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何のために?

作者: 湯島結代
掲載日:2012/01/15

SMiLE参加作品ですが…笑顔になれるかどうかは微妙です。すみません。

あの日全てを失った僕は、毎日をただ眠って過ごしていた。

何もする気が起きない…ずっとこのまま眠っていよう。嫌な事を忘れて。

そう…思ってたある日、僕の体調を心配した避難施設の職員が、僕を外に連れて行った。

久しぶりの外は寒く、はやく中に戻りたかった。

でも、ある事が気になった僕は、一生懸命救援物資を運んでいる女性に話し掛けた。

「……それ、何のためにしているんですか?」

いきなり話し掛けたため、女性は驚いている。そして、しばらく考えた後、

「生きるため、明日のため、未来のためよ」

と、答えた。

僕は不思議そうに、

「どういう意味ですか?」

と、聞き返す。

「…私たちは、あの震災で生き残った。そして、今生き続けていられるのは、支えてくれたみんなのおかげ。その支えてくれている人のためにも、私たちは生きなければいけないの。明日も、その明日も…ずっと先の未来も」

彼女の答えを聞いて、なんだか何もせずに寝てばかりいた自分が、恥ずかしくなってきた…。

彼女も同じ被災者。僕と違って、必死に生きようと頑張っている。

「…………あの」

「ん?」

「……僕も運ぶのを手伝っていいですか?」


いじていないで、生きなければいけない。

明日のために…未来のために。

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