7. 神様の贈り物
やる気が尽きるまで、僕は書くのをやめないッ!!
今回は主にファータ視点の回です。
そして、先代の神の名前フェータではなくファータでした。途中から変わってしまっていたので、とりあえず全ヶ所直しておきました。
〜site 天界〜
ファータは悩んでいた。
「彼女にどのようなスキルを送るべきか…」
思案を広げながらファータは彼女との約束を思い返していた。
…数時間前…
ファータは咲に自らが管轄する世界について説明をしていた。
「……と、まぁ大まかに言えば地球のふぁんたじーという書物に書かれているような世界だ」
この話を聞いた咲は。
(なにそれ!…凄いワクワクする!)
…と思っていた。
この心の声を聞いたファータは。
「そうか?現実は非情かもしれんぞ」
と、暗に期待するなと諭した。
少しブスッとした顔になった咲を尻目に、ファータは説明の続きを話し始めた。
「で、だ。さっき話したスキルについてだが、まず種族スキルはどうでもいいとしt「ちょっと待ったぁ!」…何だ?」
突然話をぶった切った咲に、ファータは少し困惑をにじませながら聞いた。
「種族スキル!凄い気になるのになんで飛ばそうとするの!」
先程の咲の魂の叫びの時に口から出ていた悍ましい野望に対する熱意と近しいものを感じ、少し引きつつファータは答えた。
「…それは、君が転生前に考えるだけ無駄だからだ。種族スキルは文字通り種族ごとの固有スキルだ、どんな種族に転生するのかわからないのに詳細について話すのは時間の無駄でしかない。
君は少しでも早く、ここを離れた方がいいはずだろう?」
これ以上ないほどの完璧な反論に、咲はぐぬぬ…と呻くことしかできなかった。
「…話を戻すぞ、こちらとしては俺の次の代の神である馬鹿が君に迷惑をかけた手前、何もせず送って終わりとするのでは気分が悪い。
だから、君の転生先の種族に合うスキルをこちらから送りたいと思う。まぁ言ってしまえば、お詫びだな」
その言葉を聞いて咲は…
(チートキタコレ!)
テンプレのような展開に、心の中で喜びを爆発させていた。
それを聞いたファータは…
(ちいとが何かはよく分からないが、君が思っているような結果にはならない気がするぞ…)
心の中で、直感的にこう思っていた。
「…どのようなスキルを送るかは君の転生先を見てからになる。俺が既存のスキルからかまたは新しく創造って、そこから2つほど送ろうと思う」
ファータは、これ以上話している最中に話がそれるのを阻止するため、とりあえず簡潔に自らのお詫びの全容を言ってしまうことにした。
「えっ、スキルって作れるようなものなの?」
咲の驚きの声にファータは…
「‘‘作る‘‘ではなく‘‘創造る‘‘だが……まあいいか。ああ、創造れる。■■■を少しばかり消耗してしまうがな」
そう言ったが、咲は首を傾げた。
「えっと..すみません、何を消耗するのか聞き取れませんでした…」
「…そうか、存在の格の手前この話は聞き取れないか」
ファータは思い出したようにそう言った。
「まぁいい、スキルについて俺自身から言っておくことは以上だ。さあ、他のことについての説明をするぞ」
「はい!」
こうして、あっという間に転生の時となるのだった。
…現在…
フェータはそんな約束を思い返しつつ、咲の転生先の種族に合うであろうスキルの選定,創造を終わらせていた。
「俺の考える中でこの2つが最もアンター種,ひいては彼女に合うはずだ。………ふむ、問題なさそうだな」
ファータは何度かの念入りな確認のすえ、咲にスキルを送った。
~site ??地下~
「…………………………よし、この体についての確認も終わってる。野望に向けて、まずは食料探しだー!!」
咲は食料探しを始めようとしていた。
そこへ…
<繝輔ぃ繝シ繧ソ神 よりスキルを受け取りました>
・探知Lv1 new
・進化紀行Lv1 new
ナニカが飛んで来た。
最後の部分は6話目から時間が少し飛んでます。そこら辺の部分は次回から書いていきます。皆さんが読み飛ばしたわけではありません。
次回は、6の咲視点の続きです。




