化されとるんですか?」

「なぁなぁ、もしかしてウチさりげなくバカにされた?」

「安心なさいトウカ。正当な評価しか受けていません」

「そうか。姉貴がそう言うならそうなんやろな」

 気付け桃介。実の姉が一番お前をバカにしている。

「何か早とちりをしていないか京太郎」

 背筋が凍るようなような声に目をやれば

「私がいつゴハンを食べたい等と言った?」

 そこには殺気とも怒気とも闘気とも違う、禍々しい気を放つミユキ先輩の目線。彼女はその眼光をなお鋭くするように細め

「私は食べたいとは言ったがより正確を期すならばまさに喰らいたいと言った塩梅だ。折角妹から免罪符をもらったんだ。これを使わぬ道理はないだろう。そう、まさに思う存分に喰らい尽くしたい。むろんその意味することろはただ一つ」

 と、口端を釣り上げ、戦闘的で挑発的な笑みを浮かべた。どうやら俺はミユキ先輩の本質を見誤っていたらしい。

「そこのミヤコを思う存分」

 最近になって気付いたがこの娘の本質はアホである。ちなみに口に出すと死ぬ。

「ほら見ろ京太郎。あそこで天真爛漫純真無垢に四つ葉のクローバーを探しているミヤコの後ろ姿の可愛い事」

 殺気とも怒気とも闘気とも違う、ミユキ先輩のきゅんきゅん視線の先には、遠くの方でチマチマとお花を摘んでいる義妹の姿がさんぜんと輝いていた。キラキラ。わーボクもう決闘とかどうでも良くなってきたわ。

「あんな可愛い背中を見せつけられてもはや喰らい尽くす以外にどんな選択肢があると言うのか。言ってみろ京太郎。5文字で」

 五文字で。

「いろいろ突っ込みたいところですがまずなんでそんな微妙な字数制限が設けられたのでしょうか?」

「答えは”あるわけない”に決まってるじゃないかフフフフ」

 あるわけない。

「それだと6文字ですね」

「フフフフそんなことはどうでもいい」

 あんたが言いだしたんだよ。

「可愛いな ミヤコはやっぱり 可愛いな」

 ダメだ一句詠み始めた。それも全然ヒネりとかない。早く何とかしないと。

「先輩病院行くと言う選択肢を検討してみません? 瞳がハート型になるってたぶん眼科的もしくは精神的治療が早急に必要だと思うんです」

「私のミヤコがいくなら私も行く」

「人の妹に所有格つけないで下さい」

「やだ」

 本格的にやばいなこの人――と、そこでミィちゃんの独り言が聞こえて来た。

「こっちは、お姉様の分。これは、兄さんの分。これは、お姉ちゃんの分」

 と、左手に摘んだ花を右手で一つ一つ確認しているミィちゃん。

「こっちは、姉さんの分。ねぇねぇのはこれで、モモ姉はこっち。ミカちゃんはこれで、アオイちゃんは……こっち! アヤお姉ちゃんのは……」

 頭の上の大きなリボンがそよ風に合わせて揺れている。エクレアスタイルのロリータミィちゃん。ミユキ先輩はすっかりそれに目を奪われていて、もはや全力決闘なにそれ美味しいのになっている。少しはクールなミキさんを見習ってほしいと言うものだ。

「私はハチミツをかけてミヤコをハムハムしたいです」

 この娘はどのタイミングでバグったのか誰か教えてくれ。

 この流れは宜しくない。多角的にも多面的にも宜しくない。軌道修正しないとあらぬ方向にどんどん進んでいく。順調だ。いやそんなことない。これはそういう趣旨のお話ではないはず。いやそういう要素もあるけどメインストリームになったらお話終わる。デスマーチも甚だしい。そうだミカちゃんだ。ミカちゃん。この世界の創造主でもある神的存在。古株だけど新キャラ扱い。彼女ならあるいはこの流れをきっと変えてくれるはず。何せ神様だから。

 俺は期待を込めたまなざしを向けて

「ねーミカちゃんあの二人を君の天才的技術で何とか修理してくれないかな?」

 と頼んでみれば彼女はほんのり赤くなった頬に両手を当てて目をキラキラとさせながら

「ミヤコさんが可愛すぎて私の母性本能がこちょこちょなのです」

 おい幼女うちの義妹はあんたより年上だろ。

 そもそも君は母性本能をこちょこちょしてもこちょこちょされる側じゃないはずだ何を血迷うておるのだ。

 やばいなかなりやばいな。お花畑で天真爛漫にお花を摘むエプロンドレスの天真爛漫ミィちゃんはちょっと女性陣にドストライク過ぎたようだ。兄としては嬉しいんだけど、このままだと遅々としてすすまない、お話が。そんなわけで。

