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女王は地下帝国で野望を求む  作者: K4Y9
2章 始動
12/14

12. ゴハン、ゴハンゴハン!

はい、今回のタイトルはピクミンシリーズ随一のクズキャラ(異論は認める)ルーイ君の迷言です。

一応、飯テロにならない飯テロをかましていきますのであしからず。(逆に食欲失せるんじゃないかな(汗))

今回、蟲注意です。

~site ??地下~



土の壁を掘ると、そこには…


カブトムシと蝶の幼虫を足して2で割ったような形をした奇妙な姿の幼虫がいた。


「こういうのを見ると、改めて異世界に来たんだって思うな~。……うん、覚悟は決まってる。…ごめんね、私の糧になって」

そう言い、私は牙でその幼虫の頭を嚙み潰した。


幼虫は少しの間ピクピクと動いていたが、やがて動かなくなった。



…異世界での初めての狩りは、クリーミーで美味しく罪悪感の味がした。



「味覚もアリに引っ張られてるのかな?…それにしても、あぁ……美味しいな」

センチメンタルな気分になりながら幼虫を食べていると…


[4:26 21 / 100]


謎の2組の数字が目の前に現れた。突然のことにギョッと目をむいていると。

…グゴォォゴゴゴォォォ……!



化け物の声………のような腹の虫が鳴った。

「う~ん、空きっ腹の上に少し食べちゃったせいですごい音なっちゃったな~。…誰もいないけどチョットハズカシイ///。一回数字は無視してこれ(ゴハン)食べちゃおうっと」


私はそう言って、再び幼虫の亡骸を食べ始めた。



…少しして、私は思い出したかのようにさっきの2組の数字を見た。そこには…


[1:13 86 / 100 規定条件クリア。個体名フォレストアンターの、今回戦闘における取得経験値が集計時1.5倍計上されます]


いつの間にか、謎の文章が追加されていた。



「…なにこれ?…戦闘?しかも、経験値って……いや、今考えるのはよそう。まずは腹ごしらえしないと」

脇道にそれたら戻れなくなると思い耐えた私だったが。気になってない、そもそも気にならないわけがなかった。


「あっ、…消えた」

私から見て左にある、タイマー?が0になると謎の数字と文は消えてしまった。

(…気になるし、ここまでされちゃったら…!)



「この後の効率に影響しちゃうけど……次の獲物から確認していってもいいよね?」

(すぐに検証してみたいッ!)

結局、好奇心に負けた私はこう理由づけるのだった。




…数時間後…




食料探し兼謎表示の検証を終えた私は()()を持ち、私の目覚めた場所へ戻ってきた。


(あの表示のおかげでいろいろ知れたし。食料も集まった)

私は後ろに置かれた、頭が潰された大きな幼虫を見てこう思った。



「まず、今回知ったことを纏めよう。食料は、このデカいやつが食料として優秀だったことと。あの、二番目に狩った黄色いやつが不味かったこと。…そして、あそこ…()()()()()があった場所、あそこは気を付けないと。」


今回の食料探し兼検証で、私はかなりの広範囲を周ることになった。そうして、何種かの食料となりそうな幼虫と食料にできない幼虫を見つけることができた。



食料になりそうなのは。

まず、後ろのカブトムシの幼虫とミミズを合わせたような見た目の大きいやつ。

これは、しっかりした噛み応えと肉感で結構美味しかった。体が大きくて量もあるから結構優秀。



次に、最初に狩ったカブトムシと蝶の幼虫を足して二で割った感じのやつ。

こいつは、味,触感,大きさなど全てが、全体的に見れば半分より少し上?くらいだった。



そして、もう忘れられないトビムシとアブラムシを合わせたような見た目の結構小さいやつ。

こいつッ!!めっっちゃ美味しかった!味,触感が、すごい良くて私の味覚の一番が完全に上書きされた。


…惜しむべきは小さすぎるのと土の中で高速で動いてまったく捕まえられないこと。



最後に、一番見たカブトムシの幼虫みたいなやつ。…うん、何も言えないくらい普通だった。



逆に食料にならなさそうなのは。

まず、カブトムシの幼虫に針の生えた毛虫みたいなやつ。

土の中にもかかわらず針をはやしたこいつは、掘り出した瞬間私が食べるのを躊躇するくらい危険な見た目をしてた。固すぎてあまり食べれなかったし。



もう一つは、ホタルと蝶の幼虫を合わせたような黄色いやつ。

こいつは…ほんとに酷い。掘ったとたん、私が今まで嗅いだことのないような悪臭を放ってきた。少しの間匂いが感じれなくなるくらいキツイやつを。

しかもこいつ身も臭くて、とても食べられたものではなかった。



「こうして振り返ってみると……何かカブトムシの幼虫に似ている見た目のやつ多いな」


そう感想を漏らしながら、私はもう一つの検証結果について考えるのだった。

本文を読んで、(アリに腹の虫がある訳ない)とか考えてるそこの君。

…君のような勘のいい奴は嫌いだよ。

それと、もう少し未来の話になりますが、3章から後書きにはテンプレートを置くことになります。

この自由な後書きもあと少し…か?

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