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ResiChro  作者: 業華
1/9

プロローグ

0.プロローグ


そう遠くない未来。


人類の突然変異により、超能力を使えることが当たり前となった世界。

指を鳴らせば炎が、手を動かせば物が浮き、遠く離れた人物と脳で会話する。

そんな人間が存在するのが当たり前になった世界。

人々はこれを、新世界と呼んだ。



新世界暦92年、日本で大きな争いが起きた。

能力を危険視するあまり国民を厳しく統制する政府と、

それに反抗し自由を求める国民の激しい衝突。

死傷者約12万人。

この事件により、日本は大きく二つの派閥に別れることになる。




一つは帝国能力(ていこくのうりょく)統制主義(とうせいしゅぎ)

能力を持つ人間を、その能力が最大限に発揮される場所で就労させる。

人を殺めることに特化した能力であれば、兵士や暗殺者といった風に、

本人の意思は関係なく、その能力を活かすことに主点を置いた派閥。



もう一つは自由権利主義(じゆうけんりしゅぎ)

能力を持つ人間は、その能力の適正を問わない、自分の就きたい職種に就く。

危険な能力であれば監視下に置きはするものの、

政府によって能力の厳しい管理を"行わない"、元より人間の持つ権利を尊重した派閥。




互いに思想を分かち合う事は無く、事あるごとに衝突を起こし、両派閥の関係は悪化の一途を辿っていった。




新世界歴400年。

この状況を変えるべく、一人の男が動き出した。

それは、誰にも知られることは無かった。


そう、誰も知らなかった。


その男の持つ覚悟を。

自分が死のうが、国が滅びようが構わない。

どんな手を使ってでも国を一つにしようとするその男の覚悟を、


誰も、知らなかった。

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