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第二十五話『速攻』

「あ、ほんとだ!」

と美少女剣士のユカが立ち上がって言う。

彼女は床面を見て、氷に覆われてない事を確認した。


「よーっし、これで動き回れるわね!」

と美少女剣士のユカが元気を取り戻す。


「さっ、覚悟しなさい、ワイルドフォックス!」

とユカが剣を構えて走り出した。


-


「とおりゃぁぁぁぁぁ」

と、言いながら美少女剣士のユカが走り出す。

剣を鞘から取り出し、地面にすれすれに、剣を持ち走っていく。そのまま攻撃できるようにだ。


「今までのストレスを吐き出すような元気だ」

と僕が笑う。


そう、美少女剣士のユカは、ドラゴンとも戦わせてもらえず、氷で走り回ることもできず、元気娘である彼女のいいところがまったく発揮できずに、ストレスが溜まっていたのであろう。


「ケンジ!聞こえてるからね!」

と、いいながら走りを加速させる美少女剣士のユカ。

余裕を持ちつつもそのまま、ワイルドフォックスに向かっていく


「よっ!」

と言いながら、ユカは、僕のスキル『氷雪床面 - アイスフロア』氷の床面によって、ひっくり返っていた、ワイルドフォックスをジャンプしながら、剣を突き上げる用に、下から振り上げて倒した。


「すげぇ、瞬殺!」

と僕が驚く。

とても美しい体術だ。

そして彼女は止まらない。


「まだ終わりじゃないわ」

と言いながら、着地するやいなや、そのままもう一体のワイルドフォックスに向かっていって走っていく。


「そのままもう一体やっつけるつもりか!」

と僕が驚く。


『そそ、ちゃちゃっと終わらせるわよ!」

と言いながら、どんどん、最後のワイルドフォックスに近づく。最初の加速の勢いを消さずにどんどん進んでいく。


「さすがに、もう立ち上がっているな」

と僕が言う。


そう、僕の『氷雪床面 - アイスフロア』と、おっとりお姉さんのハルカによる炎の魔法弾による攻撃で、ダメージを追っていた最後のワイルドフォックスだが、態勢を取り直しユカの方に向かっていた。


「危ない!」

と僕が言う。


そう、ワイルドフォックスは突進している。

そして、美少女剣士のユカも高速で移動中だ。


そのままだと、ぶつかる。


「このくらいじゃ、私には当たらないわよ!!」

と言いながら、ワイルドフォックスの機動を予測して、突如、足に力を入れる美少女剣士のユカ。


「よっ!」

と突如横にジャンプする。

すごい脚力だ、移動のベクトルとは別の方向に突如方向転換した。


「グオォォォォ」

とワイルドフォックスが唸る。


そう、いきなり、目標を失ったワイルドフォックスはスピードを緩める。


「逃さない・・・よっ!!」

と、そのままワイルドフォックスを追いかけるように、ぐるっと回って剣戟を加える。

彼女の剣速が、歩みを緩めたとはいえ、移動しているワイルドフォックスを越えているということだ。


「グオォォォォォ」

とワイルドフォックスがそのままユカの攻撃により倒れた。


「どう!」

と、ユカは颯爽と2体のワイルドフォックスを倒し微笑む。

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