 不本意ながら俺がかいつまんで説明しよう。

 ここはミユキ先輩の提案したサイバイバルゲームを安全に行うため、天才少女ミカちゃんが構築したバーチャルリアリティの世界であり、この日はそれの試運転をしようということでシスターズは集まったわけなんです。そしてその強度チェックを兼ね、メンバーの中でも群を抜いて戦闘的なミユキ先輩とミキさんが試しに戦いなどやってみようということになったわけです で、それに失敗した訳です。

「み、ミヅキ! 私に黙ってミヤコに膝枕とはいったいいかがなものか!? いかがなものか!?」

「はいはい大事な事だから二回言ったのね。でも静かにね姉さん。あんまりうるさくするとミヤコちゃん起きちゃうから。しー」

「次は私のターンですからねミヅキ。ハチミツをかけてハムハムするのは私ですからね」

「ミキちゃんはもう取り返し付かないことになってるのかな」

 最近気付いたけどミヅキちゃんが一番まともで一番おいしい役をサラってる気もする。

 話を戻そう。

 そもそもこのサバイバルゲームは喫茶店ルーチェに新しく配属されるちょっと変わったメイドさん――まぁうちも大概変わってるけど――と親睦を深めるために用意される予定の催しなのですが、そのメイドさんとは前にも申し上げた通りミィちゃんの実の姉妹ことミレイちゃん。ルーチェネームはシュトレン。ミリタリーマニア。

「むにゃむにゃ。お婆さんが川で洗濯をしていると、川上の方からドンブラコドンブラコと大きな超電磁砲が流れてきました。むにゃむにゃ」

「あ~ミヤコが寝言を言っている可愛いな可愛いな。しかしどんな夢を見ているのかお姉様は気になって仕方がない」

「むにゃむにゃ。お婆さんは驚いて言いました。こりゃ大きな超電磁砲だなぁ。持って帰ったらお爺さん喜ぶべ~。むにゃむにゃ」

「お爺さんは喜ぶのですね。なかなかデンジャーな夫婦関係ですけれど、一体中から何が生まれると言うのでしょうか」

「むにゃむにゃ。……チュドーン!」

「「「「「撃った!?」」」」」

 えっと、お話戻します。

 で、そのミレイちゃんの趣味に合わせて―――ということになってるけどたぶんミユキ先輩の願望も半分ぐらい入ってる――サバイバルゲームは提案されたわけですが、バーチャルでやる理由とは前述の通り、実世界に影響を与えないようにするため。

 と、いうのはもちろんあるんだけど、本当の理由、それは、ミィちゃんとミレイちゃんが接触したときに起きるであろう”災害”を仮想現実(ここ)で起こしてしまおうということなのだ。

 ――――災害。

 そう。

 ミユキ先輩から聞いた話を信じる限り、それはそう表現しても間違いないものだと思う。

 ミユキ先輩にその件について聞かされたとき、俺は二つの点に大いに驚いた。一つは直接的に、もう一つは間接的に。まず直接的と言うのはミユキ先輩に聞かされた内容そのままのことで、それは、俺が過去にミィちゃんの実のお兄さんを目撃していたということだ。次に間接的と言うのは俺自身が類推した事で、それは俺がその人を見ていた時、実はミィちゃんもその人を目撃していたということだ。

 あの日の出来事。忘れようとしても忘れる事が出来ない大きな事件の、その始まりとも言える小さな事件。桜花ホールで起きた小さな事件。その事件の真最中に、彼女が、ミィちゃんが実の兄を目撃した時に呟いたセリフを、俺はウロ覚えではなくハッキリと覚えているのだ。

 ミユキ先輩に聞かされてからそれを思い出すまで、ほとんど時間はかからなかった。だから俺はその場ですぐに伝える事が出来た。そしてそのレスポンスとして返って来た内容が、まさに災害だった。

