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No.004

日付:2034年9月09日

依頼人:工藤麗奈(極秘面会)

内容:2000年「星七」の消失と沢木恭太郎の変貌


 麗奈の記憶が一部回復した。彼女は泣きながら語った。2000年の冬、産声を上げた「星七」を抱いた感覚を。だが、その後の記憶は血塗られた霧の中だ。

 私が突き止めたのは、2000年6月の財団の前身「聖エーテル教団」の活動記録だ。そこには、赤ん坊の星七を「聖体」として祀り、集団で負の感情をぶつけるという悍ましい儀式が記されていた。


 驚くべきは、当時の沢木恭太郎の動きだ。彼は慎太への忠誠心ゆえに、星七を守ろうと九条の側に留まった。しかし、2000年8月の「降臨事件」――星七がポータルそのものとなり消滅した瞬間、沢木は絶望し、九条を殺そうとした。

 現代の財団は、この時の爆発を「自然界のエーテル噴出」と偽装しているが、実際は一人の赤子の命を代償にした次元穿孔だった。沢木と九条が浴びた「不老の光」は、星七の命の残滓そのものだ。

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