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車で

浦島さまで、いらっしゃいますか?


そうだが?


やはり

竜宮城から、お戻りになられたのですね


なあ?


はい、なんでございましょう?


なんで浦島と、わかるんだ?

それに竜宮城も


それについては後ほど

ここは騒がしいので、場所を変えましょう

さぁ、お車をご用意しましたので、こちらに


あ あぁ

な、なんだ、これは?


浦島さまの時代には無かった

車という乗り物です

さぁ、どうぞ


あ あぁ


いいですか?

シートベルトしますよ?

失礼します


なんか苦しいのだが


我慢してください

浦島さまに、なにかあれば……

わたしなんて……ひぃ……


なにを、そんなに怯えているんだ?


いいえ…

浦島さまは我が国にとって

とても大事な人なので……

で、では出発します

安全運転で行きますので


あぁ、よくわからんが頼む


きょろきょろ


浦島さま、どうかしましたか?


ここは、わしが昔いた場所と同じなのか?


えぇ

浦島さまが竜宮城に行かれて、

もう何百年も経ちましたから。

不思議に見えますよね


それにしても、なぜこの場所にいるのか

さっきまで竜宮城に、いたはずだが…

乙姫さまは、どうしておるのか

寂しがってなければ、いいのだが


大丈夫ですよ

乙姫さまなら、

さっき元気に配信してましたから


な、なに?

今なんて言った?

乙姫さまのことで、

なにか言ってなかったか?


あっ……えーと……

……まずい……こうなったら……

前の車、道をあけなさい

こちらは国家安全省

国の危機的状況の重大な案件です

妨害したら処罰の対象になります

よしっ、これで……

スピード上げますね


ス、なんて言って……

ぐわー、なんだ、あー、目が……

うおぇ……き、気持ちが悪い……


ちっ 赤信号か…

サイレン鳴らして…


お、おい…

なんか音が聞こえるぞ?

なんだ?なんの音だ?


大丈夫です、飛ばしますよー

…こんな高級車…

もう乗る機会なんてない…

限界まで…楽しまないと…

ふっひっひっ


な、なんだ?

なにを笑っておるんだ?


あっいえ

なんでもありません

すごい…この車…

私の軽なんかよりも

よかった…たまたま暇してて…

運転係になって…


うぅ

なんか目がまわるぞ…


もうすぐ着きますよ

あの建物です


うおぇ……なにか出てきそうな……


あー、待ってください

外に出るまで我慢してください


うおぇ……


だ、大丈夫ですか?


あぁ、まだ大丈夫だ……


はい、着きましたよ

さぁ、降りてください


あ あぁ……

ん? これはどう取れば……


あっと、

シートベルトはこうやって……

はい


あぁ、ふぅ

ひどい目にあったわい


では、次の係の者に

引き継ぎますので、

わたしはこれで…では……

……ひぃ……よく考えたら…

わたし、なんて運転を…

危なかったー……


あっ、ちょっ


浦島さま、次は わたくしが

お部屋までご案内させていただきます


あ あぁ、わかった…

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