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7/13

 送り火から三日が過ぎ、あっという間にお盆最終日を迎えた。

 この3日間は最高気温が35°を超える猛暑日が続き、外に出るのは危険だったので、日中のほとんどは、敏朗も明美もクーラーの効いた居間で過ごしていた。エマも居間のテーブルで齧り付くように日本語の勉強をしていた。誠は相変わらずお盆の期間も仕事があるので、今日も家にはいない。

 午後3時くらいになると、一昨日から日課となったスーパーへの買い出しの時間になる。最初は良い気分転換になるかなって思って始めたのだが、家族のために役に立つし、買い物のメモを日本語で書く練習にもなるし、日本語の苦手な数字も、買い物をすることで覚えられる。まさに一石二鳥、三鳥だ。

 普段は霞がパートの終わりに買い物に行くことが多いが、それ以外は軽トラックを敏朗が運転して、明美と一緒に買い物に行く。しかし、エマは人の手を借りずに買い物に行きたかったので、往復30分かけて自転車で行くことにしている。

 台所で明美がエマに、ゆっくりと日本語で買い物の内容を伝えている。

 『晩ごはんはハンバーグにしようと思っているの。玉ねぎとひき肉と、牛乳も買ってきてくれる?あ、トイレットペーパーも切れそうね。』

 『うん。行ってきます!』

 エマは不慣れながらも日本語でメモを書き終えると、明美はエマに二千円を手渡した。

 『暑いから、ちゃんと帽子かぶってきなよ。』

 エマは頷き、玄関へと軽快に歩いていく。

 玄関脇に停めてあった自転車を押しながら門を出ると、容赦ない陽射しがアスファルトをじりじりと焼いていた。相変わらず道路には、干からびたミミズが所々にこびりついているている。ミミズは土の中で生活していればいいのにと思いながら、エマは自転車を漕ぎ始めた。

 外は蒸し暑いが、帽子をかぶって坂道をただ自転車で下るだけなら、何の問題もない。むしろ、家から山のふもとまでの道のりはアトラクションみたいで、エマは楽しんでいた。

 ものの10分ほどでスーパーに着いた。駐輪場に自転車を置き、後輪ロックを忘れずにかける。こんなのロックだと、戻ってきた時には無くなっているんじゃないかと、いつもハラハラしながらスーパーへと入る。

 ”たまねぎ×2、ひきにく1kg、ぎゅうにゅう2L、といれっとぺーぱー12ろーる(だぶる)”

 メモと商品の名前をひとつひとつ確認しながら、商品をカゴに入れていく。

 レジでの支払いも、お使い3日目にもなれば、それなりにはスムーズにできる。

 『ポイントカードはありますか?』

 『袋はいりますか?』

 『お支払いは現金ですか?』

 最初は何を言っているのか全く聞き取れなかった呪文達も、一度覚えてしまえばなんてことない、パータン化されている決まり文句。質問される順番が変わると一瞬冷つくが、焦らなければ大丈夫だ。

 ポイントカードをスキャンされ、余裕を浮かべながらお金をトレーに置こうとした時、店員がいつもとは違うことを聞いてきた。

 『1000ポイント分ご利用可能ですが、いかがなさいますか?』

 エマの頭は一瞬で真っ白になった。

 『ポイント?えっと、カード?』

 エマはすでにポイントカードをスキャンしてもらっていたので、なぜ再びポイントについて聞かれているのか分からなかった。

 『ご利用可能ポイントが1000ポイント溜まっていますので、合計から差し引くことができますが、いかがなさいますか?。』

 さっきよりも長く丁寧な言葉で説明してくれたが、それはかえってエマを余計に混乱させた。もたついているエマの後ろには、列をなして人が並んでいる。彼らから、なんだかピリピリとした空気が伝わってくる感じがする。

