表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/48

14、コカトリス

「そういえば、最近王宮に顔を出してないけど大丈夫かな? 」

朝葉がそう言うとトワロは頷いた。

「そうですね、そろそろ顔をだしたほうが良いでしょう」

それを聞いてセリスが言った。

「なんか面白そうだね。あたしも行って良い? 」


三人は王宮に出向いた。

すると、待ちかねていた様に女王が現れた。


「朝葉様、丁度良い所にいらっしゃいました。」

「女王様、どうしたのですか?」

朝葉が訊ねると女王は難しい顔をしていった。


「森の奥の山に、コカトリスが現れたのです。」

「コカトリス?」

朝葉がトワロに聞くと、トワロが答えた。


「鳥の上半身に蛇の下半身を持ったドラゴンです」

朝葉はそれを聞くと目を輝かせた。

「鶏肉ってこと?」

トワロは怖い顔で言った。

「コカトリスの爪と尾には毒があって、引っかかれただけで石化します。」


「そうです。そのコカトリスを退治して頂きたいのですが・・・・・・」

女王の申し出にトワロは首を振った。

「まだ致しかねると思います。朝葉様はまだそのレベルにはないと思います」

朝葉は事の深刻さが分からないまま、明るい顔で頷いた。


「大丈夫ですよ! 今までだって楽勝だったし」

トワロが珍しく言葉を遮った。

「駄目です! コカトリスの強さは桁違いです!」

「とりあえず、様子見に行ってみるっていうのはどうだい?」

セリスがトワロと朝葉の間に割って入った。


「そうですね、トワロ。まだ、朝葉様には難しいかもしれませんね」

女王がそう言うと、朝葉が答えた。

「行ってみて、駄目そうだったら帰ってきます。」

「分かりました。くれぐれも無理はしないように」

女王が申し訳なさそうに頭を下げる。


「それじゃ、コカトリスのいる山までいってこよう!」

朝葉はまだコカトリスの恐ろしさが分かっていなかった。

トワロは不安な面持ちで、朝葉の後についていった。

セリスは二人の表情を見比べながら、女王に会釈して二人についていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