新たな死の予感そして次へ
穴に落ちた。
「キュエエエエエエ!!!??」
めっちゃ光がなくて見えない!?
『暗視レベル2』
上がっても全然見えないだと!?
あ、一瞬赤や青い光が見えた?
これ、いつまで落ちるのかな!?
さすがに怖くなってきたんだけどなぁー!?
『恐怖耐性レベル1』
耐性もあるのね!?
そしてしばらく落ちてベチッと地面に叩きつけられた。
死ぬ…
『暗視レベル3』
うっすらと壁が見えた。
鑑定してみると。
『壁』『壁』『壁』『死闇龍王カタストロフィー』『壁』
………???
さっき変なの鑑定したなぁ…?
『鑑定レベル2』
『暗視レベル4』
『恐怖耐性レベル2』
…死ぬの?
また?
2つの目が俺を見ていた。
『暗視レベル5』
ギラリと牙が見える。
『恐怖耐性レベル3』
『暗視レベル6』
巨体が見え始めた。
『暗視レベル7』
『恐怖耐性レベル4』
ここはカタストロフィーの巣だ。
『恐怖耐性レベル5』
『暗視レベル8』
あ、口が開いた。
『恐怖耐性レベル6』
ハハ…
死ぬ…か。
体は恐怖で動かない。
耐性手に入れたのにね…
『恐怖耐性レベル7』
『暗視レベル9』
そして俺は飲み込まれた。
『恐怖耐性レベル8』
『恐怖耐性レベル9』
『恐怖耐性レベル10=MAX→恐怖無効』
『暗視レベル10=MAX→夜目レベル1』
ポチャ。
い、痛い!
丸呑みされた!
『酸耐性レベル1』
酸?
足元には何か液体があった。
『胃液』
だそうだ。
酸扱いなのか。
『酸耐性レベル2』
HPは…15。
ハハ…
こりゃ死ぬわ。
結局死ぬのか。
無効なる前に死ぬよな…
『酸耐性レベル3』
全くまた短い人生だったな…
『酸耐性レベル4』
『苦痛耐性レベル1』
『HP自動回復レベル1』
回復って…
HPは9。
『酸耐性レベル5』
HP6。
『HP自動回復レベル2』
『苦痛耐性レベル2』
HP4。
いよいよ死ぬのか。
『酸耐性レベル6』
『苦痛耐性レベル3』
HP1。
さようなら俺のトカゲ人生。
目をつぶる。
『HP自動回復レベル3』
…あれ?
HP1。
『酸耐性レベル7』
HP2。
相殺…してる?
『HP自動回復レベル4』
HP4。
生き残れるのか?
『酸耐性レベル8』
HP7。
『HP自動回復レベル5』
HP12。
た、助かった!
体を見るとドロドロで。
『酸耐性レベル9』
HP19。
けどゆっくり治ってきている。
『HP自動回復レベル6』
HP25。
『酸耐性レベル10=MAX→酸無効』
全回復してしまった。
生き残れたことに安堵して急にお腹が減ってきた。
食べ物といえばこの胃しかない。
食べれるのかな?
と思って齧ってみたがブニブニしてるし噛みちぎれない。
うー…とうなってると口の中に胃液が口に入ってきた。
グェ…。
…これ、一応水分だよな?
飲んでみた。
ピリピリしていて酸っぱい。
味は酢だな。
取り敢えず胃をガジガジしていく。
『牙攻撃レベル1』
こんなのもありなのか。
じゃあ爪は?と思い引っ掻いてみると。
『爪攻撃レベル1』
できた!
よし。
スキルレベル上げてみよう!
レベルアップ補正とかもしかしてスキルの方もいってるのかな?