 『すいません。わかりません。』

 とりあえず日本語がよくわからないことを伝えると、店員はそれ以上質問をすることもなく、ポイントは使われず、そのまま会計をした。

 最近は少しずつ日本語に慣れてきた気がして、どこか自信を持っていたエマだった。だけどその分、理解できないときの悔しさはひときわ大きく感じた。

 買い物を終え、エコバックとトイレットペーパーを両手にぶら下げて駐輪場に戻る。自転車のカゴに大きなトイレットペーパーを入れ、自転車の鍵を開けて家に帰ろうとした時、

『ニャァ』

 と、か細い鳴き声が聞こえた。

 声が聞こえた方を振り向くと、駐車場に停まっている白い乗用車の下に、一匹の子猫がうずくまっているのが見えた。

 エマはゆっくりとその車に近づき、四つん這いになりながら車の下を覗き込むと、痩せ細ったハチワレの子猫と目が合った。すると子猫は、

 『ニャアァーー』

 と力強く鳴いたが、息が荒々しく、喉が渇いているように見えた。

 エマはそっと手を前に出して、

 『Hi, are you alright?(大丈夫?)』

 と呼んでみると、子猫は鳴きながらエマの方に近づいてきた。

 炎天下の中、飲まず食わずで1人彷徨っていたと思うと、エマは居ても立ってもいられなくなった。

 エマがスーパーで猫の餌と水を買うために立ちあがろうとした時、背後から声がした。

 『猫?』 

 振り返ると、後ろには少年が立っていた。少年は帽子を被り、日焼けした肌に白いタンクトップ、黒い短パンにサンダル、キリッとした目で、エマより少し背は低かった。

 少年は猫を見ると、心配そうな表情を浮かべながら言った。

 『スーパーで水と餌、買ってくる!ここで待ってて!』

 エマには早くて聞き取れなかったが、少年が助けようとしてくれていることは、なんとなく伝わった。

 子猫はエマの膝の上によじ登り、『ミャアミャア』と鳴きながら餌を探している。

 少年の戻りを待っている間、子猫を抱えながらも辺りをを軽く見回ってみたが、この子以外に猫は見当たらなかった。

 『Where did you come from?(どこから来たの?)』

 とエマが子猫に向かって言った時、少年が戻ってきた。

 少年は小さな段ボールを持って、中にはペットボトルの水と缶詰の餌が入っていた。

 少年はペットボトルのキャップに水を注ぎ、子猫の前に差し出すと、子猫は勢いよく水を舐め始めた。そして、缶詰を開けた瞬間、子猫は大きな声で鳴きながら、缶詰を持っている少年の腕にしがみついた。

 『わかった、わかった。今あげるから、待てって!』

 幸いにも子猫は元気があり、むにゃむにゃ言いながら夢中で餌を食べ始めた。

 『餌あげたけど、どうしよ?俺の家じゃ飼えないよ。』

 エマは少年の言葉がわからなかった。

 『にほんご、わかりません。』

 すると少年は英語を交えて言った。

 『マイ・ホーム、キャット・ノー。わかる?』

 『あぁ、うん。わたしのホーム cat okay!』

 エマは許可なんて取ったわけもなかったが、どうしても見捨てられなくてとっさに言ってしまった。

 『じゃあ、この段ボールに入れて家まで持って帰りなよ。』

 『え?もってかえりなよ?』

 『あ、うん。えっと、はい。』

 少年はダンボールをエマに渡した。

 『あ、ありがとう。』

 エマは餌を食べている子猫を抱き上げ、餌と一緒に段ボールにそっと入れた。そして自転車へ向かい、子猫の入った段ボールをカゴに入れようとするが、カゴよりも段ボールの方が大きくて入らなかった。トイレットペーパーとエコバッグもあり、これらをすべて一人で運ぶのは不可能だと悟ったエマは、どうしようかと自転車の前で立ち尽くしていた。

