表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生の退職代行会社〜新しい人生へようこそ〜  作者: 地野千塩


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/60

番外編短編・過越安息の菓子作り

 人生の退職代行会社・出エジプト社。その社員の過越安息は、器用貧乏だった。


 要領がよく、なんでも出来る。仕事もそうで、出エジプト社でも重宝がられていたが、本人は飽きっぽい性格だ。一つの仕事をずっとやるのは性に合わず、バンド、美容師、BAR店員などなど様々な副業をしていた。


 そんな所を買われた。出エジプト社でも潜入調査的な仕事があり、側近ではなぜか寿司屋の洗い場担当もやっていた。仕事内容はすぐに覚えたが、もう海鮮などナマモノは見たくない。それぐらい仕事量も多く、若干飽きてきたところ。


 という事でプライベートでは菓子作りにハマっていた。海鮮とは全く違い甘い香りが漂うのも良いし、見た目も凝ったものが作れるので楽しい。


 特にアイシングクッキー作りにハマり、猫、犬、うさぎ、ヒヨコ、くまなどの可愛いアイシングクッキーを作るのが好きだった。元々器用貧乏でなんでもソツなく出来る過越安息は、アイシングクッキー作りもコツをマスター。すぐに作れるようになってしまう。


 といっても大量に作ったアイシングクッキーを消費するのは面倒で、出エジプト社の社員や顧客にも配っていた。


「きゃああ! 過越さん、このアイシングクッキー可愛い!」


 部下の高野マナはこのアイシングクッキーを大変気に入り、毎日のようにせがむようになってしまうぐらいだ。


 しかし過越安息は飽きっぽい性格だ。アイシングクッキーブームもあっという間に終わり、今度はAIで漫画を描くのにハマっていた。


 今でも過越安息のアイシングクッキーは評判は良く、高野マナは「アイシングクッキー作ってください!」と頭を下げてくるぐらいだった。広報の百瀬亜論もあのアイシングクッキーをSNSに載せたら人気でるぞと惜しんでいるぐらいだった。才能の無駄使いすぎると二人とも悔しがっているぐらい。


 そんな二人を見ていたら、もう飽きてしまったアイシングクッキー作りも、再開してもいいかと過越安息は考える。


 飽きっぽいが、人の為に何かするのは、悪くない。高野マナや百瀬亜論の笑顔を想像しながら、また菓子作りをするのも悪くなさそうだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