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第三十三話『根性』

「あ、当てた!!」

僕はなんとか、当てた、いまの自分の体術でできる最高の動きができたと思う。


「ケンジ、すごい!!」

と美少女剣士のユカは叫ぶ。


「グオオォォォ!」

ビッグワイルドフォックスはダメージを受けて咆哮した。


-


「たしかに当てた!」

と僕は言う。

ビッグワイルドフォックスの攻撃してきてない方の右足めがけて、『雷迅 - ライトニング』を纏った、右腕をしっかりと当てた!


「しかし、この後どうなるかも予測できる・・・」

と僕がつぶやく。

そう、美少女剣士のユカの斬撃を食らってもひるまず攻撃して、小さい美少女斧使いのシズクの攻撃を食らっても攻撃してきた、めちゃくちゃタフなビッグワイルドフォックスだったからだ。


「グオオオォォ」

ビッグワイルドフォックスは吠える。電撃を纏った拳をくらい、身動きが取れなくなっている。


はずだった・・・


「ほんと、なんというタフさだよ!」

と僕は、その様子を見て言う。

そう、ビッグワイルドフォックスの目はしっかりと僕を捉えている。


「ケンジ!!」

と、美少女剣士のユカは叫ぶ。

そう、ユカは次に起こることがわかった。

そして、それは僕にもわかっていた。


「グオオォォ」

と言いながら、ビッグワイルドフォックスは電撃でしびれて、普通は動けないはずの体をそのまま動かし僕に攻撃をあげた。類まれなる根性で。


「ぐはっ」

と言いながら、僕は吹き飛ばされる。


「い、いてぇ」

と、僕は吹き飛ばされ、ぐるぐる地面を転がった。

普通だったら相手を倒している場面で僕は吹き飛ばされ転がっていた。


「ほんと、強すぎるでしょ・・・」

と僕は転がりながらつぶやく。


「ケンジ大丈夫??」

とユカが、言いながら、走ってくる。


「ありがとう、なんとか大丈夫」

と言いながら、立ち上がる。


「なんというか、あれだね、ビッグワイルドフォックスはワイルドフォックスたちのいい兄貴だったんだろうな」

と僕はつぶやく。


まさに親分という感じだ。

痛みに耐え、部下たちの敵をしっかりと打とうとしているのだ。


「そうね、でも私達も負けられないわ!」

と美少女剣士のユカが言う。


「まったくその通り」

と僕は言う。

ビッグワイルドフォックスの鋭い攻撃を受けて、体はボロボロだったが、やる気を失っているわけではなかった。


そして、倒すためのアイデアがないわけじゃなかった。


「真っ向勝負じゃ、ビッグワイルドフォックスを倒しきれないことはわかった」

と僕は言う。


「どういうこと?」

と美少女剣士のユカが僕に聞く。


「単体の『雷迅 - ライトニング』じゃ、彼を倒しきれない」

と僕はつぶやく。


「つまりどういうこと??」

とユカが聞く。


「組み合わせるしかない」

と僕は言う。


そう、僕の持つ『完全獲得 - パーフェクトスキルゲッター』で得たスキルを組み合わせて彼に勝つしかないのだ。


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