 すると少年は、エマの困った様子を見て言った。

 『家、近い?俺が自転車押してあげるよ。』

 『え?』

 『えっと、あー、とにかく、レッツ・ゴー!』

 少年はそう言うと、エマの自転車のハンドルにぶら下がってたエコバックを肩に掛け、トイレットペーパーをカゴに入れると、自転車のスタンドを上げた。

 『ありがとう...but いえ...』

 『ん?いえ?』

 『いえ、30minutes..』

 『サーティ・ミニッツ??』

 『うん。えっと、さんじゅう。』

 『30分!!???』

 少年は驚いて一瞬後悔したような表情を浮かべたが、すぐに自転車を押し始めた。

 『あ、ありがとう。』

 『で、どっち?』

 『えっと、This way.(こっち。)』

 エマは来た方向を指差し、段ボールを抱えながら歩きはじめた。

 エマはダンボールの中を除くと、歩くたびに揺れる段ボールの中で、子猫はまだ餌を食べている。

 エマが少年に話かける。

 『あなたのなまえはなんですか?』

 『俺の名前?たける

 『たける?』

 『うん。君は?』

 『きみ?』

 『あ、おまえは?』

 『おまえ?なまえ?』

 健はエマの質問に笑いながら言う。

 『どっちも!』

 『わたしはエマ。』

 『エマね。エマはどこから来たの?』

 『Do you mean where I am from?(私の出身ってこと?)』

 『そうそう、ウェアー・アー・ユー・フロム?』

 『I'm from Canada.』

 『カナダ?どこ?』

 『えっと、America is here and Canada is here.(アメリカはここで、カナダがここ。)』

 エマは指で空に地図を描いて説明した。

 『ふーん。何才?』

 『13 years old.(13才。)』

 『えっ?絶対嘘だろ!見えないよ。』

 『え??Why?』

 エマは誠が驚いている意味がはわからなかった。

 『だって、キッズじゃん。』

 『13 years old is a kid, right?』

 『ノー!!大人だよ。』

 『Oh, really? たける、なんさい?』

 『俺は13さい。』

 『じゅうさん?えっとSame!!』

 『えっ?30才じゃないじゃん!』

 『Oh, now I got it. I'm 13, not 30.(あ、今わかったよ。30じゃなくて13だよ。)』

 健には、13と30の発音の違いがわからなかった。

 『まぁいいや、同い年なんだ。夏休みに日本に遊びに来たの?』

 『え?』

 『夏休みが終わったらカナダに帰る?』

 『カナダ、かえるない。』

 『え?だってカナダに家族がいるでしょ?』

 エマは声のトーンを下げて言う。

 『かぞく、いない。』

 健はエマの重たい口調に、それ以上理由は聞くのはやめた。

 それから話題は変わって、いろんなことを話した。

 健が修善寺駅から歩いて5分くらいのところに住んでること、修善寺中学校に通っていて、バレー部に入っていること、好きな食べ物はカレーということなど、家族以外の人と日本語でこんなに会話するのは初めてだった。勉強してきた成果も少なからず出たので楽しかったし、同じ年齢なの物あって緊張することもなく、親近感も湧いた。

 帰りの30分はあっという間だったが、汗だくになって家にたどり着いた頃には、かなり疲れていた。

 家の門をくぐると、玄関の前には敏朗がいた。玄関の扉を外して、何やら修理しているところだった。

 敏朗は、エマと健、そして段ボールに入った子猫を見て状況を察し、明美を呼びに家へ戻った。すぐに明美を連れて玄関に現れると、明美もすぐに状況を察した。

 『あら、困っただねぇ、かわいいんだけんどさ〜。』

 と明美が、段ボールの中に入った子猫を見ながら言った。

 エマがうまく日本語で説明できないと思った健は、敏朗と明美に事の経緯を説明した。

 『健くん、ありがとねぇ。疲れたでしょう?うちっち上がって休憩していきな?帰りは、じいさんが送ってくから心配ないよ。」

 『あ、ありがとうございます。でも、この後予定がありますので。』

 『そう?んじゃあ、あっ、そうだエマちゃん、冷蔵庫にジュースあるだら?紙パックのやつ。健くんに渡してちょうだい。」

 ”れいぞうこ、ジュース、かみパック、たける”