一回また胃液を飲んで作業を開始した。
『胃強化レベル1』
あ、無効だからってつい飲んじゃったけど効いてはいないけど普通に胃に負担かかってたのか。
そして牙攻撃と爪攻撃を繰り返してレベルが5になると段々と少しずつ千切れるようになってきた。
少しずつ食べていく。
味は…まぁまずいな。
さすが胃。
傷は治っていた。
お前もHP自動回復持ちか。
因みに胃強化のレベルは6。
酸ばっかり飲んでるからね。
何かをすればするほど上がるらしい。
『夜目レベル2』
あ、ここうっすら暗いから夜目のレベルが上がった。
色々やってみよう時間はたっぷりあるから。
と思ってまた胃を齧ろうと思ったら何かが落ちてきた。
バラバラになった蜘蛛だった。
…死んでる…俺の何倍何だろう?
!
もしかしたらカタストロフィーを弱らすことができるかもしれない!
あいつの餌を俺が喰っちまえばいいんだからな!
つ言うわけでバラバラで喰いやすそうな足から食べていく。
できるだけ胃液がつかないところに本体をおいて。
足でも俺の3倍くらいの太さがある。
牙と爪で喰っていく。
胃に比べると柔らけー。
味はモサモサしてて味のすっごく薄い…なんだろ?野菜か何かかな?
次。
頭。
キモいので最初目を丸呑みしていく。
小さいのはだけど。
不味い…
牙とか固くて喰いづらかった。
そして残りの胴体。
上から喰っていくと急に不味くなった。
「ギュエェ…。」
液体が出てきている。
『蜘蛛猛毒液レベル6』
強!
あ、HP確認しとかなきゃ…って何か上がってんだけど?
あれ?レベルが5になってる!?
気づかぬうちにレベルが…!?
敵を倒すだけでなく敵を喰っても上がるのか!
これは大発見だ!
ここで喰うだけで悠々とレベルが上がって強くなれるんだからな!
のんびりじっくりレベル上げしていくぜ!
あ、やべ、下が溶けてきてやがる!
毒も死なないように飲んでいくと。
『毒耐性レベル1』
『胃強化レベル7』
よし!全部飲み干してやらァ!
…なんとか食い終わった。
下の方だいぶ溶かしてしまった。
肉の部分の食感は鳥に近かったな。
『過食レベル1』
食い過ぎてもスキルがあるのか。
調べてみると太るが一定以上の量を食べているとHP自動回復レベル1がつくと。
お!
一休みということで自分の鑑定行きますか!
名前 無し
種類 魔ミニトカゲ
♂ 0歳
レベル9
HP 105/105
MP 10/70
力 105
防 130
速 97
魔力 72
魔防 80
スキル
鑑定レベル2
言語理解レベル1
暗視レベルMAX→夜目レベル2
恐怖耐性レベルMAX→恐怖無効
酸耐性レベルMAX→酸無効
HP自動回復レベル7
苦痛耐性レベル3
牙攻撃レベル6
爪攻撃レベル6
胃強化レベル7
過食レベル1
毒耐性レベル5
加護
転生神の加護 特
称号
強敵喰らい
おお、上がってる!
て、称号?
鑑定してみると。
『強敵喰らい:自身よりもレベルが4倍以上の敵を食べた者の称号 レベルの高い敵への攻撃力が上がる、食べたときの経験値量が上がる』
おお!
こりゃ良い!
カタストロフィーを少しずつ喰っていってレベリングだ!
胃液を飲むと。
『レベルが10に上がりました 進化可能』
進化来たぁ!!
どうやれば進化できるのかとステータスを開くと一番下に進化の欄があって見てみると二種のうちどちらかになれるらしい。
『魔トカゲ』
『ミニポイズントカゲ(レア)』
当然ミニポイズントカゲだろ!
魔が抜けてるけどポイズンで面白そうな攻撃できそうじゃないか!
爬虫類は毒持ちも多いからな!
可愛いからってむやみに近づいて毒をもらわないようにな!
え?…やられたときあるぜ!
死にそうになったなーw
というわけで進化ミニポイズントカゲ!
『了解 ミニポイズントカゲに進化します』
急に眠くなったので大人しく寝た。