作戦というのは非情なものです
俺たちは作戦を決行すべく、ムナカタの居る村に向かった。
「すいません。少しいいですか?」
村の青年に尋ねる。
「なんですか?」
「今日はムナカタさんはいらっしゃいますか?」
「ああ、ムナカタさんなら工房に居たよ。」
「そうですか。ありがとうございます。」
俺はみんなの下に戻る。
「ムナカタは工房に居るみたいだ。」
「ではいよいよ。」
「うむ。作戦決行だな。近衛兵よ!作戦開始だ!」
ルクレスの号令で近衛兵が動き出す。
近衛兵はムナカタの工房周辺を固めると、村人が近づけないようにする。
それと同時に、ムナカタの工房に火を放つ。
さらに、家の周辺をルクレス達超人組が素早く鉄板で囲む。
空を飛んで逃げないように四方八方を塞いでいる。
そう。
俺たちの作戦はなんてことはない。
暗殺しよう。不意打ちしよう。隙を突こう。卑怯・残酷と言われようとも挫けない心を持とう。
生き物は焼けば死ぬ。
以上である。
近衛兵の囲いの外側からは、「な、なぜムナカタさんの家に火を放つのじゃ!」「なにをしてるのよ!早く助けなさいよ!」「ムナカタさんを助けに行くんだ!おい兵士!邪魔をするな!」「いやぁぁぁぁぁーーー!!!!」といった阿鼻叫喚が聞こえる。
もうこれどっちが魔族かわからないな。
「おおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!!!!」
工房の方から雄叫びが聞こえる。
「覚悟しろよ!クソ野郎ども!」
そう叫ぶ声と共に、村正で鉄板を攻撃しているのであろう。
金属のぶつかる音が響く。
しかし、その鉄板は今日のために俺が丹精込めて作った鉄板だ。
熱伝導も耐久性もばっちりである。
鉄板は生物じゃないから、いくら攻撃したところで村正の攻撃力は上昇しない。
俺達はただただその様子を見つめていた。
―――――――
今は、フランクさんが熊手を使って焼け跡から村正を探していた。
村人にはルクレスから事情を説明してもらって納得してもらった。