 単語と単語の意味を結びつけて、明美の言ったことを正確に理解したエマは、台所の冷蔵庫へと小走りで向かった。そして冷たく冷えた250mlパックのオレンジジュースを持って戻ってきた。

 『ありがとう。』

 エマは感謝の言葉を伝えながら、健にジュースを手渡した。

 『ありがと、でも俺も猫助けたかったから。』

 健はちょっと照れくさそうにしてジュースを受け取った。

 『じいさん、健くんトラックで送ってってあげて。』

 そう明美に言われた敏朗は、小さく返事をして、玄関から出ていった。

 健は軽く明美にお辞儀をして、敏朗の後について行こうと振り返った時、エマが健を呼び止めた。

 『あ、たける!』

 健は少し驚いて振り返る。

 『えっ?何?』

 『スマホ、ある?』

 『あるよ。』

 健はそう言ってポケットから黒いスマートフォンを取り出した。

 『えっと...exchange(交換)』

 エマは日本語で連絡先を交換する言い方がわからなかったので、口が籠った。

 『あぁ、連絡先ね!』

 雰囲気をすぐに感じ取った健は、スマホのチャットアプリを開いた。

 2人が連絡先を交換している間に、明美は台所へと戻っていた。

 『じゃあ、また!』

 『うん、ありがと!』

 連絡先を交換すると、健は急足で軽トラックへと向かった。

 それからエマと明美は居間の縁側で、段ボールに入った子猫を眺めていた。

 『猫なんて飼ったことないからねぇ、どうしたらいいのかねぇ。』

 明美は猫自体は好きそうにも見えたが、それよりも子猫の今後についてどうしようか考えている様子だった。

 しばらくして敏朗が帰ってきてた。敏朗は居間に入るや否や、座椅子に腰掛けてエマに話しかけた。

 『生きものを飼うってことは、家族がひとり増えるってことだぞ。』

 『いきものをかう、かぞく、ふえる?』

 エマは聞き取れた言葉をスマホで調べて、意味がわかると静かに深く考えた。

 すると明美も敏朗に続いて言った。

 『いっぺん飼うって決めたらねぇ、ずーっと責任があるんだよ。』

 『せきにんがある?』

 エマは再度スマホで意味を調べる。

 『でも、今さら元んとこ戻すわけにもいかないし……どうしたもんかねぇ。』

 敏朗も明美も、動物を飼う事に否定的な様子はなかったが、簡単に飼うという決断をする感じでもなかった。そして、とりあえず誠が帰ってきたらまた改めて話をすることになった。

