一日目
この度、私、入院することになりました。
世間に猛威を振るっているコロナにかかった……わけではありません。
持病であった眼病が悪化し、手術せざるを得なくなったのです。
これから綴っていくのはタイトル&あらすじの通り、私がとある大学病院に入院し、退院するまでの体験記です。
まあ日記のような駄文なので、お暇な方はちょろっと見ていってくださいませ〜。
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今日、私がやって来たのはとある大学病院のとても小さな――ベッド二つ分も置けないくらいの――小児病棟の一室。
その中で私は一週間過ごすことになっています。
私が入院することになったきっかけは、三ヶ月前、六月半ばに「そろそろ手術した方がいい」と言われたこと。
ずっとずっと患い続けている白内障が進行し、とうとう手術せざるを得なくなったためです。
本来は八月初頭に行われるはずだった手術ですが、コロナの影響で延期となり、九月のこの頃になったのでありました。しかも祝日関係で手術の四日前の入院なのです。
もちろん胸の中は不安でいっぱいです。
まず、手術は失明する危険性があるくらい難易度の高いものらしいですから――盲目になるかもしれないというのが最大の懸念。
ですが、それより何より目の前に立ちはだかる困難がありました。それは、これから約一週間になるであろう入院生活を耐えられるかということでした。
別に入院が初めてなわけではありません。
色々と持病があるため、幼い頃に何度か入院しています。しかし、このコロナ禍での入院というのは未経験のことであり、そしてそれがとても不自由なのでした。
まず、病棟の外に出られません。一歩もです。
これが一番辛い……。
体は至って普通(別に健康というほどではないですが怪我や不調はない)なのに……と思いつつ、病室にいる他ありません。
本や漫画を読んで時間を潰したいものの、何せ眼病があるものですから裸眼で本が読めません。テレビはお金が必要とのことで無理。なので、いつものようにキーボードを打つことにしました。
午前の早めの時間に入院し、ある程度落ち着いてからはずっとキーボードを鳴らしておりました。現在書きかけの作品がありますから、ちょうど良かったと言えば良かったのですが。
……背後から感じる気配が、ねぇ。
同室には付き添いとして父がいるのです。
手術後数日間は確実に目が塞がるらしいので、一人ではやっていけないと父に付き添ってもらっているのですが。
常に気配を感じながら執筆するこの居心地の悪さはもうすごいです。はい。
別に何か口出しされるわけじゃないんですけどね。元々物音には敏感な方だと思うので、気になってしょうがないのです。
他にも周りの音がやけにうるさく聞こえてしまい、これで寝られるのだろうかという不安もものすごくあります。
耳栓は一応持って来ましたが、安眠できるかどうかわかりません。寝不足になって体調を崩しては本末転倒なのでしっかり眠りたいところではありますけれど。
……はぁ、これであと一週間以上生き抜けるのかしら。
手術後は目が塞がるので執筆活動もできないでしょう。それから二、三日は確実に滞在し、長ければ五日間ほど過ごすはずです。
その間の時間潰しが今から心配で心配で仕方ないのでありました。
ともかく、入院生活頑張るしかないようです。