朝起きたら超絶イケメン銀髪エルフになっていた
「おぅ……超絶イケメン銀髪エルフが鏡にうつっている。果たしてこれは夢か幻か……現実か」
銀髪エルフの名が似合う男が洗面所の鏡の前で頬を引っ張っていた。
一つ補足するとここはファンタジーな世界でもなく科学が発展している、よくある世界である。
というか舞台は地球である。
「取り合えず病院か」
男は顔を洗うとリビングへむかった。
「母さん、何かエルフになっ……誰やねん」
「あら、あんた私の息子?」
「そちらこそ俺の母親?」
ちっこいロリ娘と銀髪エルフはしばらくお互いを見つめていた。
「きりたんぽ」
「くまのぬいぐるみは」
「恋の味」
「絶賛公開中」
お互い言葉を交わすとニヤリと笑い
「「b」」
サムズアップした。
「ところで母さん、これ何て状況かわかる?」
「神様のいたずらよ」
「なるほど」
「因みに私はロリ淫魔よ」
「母さんバレーボール選手並みの背あったよね」
「気合いよ」
「なるほど」
「ところで学校とかどうなってるの?」
「大統領が特に問題ないからそのまま暮らせって」
「いつの間に日本は大統領制度を取り入れたんだ」
「昨日よ」
「日本ぱねぇ」
男は銀髪に似合わない制服に身を包み学校にむかった。
「ここは果たして日本なのだろうか」
男が入ろうとしている学校にはありとあらゆる種族の元人間達が登校していた。
「ゴブリンにリザードマンに猫耳娘……日本ぱねぇ」
男は呟くと自分のクラスを目指し歩き始めた。
「お前、まさかケントか?」
「くまのぬいぐるみ?」
「オレだよオレ!」
「ごめんなさい、お金は持っていないので」
「詐欺じゃないから、オレ、マサキだから」
「あ、うん、でも何でぬいぐるみ?」
「くまだからだ」
「なるほど」
ズガガガガガガガガカドーーーーンッツツ
「うぃー座れーSHR始めっぞー」
「ゴーレムの顔だと……」
「因みに一階の職員室から突き抜けてる」
「先生ぱねぇ」
補足、ここは三階である。
放課後。
「お兄ちゃん!」
「おぉ、ネタが思い付かなくて取り合えず入れておいたら妹萌えの読者が読んでくれるだろうと考え、創られた妹じゃないか」
「え、何その紹介」
「気にするな、それで何のようだ」
シュッ…グサッ
「残像だ」
「甘いな、残像だ」
「「……。」」
「帰るぞ」
「はいな」
「お兄ちゃん」
「何だ妹」
「濡れすぎてやばいんだけど、消えてくれない」
「氏ね」
「酷い、私こんなにもお兄ちゃんのことが好きなのに」
「お前彼氏いるじゃん」
「アレはただの財布」
「なるほど」
「キスしよっか」
「しないよ」
「じゃーえろえろなことしよ」
「しないよ、何だ、お前いつもより積極的すぎだ」
「私今淫魔だから」
「なるほど」
「……しよ?」
「氏ね」
「そこの二人止まりな!」
「へへへ、これは上玉だぜグヘヘヘ」
「デュフフフフ」
「天然記念物に認定されそうなぐらい古いDQNどもが現れた。妹、一応逃げろ危ないからな」
「ん?何で?」
「何でってお前俺が負けたら犯されry「さっさと掘ろうぜウッホ」「男、ハァ…ハァ…」「お゛ぉおおおおお」やばいの俺じゃん」
「どうするのお兄ちゃん」
「どうもこうも…」
「「「ヒャッハーーーーーーー男ぉおおおおおおおお」」」
「はぁ……」
「ふぅ……」
「「残像だ」」
「「「ブルファ!?!?!?!?」」」
「思ったんだけど何で俺達強いわけ?あ、俺はハイエルフだからわかるんだけど妹は何で?」
「朝充電したからね」
「え?」
「え?」
「え、え?」
「え?」
「え?嘘だよね妹ちゃん」
「大丈夫、本番はしてないから」
「何一つ大丈ばない」
「あ、勿論、お兄ちゃんのね」
「俺の貞操ぉおおおおおおおおぉおおおおおお」
「すまん、取り乱した」
「大丈夫、私は気にしてないから」
「少しは気にしてくれ、つーか倫理的にアウトだ」
「そうだ、充電しよう」
「そんな京都に行こう的なニュアンスで言われても、つーか俺達兄妹ね」
「関係ないもん」
「えー」
「レロレロ」
「口で言うな、んっ、キスするな」
「充電完了!」
「あ、キスが充電なのな」
「他に何があるの?」
「気にしなくていい、むしろするな」
「因みに本番は舌入れだよお兄ちゃん☆」
「そろそろ意味がわからん」
「私も」
「「……残像だ」」
「て、夢を見たんだ」
「お兄ちゃん、耳が長くなってる」
「え゛」