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巻ノ一 鬼

この物語ものがたり対象年齢たいしょうねんれい歳以上さいいじょうです。すべての漢字かんじにはふりがながられています。(執筆中)


伝奇でんき×SF!少年しょうねんおにのヒミツの伝承でんしょう!ヒミツ道具どうぐ異星人いせいじん交流こうりゅう


そのしろ気付きづいたときにはぼくまえにあり、日常にちじょう風景ふうけい存在そんざいしていた。不思議ふしぎしろさそわれてなかはいったぼくは、奇妙きみょうとら出会であう。

伝奇でんきとは、実在する伝承に見られる幻想ようかい・あくま・かいぶつを扱った物語のことである。





鬼ごっことは、何かを追い、何かに追われるものだ。だから僕は、ずっと何かを追い、何かに追われている。僕の人生は、鬼ごっこだ。



1


 友達を追いかけて城の周りをぐるぐる回っていた。目が回った。目が回ったような気がしたんだ。友達は見つからず夕暮れになった。だから僕は泣いた。うそ、泣いてはいない。

「カーッ」

 カラスが城の上で鳴いている。泣いている。いや、鳴いてない。とにかく僕は家に帰ることにした。カラスが鳴いたし、夕暮れだから。暗いから。暗くなったら帰るでしょ。

「おいでよ、どうぶつのもり」

 なんだろう。変な声がした。僕は声のした方を振り向く。誰もいない。誰もいないぞ。フフフと笑い声がしてポンと肩を叩かれた。びっくりして振り向く。誰もいない。誰もいないぞ。

「おにさんこちら、てのなるほうへ」

 パンパンと音がした。黒い子供のような影。かげ。闇。黒く闇が渦巻いている。角が生えている。おに。鬼。オニだ。おになのかあれは。鬼。オニだ。

 ケケケと笑い声がしてその黒い鬼は指を差した。しろ。城。城を差している。なんだろう。城に何かあるのだろうか。ケケケ。ケケケ。鬼は何も答えない。

「なんだ、誘っているのか」

 ハハハ。鬼は腹を抱えながら笑った。ハハハ。ハハハ。そして消えた。黒い鬼は笑いながら消えた。後には帽子が落ちていた。

「友達の帽子だ」


2


 家に帰ると友達の家から電話があった。

「ねえぼく君、家のタケシしらない?」

 知らない。何も知らない。わかりません。わかりません。僕は何も知りません。

「わかりません」

「そう、ありがとうね」


3


 4月になって僕は中学生になった。近所の学校にバスで通うことになった。

「春花です。趣味はピアノです」

 席に座った彼女を見た。細い子だった。髪が長くて、背筋が良かった。桃色のリボンがアクセントになっている。春が似合いそうな子だった。

「ぼくです。よろしくお願いします」

 前に立つと緊張して頭が真っ白だった。

「奇森です。森を守っています。嘘です」

 楽しそうな男の子だった。髪が青がかって、瞳が薄い緑色をしていた。指が細くて長かった。耳が尖っている。森に住むエルフのようだった。

 次の授業は社会だった。

「さてみなさん、この町にある大きな建物がなにか知っていますか」

 先生は黒板に大きな絵を貼り、指を差した。



執筆中



SFサイエンス・フィクションとは、科学的な空想のことである。

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