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女王は地下帝国で野望を求む  作者: K4Y9
2章 始動
11/14

11. 謎のスキルと有用スキル

チーズと牛乳で作ったカプヌ(今日の昼飯)…こりゃまた懐かしいな。…ギルティーで美味いっす。

今回はファータが送ったスキルの説明回です。

~site ??地下~



「…いきなり何?」

私は、突然の出来事に驚きしばしのフリーズの後にこう呟いた。


そして‘‘繝輔ぃ繝シ繧ソ神‘‘という明らかに文字化けしている名前を見て、恐怖を感じた。

……しかしそれも一瞬のことで、スキルを‘‘受けとった‘‘というワードから天界でのファータとの約束を思い出した。



「あっ、そういえばお詫びでスキルを送るってファータさんが言ってたっけ」

約束を思い出した私は、早速送られてきたスキルの説明を見た。



【スキル:探知(クァストセンス)

使用すると自身の一定範囲内にあるものを知覚できる。

知覚可能な範囲は自身の最大魔力量に依存する。


「こっちは普通に便利そうだけど…。…こっちは?」



【スキル:進化紀行(プログレスレコード)

繝輔ぃ繝シ繧ソ神によって創造(つく)られた新たなスキル。

情報が不足しています。詳細不明。


「な、名前がかっこよすぎるッ!!でも…情報が少なさすぎる。…創造(つく)られたスキルってことは、繝輔ぃ繝シ繧ソ神ってやっぱりファータのこと?

彼も創造(つく)って送るとか言ってたし。」



そうと分かると、私は疑問を口にすることを我慢できなかった。

「…なんで名前が文字化けしてるの…?」




~site 天界~



ファータもこの様子を世界の管理の片手間に見ていた。


「…そうか、やはり化けるか。俺の名は」

ファータはそう独り言ちたが。その言葉に反応した存在(モノ)がいた。



「先代、一度くらい地上に信託でも啓示でも何かしら下ろした方がいいんじゃないっスか。

絶対世界に知覚されてないっスよ、管理してる神っスのに」

ロットである。



ファータはロットに気づき、うんざりした様子でこう聞いた。

「お前…いつの間に。というか、なんでここにいる?地球の管理はどうした?」



ロットは答えた。

「あー、それなんスけどね。1号さん達に今回の過失の件で〔〔〔ロット様はお疲れのようなので休んでいてください〕〕〕って言われて、向こうにいても何もやることがないんスよね。

なんで、彼女がどうなったのか気になって見に来たんスけど…」


そう言いロットは彼女の写っているほうを見て…

「…なんで蟻になってるんスか?」

と聞いた。



ファータは…

「蟻ではないアンター種だ。……なぜアンター種になったのかは俺に聞くな、完全にランダムだからな。転生後の種族を予測するなんて不可能だ。」

ロットの言葉を訂正しつつそう答えた。



「…そういえばそんなことも言ってたっスね」

ロットは思い出しながらそう言った。




~site ??地下~



「…気になることが多すぎるけど、とりあえず食料を探そう」

私は創造されたスキルのことや文字化けについて一旦考えるのをやめ、食料を探し始めた。



「さて、さっそくファータさんからもらったスキルを使ってみようかな」

そう言い私は 探知(クァストセンス) を使ってみた。


「ん?…おぉ~!?」

探知(クァストセンス) を使うと周囲の生物反応が、どの方向どの程度の距離からするのかも含めて全て知覚できるようになった。


…ただ、使い続けていると体の中から力が抜けていくような感覚があった。

(説明には特に書いてなかったけど、もしかして魔力を消費してるのかな?)

多分今の私では、長い時間維持することはできないだろう。



とりあえず私は、反応の出ている一番近い場所を目指すことにした。当たり前だが、一番近いといっても私の目覚めた空間より外側のほうに反応があるので掘らなければいけないわけだが。私はこの空間の壁に向かって、今まで空気のように目立っていなかった 掘削 というスキルを使ってみた。


すると、普通では考えられない量の土砂を一度に掘ることができた……私の口の周りにある牙で。

「…………」(アリだからしょうがないとはいえ、口周りの牙で運ぶのか。なんかばっちぃな…)


元人間だったための仕方のない悩みに浸りながら掘り続けていると。気づけば、反応地点まで目と鼻の先の距離まで近づいていた



「…十中八九虫な気がするけど、せめて食べられるものでありますように!」

私はせめて毒虫でないよう、祈りながら反応(食料)と私を隔てる土の壁を掘った。

ふっ、どうやら前書きに騙されたようだな。(読者も自身の頭も騙していくスタイル)

進化紀行の詳細な説明回はもっと後だ!

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