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第三十六話『三つのベクトル』

「そう、このままだと届かない、でも僕にはもう一つスキルがある!!」

と僕は笑う。

そう、これで終わりじゃないからだ。


「そうか、いつものあれね!!」

と美少女剣士のユカが微笑む。

そう、いつものアレとは、仲間をお姫様抱っこして、攻撃を避けるために使っていた、初期に覚えたスキル。


「そう、『加速移動 - アクセルダッシュ』だ!」

と言いながら僕はスキルを発動させた!!


-


「『加速移動 - アクセルダッシュ』!!」

僕は叫びながら、自分を加速させる、『加速移動 - アクセルダッシュ』を発動させた。


「すごい!」

と美少女剣士のユカが叫ぶ。

そう、届かないと思われた、ビッグワイルドフォックスに更に加速して近づいていったからだ。


「これなら・・・届く!!」

とユカが言う。

そう、ギリギリではあるが、届くはずだ。


「おおおおお!」

と僕は言いながら、ビッグワイルドフォックスの方に向かっていく。


「グオォォォォォ!」

と、ビッグワイルドフォックスも吠える!

彼は僕を見つけて、追い払おうとしている。


「でも、もう遅いね!!」

と僕は言いながら、ギリギリで背中を掴み、ビッグワイルドフォックスの背中に乗った。


「よし!」

と僕は言う。


「ケンジすごい!」

と美少女剣士のユカが言う。


「すごい」

と小さい美少女斧使いのシズクも頷く。


「すごいわ、ケンジくん!」

と魔弾砲使いのおっとりねお姉さんハルカも言う。


「ハルカさんのおかげです!」

と僕が言う。


そう、今こうして、ビッグワイルドフォックスの背中に乗れているのは、ハルカさんが炎の魔弾を込めた、魔弾砲を放ってくれたからだ。


その砲撃に注意を引かれている間に僕はここに到着できた。


「3つの違うベクトルを持つ移動スキルを組み合わせてね!」

と僕は言う。


「ベクトル??」

と美少女剣士のユカが聞く。


「そう、スピードには、方向と加速がある。『急高跳躍 - ハイジャンプ』と『二重跳躍 - ダブルジャンプ』と『加速移動 - アクセルダッシュ』はそれぞれ、少しずつベクトルが違うんだ」

と僕は美少女剣士のユカに説明する。


「たしかに、『急高跳躍 - ハイジャンプ』は高く上に翔ぶスキルよね、『二重跳躍 - ダブルジャンプ』はジャンプしたあともう一回ジャンプできるスキルよね!」

とユカが考えながら説明する。


「そう、『急高跳躍 - ハイジャンプ』は高さ方向にのみ使えるスキル。『二重跳躍 - ダブルジャンプ』はそこから向きと速度を変えることができるスキル」

と僕は言う。


「そして、最後は、加速できる『加速移動 - アクセルダッシュ』なのね!」

と美少女剣士のユカは三つのスキルの特性を理解して、僕が今回、ビッグワイルドフォックスの背中に乗るためにしたことを理解した。


「そう、そうやって、ここに辿り着いたのさ!」

と僕は言って、最後のスキルを発動させる。


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