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No.003

日付:2031年3月22日

依頼人:工藤麗奈

内容:1999年、西本慎太の死と「空白の看護」


 依頼人・工藤麗奈は、2015年の覚醒以来、常に「自分から何かが欠落している」という感覚に苛まれていた。彼女が私に託した唯一の手がかりは、古びた一枚の集合写真と、今は亡き西本慎太の名だ。


 調査の結果、1999年の慎太の死には不自然な点が多い。当時の彼は過労死とされたが、財団の極秘アーカイブ(プロジェクト・オリジン)をハッキングしたところ、慎太の死の直前、九条遼太郎が彼に「未認可の治験薬」を投与していた形跡を見つけた。

 それは後のエーテル抽出を補助する生理活性物質のプロトタイプだ。九条は、麗奈の胎内にいる「星七」を安定させるため、慎太の生命力を文字通り「抽出」し、麗奈へと転送する実験を行っていた。


 現在、財団が喧伝する「エーテルによる難病治療」のロジックは、この慎太という個人の犠牲の上に構築されている。麗奈は言う。「慎太くんは、九条くんに殺されたの?」と。私はまだ、その問いに答える証拠を持っていない。

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