クラスの女子の仕組み
毎日学校へ来ると、初音、香織、早紀子、あゆみの罵詈雑言がまるでマシンガンのように浴びせられるのである。
実は、クラスの女子独自のネットワークというのが存在しているのは、僕の直感で分かるのである。
きっと初音が女子独自のネットワークの中心人物。
たぶん、初音が香織やあゆみ、早紀子に僕をいじめる計画をしたんだと思う。
初音はクラスの中でも特に影響力が強く、他の女子たちも彼女の意見に従うことが多い。そんな初音の標的にされてしまった僕は、毎日が戦場のようだ。奥田と鈴木はそのことを知っていて、何とか助けようとしてくれるが、彼らも初音たちの前では無力である。
放課後、僕たちはいつものように図書室に集まる。奥田と鈴木が気を使ってくれるのが分かるが、僕の心は重い。このままではいけないと思いながらも、どうすればいいのか分からない。
「後藤、もう少し我慢しよう。きっと何かいい方法が見つかるはずだ」と奥田が言う。その言葉に少しだけ勇気をもらうが、それでも現実は変わらない。
ある日、僕は意を決して先生に相談することに決めた。放課後、職員室に向かい、担任の先生に事情を話す。先生は真剣な表情で話を聞いてくれ、「分かった、しっかり対処するからね」と約束してくれた。
次の日から、少しずつ状況が変わり始めた。初音たちの態度が和らぎ、罵詈雑言も減ってきた。どうやら先生が何か手を打ってくれたらしい。奥田と鈴木も「よかったな、後藤」と微笑んでくれる。
静かな日常が少しずつ戻ってきた。まだ完全に解決したわけではないが、僕は一歩前進したのだ。これからも自分を強く持ち続けて、友人たちと一緒に前を向いて歩んでいこうと思う。