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第3話 いきなり、転生

 暗い世界を再び通り、次に目が覚めた時にはどこかの森の中だった。


 耳をすませば小鳥のさえずりが聞こえ、そよ風が吹き抜けていく穏やかな森。


 前世が勉強に交渉に生徒会に、と多忙であった。

 ゆえに、こういう自然を愛でる機会もすっかりなくなってしまっていたのだ。


 一度死んでしまったのに、こうしてまた新しい人生を過ごせるのか……


 よく分からないまま送り出されたとはいえ、あのエリスとやらいう女神様には感謝しないとな……


 起き上がってふと足元を見ると、手紙が落ちていた。どうやらエリスからの手紙のようだ。


『やっほー!!起きたー?!

 3つだけ事務連絡するねー!!

 ①その世界ではあなた、好きなようにやっていいわ。やり方は任せるわ!!

 あなたの力で出来るだけ平和な世界にしてちょうだい。

 そうしてくれたら私の仕事は減って楽になるから!!時間はかけてもいい。少しずつでいいよ!!


 ②ステータスはちゃんと確認しといてね!!

 多分めちゃくちゃ強いはず。お金も充分持たせてあげてるから使ってね!!

 もし、なくなったら自分で補充して。

 あんまり神の力でお金作ったら、経済がおかしくなっちゃうから今あげてるお金が限界。


 ③最後に、これすごく大事なんだけど。

 この世界、魔法は廃れてるの。地球と同じで科学が発展してきてるわ……といってもまだ科学と呼べるレベルかどうか……

 地球でいう中世?くらいのレベルね。

 あなたも魔法使えるようにしたけど、人前は避けたほうがいいかもねー!!


 じゃあ、またね!』


 ふむ、悪くない条件だな?依頼達成の基準は曖昧だけど、しばらくは好きなようにやらせてもらうか……とりあえずステータスを確認しよう……


 どうやるんだ??


 ステータス確認。

 念じてみる。


 あっ、出てきた。他の人には見えないようになってるのかな??

 あとで確認しとこう。


 ステータスはざっとこんな感じだ。


 名前: フラート

 年齢: 15

 性別: 男

 種族: 人間

 レベル: 120


 スキル一覧: 現在非表示の状態

 剣術・極

 知力・神

 体力強化・極

 速力強化・極

 魔法強化・極

 交渉・神

 威圧 Lv5

 統率 Lv10

 参謀・神

 回復魔法・神

 炎魔法・神

 芸術・極

(スキルレベルは上から、神、極、Lv10→Lv1となっています)


 加護: 現在非表示の状態

 女神エリスの加護

 ダメージが半減。獲得経験値2倍。教会において、女神との交信が可能。

 また、死んだ場合、自動で重傷状態で蘇生。蘇生のみ半年のクール期間を必要とする。


 所持金:

 白金貨600枚

 (白金貨1枚=金貨100枚、金貨1枚=銀貨100枚、銀貨1枚=銅貨100枚、白金貨1枚は日本円でおよそ100万円です。)


 うん?なかなかチートじゃない?

 つまり、死んでも一回は耐えられるんだね?

 しかもスキルも最大レベルがたくさん。

 剣術とかも、運動音痴の僕からしたらオーバーすぎる気もするなぁ……


 女神の加護も強すぎる。こんなの持ってる人この世界で他にいないでしょ……

 あー、だから非表示なのか。その辺はあの女神様が気を利かせてくれてるようだ。


 あと魔法もあるね、でもこれは絶対非表示だなあ……

 手紙にあったように、魔法の廃れた世界というなら、地球の歴史では、魔法を使うと魔女狩りとかで恐ろしい運命を辿ることになってるし……

 何が起こるか分からない。


 知力、参謀、統率、交渉、さらには芸術とかのスキルもあって大満足だ。

 前世のことも少し加味してくれたのかな??

 多分前世とそんなに変わらない能力を発揮できるだろう。


 所持金は、白金貨600枚、つまり6億円相当か?すごいな……これだけあれば色々できそうだ。お金の心配をしなくて良さそうなのはありがたい……


 こうして僕は、15歳の少年フラートとして、(ちょっと若くなってる……)異世界での生活を送ることになったのである。


 あ、まずは街に行って情報を集めないとね。

 眼下には大きな中世風の街が広がっている。

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