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聖剣、解体しちゃいました  作者: 心裡
第4章 小話編
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やり過ぎた結果

「はーい、みなさん。注目してください。」

 引率の先生が展示物の一カ所を指し示す。

「これが、いまから数百年前に勇者ルクレスが使っていた刀の雷虎です。」

 引率されている生徒たちは興味津々といった様子で雷虎を見つめている。

 この世界において、勇者ルクレスの話は幼いころから聞かされる、御伽噺のようなものであり、誰しも子供のころは憧れるものである。


 猛吹雪の吹き荒れる山を踏破し、誰も攻略できなかった塔を攻略し、熱射の照り付ける砂漠で伝説の遺跡を探索し、帝国との戦争で一振りで敵を殲滅し、邪悪なる魔王を討ち果たした。

 そんな御伽噺である。


「先生!」

「はい、なんですか?」

「あっちの展示物はなんですか?」

 生徒の1人が別の展示物を指し示す。

 そこには大量の日用品が展示されていた。

「これはね、昔の遺跡から発掘された日用品よ。」

「なんで遺跡から発掘されたのにこんなにも綺麗なの?」

「さあ、先生にもわからないわ。ただ、王国政府は遺跡から発掘された日用品は必ず回収しているそうよ。」

「へー。なんでですか?」

「うーん。貴重な資料なんじゃないかな。さあ、みなさん次はいよいよお待ちかねの聖剣エクスカリバーのコーナーですよ。」

「「やったぁー!!!」」

 子ども達は大はしゃぎで先生の後を付いて行く。


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