 エマは段ボールから子猫を持ち上げて、膝の上に乗せた。子猫は安心した様子で喉を鳴らしながら、前足をふみふみし始めた。

 西の空は少しずつ赤く染まり、外からは鈴虫が鳴き始め、気づけば子猫はエマの膝の上ですやすやと眠っていた。

『ただいまー。』

 と玄関から誠の声がした。居間に入った誠は、子猫を見つけた途端に目を見開き、足を止めた。

 『え?猫!?』

 居間でテレビを見ている敏朗が答える。

 『拾ってきたんだ。』

 『え? 誰が?』

 敏朗はエマの方を見て、言葉にせずに伝えた。

 『飼うの??』

 誠の問いに敏朗は何も答えず、明美が台所から顔を出して言った。

 『今さら戻すわけにもいかないだらぁ?でもどうしようねぇ。』

 誠は少し沈黙を置いてから、落ち着いたトーンで言う。

 『俺っちは昔から動物なんか飼ったことないからなぁ、よくわからないけど、とりあえず保護っていう形でいいんじゃない?職場で、飼える人いるか聞いてみるよ。』

 『そうだね。私も近所の人に聞いてみようか。この子にとっても、慣れてる人んとこ行った方がね。』

 敏朗は、話し合いに参加する事もなく、黙ってテレビを見ていた。

 『エマ、とりあえず子猫は保護するってことで、様子見よう。えっと、これは英語だと...』

 誠は翻訳アプリを使って、飼い主が見つかるまで、とりあえずここに子猫を置いておくいことをエマに伝えた。

 エマは理解すると、ひとまず子猫を置いておけることに安堵し、誠にお礼を言った。

 『ありがとう。』

 『まだ飼うって決まったわけじゃないからな!まぁ、まずは洗ってやったほうがいいだら?』

 『あらう?』

 『子猫、風呂!』

 『あ、おふろ。うん!』

 誠はまだ眠たげな子猫を抱え上げて、お風呂場へと連れて行った。

 子猫はお風呂場に連れていかれても暴れ回ることはなく、ぬるま湯を張った桶の中で、されるがままに体をチャプチャプと洗われている。猫用のシャンプーなんてあるはずもないので、ただ汚れを落としていくだけだが、それでも桶の中の湯は、みるみるうちに黒く濁っていく。その濁りがなくなるまで丁寧に洗い上げ、ガリガリに痩せた体を優しくタオルで包む。

 動物を飼ったことがないと言っていたわりには、誠は手慣れた様子で子猫を風呂に入れていた。その姿に、明美もエマも感心している。

 居間の段ボールのなかに子猫を戻すと、ぺろぺろと自分の体を舐め始めた。

 『とりあえず、臭くもないし!いいだろ。』

 誠は誇らしげに言った。

 『居間はご飯食べるところだから、綺麗な方が嬉しいね。じゃあ、ご飯にしようか。今日は霞さんいないから、エマちゃん、お皿とかお箸の準備を手伝っておくれ。』

 『あ、うん。』

 夕食後は、またお盆の初日と同じように、みんなで玄関の前に集まった。迎え火の時と全く同じ手順で、誠がおがらに火を灯す。

 『むかえび?』

 エマが聞くと、明美が答えた。

 『これは送り火って言ってねぇ、お母さんやご先祖さまを送り返すために火を焚いてるんだよ。迷わないようにねぇ。』

 困ったエマを見て、誠がフォローする。

 『まぁ、送り火ってのは、シー・ユー・ネクスト・イヤーってことかな。』

 『Will Mom visit us again next year?(お母さんはまた来年来るの?)』

 『うん、また来年来るよ。きっと。』

 エマはその答えに、ほっとした。

 すると明美が、しんみりをした空気を壊すように言った。

 『お盆には、死んだ人が生き物になって返ってくるって言うから、美香ももしかしたら、子猫の姿になって返ってきたのかもしれないね。』

 すると誠が反論するように言った。

 『そんなこと言ったら、子猫を手放しずらくなるだろ。』

 『まぁ、あたしとじいさんが死んだら、送り火も迎え火も忘れんときちんとやってちょうだいよ。迷子になっちゃうからねぇ。』

 『人様の家に間違って行っても迷惑だからな。』

 と誠が冗談で返すと、敏朗も冗談を被せた。

 『そもそも地獄に落ちてねぇといいんだけどな。』

 明美と誠が笑い、その和やかな雰囲気にエマもつられて微笑んだ。

 送り火も、エマだけは炭が完全に冷めるまでまでじっと1人見守っていた。

 エマは空を見上げ、心の中でそっと「またね」と母を思ってつぶやいた。

 家に戻り、居間の段ボールに入った子猫を確認すると、子猫は気持ちよさそうにぐっすりと眠ってる。その姿を見ていると、エマは猫を拾ってよかったと心からそう思った。


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