美少年が尋ねる
ぴんぽーん・・・
しーーーーーーーーーーーーーーん・・・
ぴんぽーーーん・・・
しーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん・・・
(・・・)
ぴんぽんぴんぽーーーーーーーーーーーん。
しーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん・・・
何度押しても聞こえる無愛想なチャイムの音と同じくらい無愛想なこの空気に軽く苛立ちすら覚え始めた。
(市姫晶、どこにでもいるごくごく一般市民の男子高校生。自分を説明するなら本当に普通すぎて笑えない、ってぐらい。あ、あと名前は し・き・あ・き・ら 。こんな名前と女の子みたいな見た目のせいで幾度となくからかわれてきたのはよもや黒歴史だ。あとは・・・
・・・
・・・女性恐怖症・・・・・・。
理由はまぁなんというか幼少のト、トラウマ?ってやつですよはい。そこんとこ触れないでくださいまじであはははは・・・って)
優雅に自己紹介してる場合ではない。
脳内列車から引き跳ばされて現実に戻ってきた晶は、明らかに一般市街には不似合いすぎる高級マンションの一室、目の前のドアが優しい笑顔を少しものぞかせてくれないことに悩んでいた。
(う~~~ん。どうすべきか・・・)
というか、なぜただの男子高校生の晶が高級マンションのチャイムを鳴らしているのかというと。別に、授業の町探検に来た訳でも金銭目的、あるいは狂気に満ちて泥棒に入ろうとしている訳でも無い。そこには話すとかなり短い理由がある。
(いやいや、短いのかよっ!・・・今のツッコミは要らなかったか。くそう)




