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しりとり→


 袖でこすり 輝きを放つ赤い実は


 しゃくりと音立て 食べられた


 ふわりと甘く香りだす 零れたしずくが手を伝う


 食べてと誘う赤い実を 君は口いっぱいほおばった


 大きく膨らむその頬は おんなじ色に染められた


 赤い耳持つ子うさぎは テーブルの上で飛び跳ねる


 しゅるりしゅるりと 赤い紐となり落ちてゆく


 着物を脱いだ赤い実は 蜜を抱えて横たわる


 こくんと一欠け飲み込めば 私にも仏は来るかしら

 

 置いてけぼりになったのは 赤い紐と種だった


 実る季節を夢に見て 土の中で目を閉じた

 

 

 

 

 

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