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女王は地下帝国で野望を求む  作者: K4Y9
2章 始動
13/14

13. 成長、そして野望へ

申し訳ない、忙しくて執筆が進みませんでした。

前半少しだけ説明回です。読み飛ばしてもらってもいいです。

~site ??地下~



食料になる幼虫について思考を纏めきった後。私はもう一つの、食料集めと同時進行で検証した謎の表示について、分かったことを纏めていた。



「まず、見て分かったことは。

私から見て左にある数字は、予想通り‘‘タイマー‘‘だったこと。このタイマーの時間は相手の体の大きさによって変わること。

そして右の表記は、‘‘私が相手の肉体をどれだけ食べたか‘‘というもの」


ここまではすぐに理解できた。

しかし……後から出てきた文がくせ者だった。文から直接分かることが少なく。結局、少ない文章から推察するしかなかったからだ。



「次に、後から出てきた文を見て分かったことは。

えっと……私への?経験値があるってこと。まぁ、ステータスにも書いてあったから確定だろうけど。

もう一つは、経験値は各戦闘後じゃなくて今のところ何時なのか不明だけど‘‘集計時‘‘に一括で受け取れること」



そして私は、前半の数字と後半部分に出る文の条件についての関係性も調べた。


「数字部分と文章の部分を見比べながら調べた感じ。タイマーが0になる前に、相手の肉体を5割,8割又は全部食べることで獲得経験値が1.3倍,1.5倍,2倍になるみたい。

だから、狩ったらできるだけ早く食べたほうがいいのかも」


と、検証したことを纏めきったところで。私は眠気を感じ始めた。



「ふぁ~゜、結構頭使ったからかな?…それとも、しっかり食べたからかな?

どっちにせよ、疲れたなぁ~゜」

私はそう言って目を閉じ、まどろみに沈んだ。そして、激動の初日の夜は更けていった。




~site 天界~



「…寝たか。初動は何とかうまく言ったな」

咲の観察をしていた男…ファータは、咲が寝たのを見てそう言った。



その言葉に、また1号達に休憩を押し付けられたロットが疑問を口にした。


「先代、さっきからそのー…初動がどうたら‘‘最弱の種‘‘がどうとか言ってたっスけど。自分が見た感じ、このアンター種?ってそんなに弱くないっスよね。

どちらかというと、最終的にかなり()()()()()スペックがあると思うんスよ。

なんで‘‘最弱の種‘‘って呼ばれてるんスか?」



ファータは答えた。この強くて弱い、対極の性質をもつ種族の明確な欠点を。


「確かにお前の言うとおりだ、この種は最終的に食物連鎖の頂点を目指せるポテンシャルがある。

…だが、あくまでも()()()()だ。この種ほど最初が弱い種は他にいないだろう。理由は明白、アンター種は最初は()()なんだ。

当たり前のことだと思うだろ?…違う、この種にとって一匹ということは最大の弱点を晒しているに等しい。そして、それを天敵たちも見逃しはしない。

だからこそ、()()()()()()必要がある訳だが。……この種はな、種族スキルである産卵スキルを、()()Lv()()1()()()()使()()()()()()()()()んだ。

酷い話だろ、強くなるためには産み増えなければならないのに、それをするために弱い状態での狩りを強要される。

ほとんどの……9割9分のアンター種はこの時点で死ぬ。」



これを聞いたロットは。


「そうなんスね…。

でも、自分が見てた限り彼女は先代の言ったような心配を感じさせなかったっスよ?なぜっスかね?」

ロットはそう聞いた。



「……247回だ」

ファータは答える代わりに謎の数字を言った。


「何がっスか」

ロットはキョトンとしながらそう聞き返した。



ファータはこう答えた

「……彼女の命を奪わんとする運命を反らした回数だ」



ロットは驚愕した。

「…!そんなにっスか!」


「あぁ、()()()()()()()1日程度でここまでの数字にはならないんだがな…。今回は場所も場所でな」

ファータはそう少し疲れた声で愚痴った。


ロットは黙って、尊敬し畏怖する先代の神の話を聞いていた。



「まさか、世界に4ヶ所しか存在しない魔物の源泉(スクロップポイント)へ転生するとは……」

ファータは苦笑いを浮かべていた。


「…しかし逆に言えば魔物の源泉(スクロップポイント)だったからこそ、彼女はあれだけの数の獲物を狩れたともいえるんだろうが。普通の場所だったならこうはいかなかっただろうな。

まぁ初日だけであれだけ狩れたのなら、彼女の運命が安定するのも時間の問題だな。

…はぁ、しかし俺の監視が不要になるまでの数日間で何度運命を反らすことになるのか……頭が痛い」



ロットは申し分けなさそうに言った。

「いやぁ…マジで申し訳ないっス」


「……お前、‘‘マジ‘‘とかどこで覚えた。申し訳ないと思ってるなら使うな、言葉が軽くなるぞ。

…まぁいい、この際先延ばしにしていたお前への説教も今してしまうか」

ファータはこう言い切った。



ロットは青くなり

「ヒィィ~!ちょ、ちょっと待って!まだ心の準備g「お前はさっきの言葉選びといい…今回の事故といい、神としての意識が足りてないんじゃないのか!!」ヒェェ~!!」



数時間にわたる説教の後、そこに残ったのは白くしなびたロットと言いたいことをすべて言いスッキリした顔をしたファータだけであった。




~site ??地下~



咲が寝入り、少し経ったころ。



[集計を開始します]


咲の眼前に何かが現れた。



「個体名:フォレストアンター は本日

・ヒルモスの幼虫 6体

・ヘラクレストスビートルの幼虫 3体

・セパラットコレンブラ 2体

・ブラッドビートルの幼虫 11体

・フェルムロングホーンの幼虫 1体

・フライベネナータの幼虫 1体  を倒しました。

 経験値が規定値に達したためLvが上昇します。 

  Lv1 → Lv6  

 レベル上昇に伴いステータス値が上昇します。 」


[魔力量が規定値に達しました、スキル:産卵 に掛かっていたセーフティが解除されます]



咲の知らぬ間に、野望(もくひょう)はすぐ手の届く場所まで来ていた。

...ロットは(精神的に)死んだ、いいやつだった。

ファータが防いだ247回は、すべて同一の種族によるものです。 強さ的には、 複数体のワーカーアンター>今の咲≧咲を襲ってた種 です。 1対1なら今の咲でも勝てますが、数体の規模で襲ってきていたため、ファータはブロックしました。

あと2話以内で2章が終わる予定です。(終わるかなぁ~)

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