魔法関連について(かつての日常を添えて)
名前の通り。
ぶっちゃけ、本編中に入れそこねた設定ですね……()
いつもと変わらぬ、春日和の日差しと風に包まれた草原の中に、ポツンと周りの自然に似合わぬホワイトボードが置かれている。いや、うん……置いたのは私だけど、本当に風景に馴染まないねぇ。
⸺さて、と。弟子ちゃんも来たようだし、始めますか!
「よーし弟子ちゃん。今日は、今まで学んだことをおさらいしよう」
「お願いします!」
さぁ、青空教室による授業の始まりだ!
*
「まず初めに、弟子ちゃんは”魔法陣”の色の特性は覚えているかな?」
この辺、私も時々忘れちゃうんだよねぇ……レイがいるから、カンペキに忘れることはないけど、やっぱり忘れるとこもある。
「はい! えっと……暖色系が攻撃系、寒色系が防御系。それでいくつか当てはまらない色もある、ですよね?」
「そう。水属性や闇属性でも、攻撃魔法なら暖色系の色の魔法陣が出現する。防御も同様だ。続けて?」
いかにも、燃えるぜベイベーって感じの真っ赤な魔法陣から、氷の槍が飛び出してきた時はぶったまげたなぁ……色の属性偏見がいかに強いかがよく分かるよ。
「わかりました! それで、緑系が補助、紫が契約、白が時空間、及び無属性……で、合ってますか?」
正直、紫が契約ってことをやりたい神様が無理やりこういう法則にした、って言われても納得するくらいには変だと思ってる。ていうか私の中ではその説が最有力候補だね。
「うん、そう。正解だ。そして”魔法陣”とは、精霊を介して使う魔法全般に浮き出るモノのこと。ここまでは大丈夫?」
「んー、大丈夫です! それにしても、精霊を介すると魔法陣が出てくるって、不思議ですね……」
「あー……別に、私達が普段使ってる魔法も、魔法陣が出ないことも無いよ? 圧縮して質を高めたら、見え始めたってのが魔法陣だし」
「そうなんですか!?」
私はそこまで技術がある訳じゃないから、ズルしないと浮き出ないけど。あと素自体が補正・補助ありまくりだからねぇ…。
「そ。だから、最上級魔法に位置する呪文だと、よくよく見たら魔法陣がある……ってことがね。それと、攻撃魔法を防御に使おうとすると、それは防御系と判断されて寒色系の色になる。反対も同様だ。だから、魔法陣の色は使用者の使い方や認識によって変わるんだ」
そこが魔法陣の面倒なところなんだよね……攻撃と防御が目に見えちゃうのがねぇ。いやまぁ、そのレベルって精霊がちょっと気合入れたり、天才じゃない人間が数人から数十人で唱えるレベルだから、魔法が飛び交う死闘でわざわざ魔法陣が出るレベルの魔法を唱えるのは少数だと思うんだよね……。
「なるほど……それじゃあ次、お願いします!」
「はいよ。次は、普段私達が使っている魔法についてだよ」
*
「まぁぶっちゃけ、よくある創作と変わらんのよね。魔法陣がちょいと特殊なだけで」
「………???」
ありゃりゃ、弟子ちゃんがぽかんとお口を開けてる……ま、異世界ファンタジー世界出身者だから、現代系の創作云々はピンとこんよなぁ…。
「まぁファンタジー世界出身の弟子ちゃんにゃあちと難しいか。取り敢えず、属性を言っていこうか」
「あ、はい! えっと……火、水、風、土、光、闇、無。基本はこの六属性ですよね?」
まぁよく見るタイプの属性たちだねぇ……。
「そうそう。んじゃあ、相性は?」
「えーっと……火は土に強く、水は火に強く、風は水に強く、土は風に強い。反転して弱点。光と闇は互いに弱点。無属性はどの属性に対しても強くは無いが、弱くも無い……合ってますか?」
「うん、大丈夫だよ!」
うーん…火が土に強いって、溶かすからかな……風は水を切るから? いやでも水って切られてもそんなじゃね? おーん……???
⸺って、私が疑問に思っちゃアカーン系じゃんね。
「他に細かいとこを言うと、音や雷、時空間系も属性に分類されてないだけで、ちゃんとある……大丈夫?」
「はい、大丈夫です」
「それじゃあ、次は呪文編だ」
*
「正直、呪文は最上級魔法レベルは決まった文言の方が想像しやすいから定形呪文を使えばいいけど、それ以外はテキトーというか、自分がイメージしやすい言葉でやっちゃうのが効率がいい。オーケー?」
「はい。分かってます」
「んじゃ、一個やってみて?」
「い、いきなりですね……分かりました」
とりあえーず、的を用意してぇーっと……うし、OK!
「あの的にどうぞー」
「はい! ……宙漂う、集まり狙うは一点のみ。水衝、アクア=ストライク!」
弟子ちゃんが放った水の塊は、私が用意した的に、目掛けて真っ直ぐに飛び、飛び散る。
あら、壊すつもりで放ったのね。
「ど、どうですか…?」
「うん、大丈夫。合格だよ」
「やった…! じゃあししょー…」
「うん、授業以外でも魔法の使用許可を出そう。」
「⸺っっ!!!!」
あーらら、大喜びで走り回ってら……そんなにアクティブなタイプじゃないっしょ弟子ちゃん。あ、コケた。
「ししょー、アルと戦ってもいい?!」
「う〜ん……アラン君本人に聞いてからにしな〜。それと、今日は単純におさらいだけだから、もういいよ」
「うぉっしゃアルに自慢だー!!!」
………ほんと、アラン君が絡むと性格がぼぼーんと変わるなぁ。出会った頃のオドオド静か系はどこいったんだ弟子ちゃんは。
はい、正直に言います。
魔法陣の設定は紫が契約という設定にしたくて生まれた設定です……作者が紫が契約をそこまで気に入っているとは思っても見なかったです、えぇ。




