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42、コカトリスの剣

「朝葉様、王宮から呼び出しがかかりました」

 トワロが朝からバンガローにやってきて言った。

「え? また何か出たの?」

 朝葉は朝食を急いで食べ終えると、冒険用の装備に着替えた。


「今日は、新しい装備品が出来たとのことです。特にモンスターが出た訳ではないようです」

「そっか、良かった」

 朝葉達は話しながら王宮に向かった。


「失礼致します。朝葉様を連れてきました」

「お入りください、朝葉様、トワロ様」

 城に着くと門兵が応接室まで案内した。


「これは久しぶりです、朝葉殿」

「女王様、お久しぶりです」

「騎士のレベルも上がっているようですね」

 女王は朝葉を見て微笑んだ。


「今日は、新しい武器が出来たので朝葉殿にお渡しするためご足労願いました」

「新しい武器って何ですか?」

 朝葉の問いかけに、女王が合図すると、すこし小さめの剣が持ち込まれた。

「これは、以前倒したコカトリスの爪と尾を使い作った、コカトリスの剣です」

「え!? 剣!?」


「はい。朝葉殿は光魔法しか使えませんので、魔力を持った武器が必要かと思いまして」

 女王はそう言うと、剣を朝葉に渡した。

「石化魔法の魔力が込められています。この剣で切れば、相手は石化します」

「ええ!?」

 朝葉は渋い顔をした。

「どうしました? 朝葉殿?」


「だって、石化したらモンスターが食べられなくなっちゃいます!!」

「朝葉殿……」

 トワロがため息をついた。

「では、いざという時のために、2本の剣を持って行かれてはいかがですか?」

「……はい」

 朝葉は渋々コカトリスの剣を受け取った。


「意外に重いですね」

 朝葉は空いていた右の腰にコカトリスの剣を装備した。

「話は以上です。これからもモンスター退治を頑張ってください」

「はい」


 朝葉とトワロは城を出て、バンガローへ帰っていった。


「朝葉殿はやはり調理師の方が向いているのでしょうか」

 女王は深いため息をついた。

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