 ――場合によってはミヤコかミレイか、どちらかが**かもしれない。

「全く、みんなミヤコちゃんの事になると何もかも忘れちゃうんだから」

 と、俺の隣に腰を降ろしたのはマリサだった。

「まぁ今のミヤコちゃんなら気持ちは分からないでもないけどね」

 俺は回想を悟られないよう努めて平静を装い、そのマリサことフィナンシェの赤い縦カールドリルを見ながら

「随分大人な対応だけど、お前はいかないの? お花畑ミィちゃんとかある意味萌えの極致だと思うんだけど?」

 などと問えば、肩をすくめるマリサ。意外や意外。例外は日焼けポニーだけだと思っていた。ちなみにあいつはいまバーチャルの世界でも空腹を覚えてカツサンド食いまくってます。「いくら食べても無料(ただ)とかこれホンマ夢みたいな話やな~」、ってコレ夢だからな。一応ここから突っ込んどくわ。

 マリサはカールしたツインテールを指でクルクルとしながら

「確かに今のミヤコちゃんってすごくキュートなんだけど、これ以上私がミヤコちゃんを独占したら皆から顰蹙(ひんしゅく)買っちゃうでしょ」

 などと諭すように言った。これ以上、独占? と、いまいち要領を得ないので首を傾げると、

「ほら、いつも一緒に寝てるでしょ。寝顔なら毎晩見てるわ」

 とクスリと笑う。

 言われてみればなるほど、そうだ。ミィちゃんと一番一緒に時間を過ごしているのは、シスターズの中では間違いなくマリサだろう。

 シスターズの中では?

 と、自分の何気ない思考が気になった。

 深い意味はないのだろうけれど、これは「ならばシスターズ以外を含めたらどうなのだ?」という些細な疑問を誘発してしまう。シスターズ以外。今まで暗黙の了解的に口をつぐんでいた、ミィちゃんの過去の事。過去の人間関係。もしもそういうものを含めて考えた場合、一番ミィちゃんと時間を共有したのって誰なんだろうか。正直なところ、わざわざ話題にする必要はないか、みたいな弱過ぎる理由でもって意図的に目をそむけていた部分なのだけれど、ミレイちゃんという存在の登場でとうとう正視せざるを得なくなってしまった。あるいは、その、実のお兄さんの存在も。

「どうしたの? なんか急にシリアスな顔してるけど」

 マリサの声。

「えっと、うん。ミィちゃんって寝相良い?」

 と適当に返せば、すごく良い子よ、とアッサリと返答が来た。問いが変な問いだけにもう少し間が持ってくれると思ったんだけど、冴えてないのかうまくいかない。マリサはニコニコしながら

「だいたいいつもミヤコちゃんの抱き枕になってるんだけど、冬はとっても暖かくて気持ち良いのよ。これは皆に内緒ね」

 などと自慢話。確かにこれなど皆に話せば顰蹙ものだ。

 しかし、ふむふむ。

 ミィちゃんは硬い枕が好きなのか。

「その意味するところに寄っては京太郎さん、ヴァーチャルでもリアルでもサンドバッグでしてよ?」

 背筋を凍てつかせる100万ドルの笑顔が出来るのは後にも先にもコイツだけだろう――っていやいや。

「あのですね。ヴァーチャルでは何をしてもOKなのは事実ですが人の心を読むとかそういう意味の何をしてもOKとはまた違うんですよ?」

「今すぐ私の機嫌を直す一言を言いなさい京太郎さん5秒以内で」

 問答無用にして無理難題ですかお嬢さん。

「さもなくば――」

「さもなくば?」

「死」

 死ですって。死。

 えーっとえーっとえーっとえーっとえーっとえーっとえーっと。

「時間切れよ京太郎さん答えをどうぞ?」

「貧乳はステータス無乳はスピチュアル」

 フラグ回収とか律儀だな俺ってば。

「後半意味が分からない上に私の逆鱗にデコピンとか上出来ですわね。おめでとう京太郎さん。なんとか九死に一死を得たわね」

 とびきり笑顔のお嬢様。吊られて笑う。

「ははは全死ですか」

「ふふふ夢の中でも良い夢を」

 視界いっぱいにグーが見えた。


 次に意識が繋がったのは紛れもない現実の世界。後で聞いたところによると、その後ミキさんとミユキ先輩は義妹を巡って本気で戦ったらしい――一方俺はマリサの膝枕にて意識昏倒だったそうだ。

 とりあえずバーチャルリアリティでの強度チェックという当初の目的は達成されたらしいんだけど、。本当に大丈夫なんだろうか。

 明日に迫った、ミィちゃんとミレイちゃんの初顔合わせ。

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