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女王は地下帝国で野望を求む  作者: K4Y9
2章 始動
14/14

14. 新たな一日

アップ予定の間章を書いてたら、いつの間にか時間がガガガ…

~site ??地下~



「…う~ん」

寝ってから何時間たっただろう、目の覚めた私はゆっくりと起床した。


「ふぁ~、よく寝たなぁ~」

(こんな環境だしこんな体だしで地球みたいに眠れるか不安だったけど、杞憂だったかな)



寝起きの体を伸ばしそんな風に思いながら、私はアリの体感時間を気にしつつ今日は何をしようかと考え始めた。

(う~ん、今日…でいいんだよね?

昨日でほとんど今の私がやれることやっちゃったし、何しようかな~)


そう考えているうちに、私は空腹を感じてきた。

「あー、何かお腹すいたな~。……よし、今日何をやるかはご飯食べてから決めよう」



段々と空腹に抗えなくなった私は、昨日狩って食料としてキープしていた大きな幼虫を食べることにした。




…数分後…




私は目の前の結果に啞然としていた。


「……全部食べれちゃった」

今私の目の前にあるのは、()()()()()()()()()()()はずの幼虫の残骸(食べかす)で、少なくとも2日くらいはこれでいいだろうと高をくくっていたものだ。


明らかに自身の体長より大きなものを食べたはずなのだが、腹がはち切れそうだとか体調に違和感があるだとかそんなものは一切なく。

私はただただ恐ろしいくらいに変わりのないコンディションをキープしていた。



(…ワタシッテコンナタベレタンダー。

……はっ!?いかんいかん!あまりにも女子として理解したくない現象に脳がエラーを吐いてた。

…というかどうしよう、あの幼虫今日だけで食べ切るつもりじゃなかったのに。

……また、狩るしかないか)

そう言い私は、 探知 を使い獲物を探し始めた。



「うーん…昨日で近くにいる幼虫はあらかた狩り尽くしちゃったかな?

明らかに幼虫じゃない反応ならいくつかあるんだけど…」

歩いても歩いてもめぼしい幼虫の反応がなく、私はそう思い始めた。すると…


「おっ、この反応は…幼虫かな?」

やっと1匹目の反応を見つけることができた。



反応源に向かって掘っていると、段々と昨日と何かが違うということに気づいた。

(…なんだろう?なんか…体が軽い?

あと、一度に掘れる土砂の量も昨日より多い気が…)


そんな風に考えているうちに幼虫の反応のすぐそばのところにたどり着いた。


(私が食べられなかった、()()2種じゃありませんように)

私はそう祈りながら、幼虫までの残りの土をどけた。



「ウソだぁ〜…」

土をどけた先にいたのは、硬すぎて食べることができなかった、あの幼虫だった。


落胆した私だったが、幼虫を見ていると…何故だか分からないが今なら()()()()()ような気がしてきた。


しかし前日の苦い記憶がある私は、そう簡単に食べようとは思えなかった。

(…ま、周りに!なにか他に反応は……ない…。えっ、もしかして…こいつを食べるしかない?

いや、確かに食べられる()()()気はするけど……マジで?!)


私は周囲の反応を探ったが何も見つけられなかった。

嫌な記憶しかないが、他に反応が無いため仕方なく私はこの幼虫を食べることにした。



私は自身の牙を幼虫に突き………



刺せた。



(えっ、なんで?!…少し硬いけど、昨日はそもそも刺さらなかったのに)

ただ突き立てるだけだったはずの牙がこの幼虫に突き刺さり、私は困惑した。


そしてとどめの頭を潰すという、昨日の私では絶対に出来ないであろうことも出来たので、私の困惑は疑いに変わった。



(もしかして…私が寝てる間になにかがあった?)

私はとりあえず自身のステータスを見てみることにした。


「…よし、‘‘世界の記録よ我が目に写れ‘‘」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「種族名:フォレストアンター Lv6

 真 名:蟻生(ありゅう) (さき)

 個体名:なし

 [所持スキル]

 暗視 筋力増大Lv1 嗅覚敏化Lv1 

 噛みつきLv1 掘削Lv1 産卵Lv1

 探知(クァストセンス)Lv1 進化紀行(プログレスレコード)Lv1

 [称号]

 異世界転生者 神の被観察者   」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



(…スキルがいつの間にか増えてる。しかもLvも上がってるし)

ステータスを見ると、私の体に何があったのかがなんとなくだが分かった。


「あっ、もしかして‘‘集計‘‘が私の寝てる間に起ったのかな?

……いやぁ~見てみたかったなぁー 集計 。………というか、この 嚙みつき って何?」

気になった私は説明を開いた。



【スキル:噛みつき】

敵に噛みつく攻撃に威力補正がかかる。

Lvが上がるほどに補正値が上昇する。


「おぉ~攻撃系だ。私のこの牙が光りそうだな……威力補正ってどれだけあるんだろう。」

これがさっき牙を刺せた原因のひとつだろう。そう思った。

(あとは…なんかこの寝ている間に増えたLvも関係してそうなんだよなぁ~)



そして私は、ハッとした。

(そういえば私ってこの世界のLvについて何も知らないよーな気が。そういうものだと最初から割り切っちゃってたから、特に説明も見てないし。

…よし、この際Lvについても調べてみよう)

そして私はLvの説明も見始めた。



【Lv】

その個体の基本的な強さの指標。

上がれば上がるほど、その個体のステータス値が上昇していく。

戦闘毎に得られる経験値が、日と日の狭間にまとめて‘‘集計‘‘されLvに加算される。


「…す、ステータス値?

なんこれ、知らない単語が出てきた。多分これがもう一つの原因だと思うけど…」

そう言い私は、ステータス値 の説明を見ようとした。



しかし、

「あれ?見れない…?

……もしかして説明の単語から、違う説明には移れないのかな?」


私はそんなふうに自分を納得させた。



そしてこう思った。

(…ステータス値の上昇………もしかして、今なら()()()のかな)




…そう言い、私は一抹の望みをかけて昨日痛い目を見た()()()を使用した。

次回、2章最後……かなぁ?

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