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失敗と成功

なんでマジで瑞希がマイク取ってんの?

えッまさかアレですか? まさかの生徒会会長?


「ほらね。会長が止めたでしょ」

「ちょ、先生あれって橘瑞希でしょ?! ゲームに参加してる。というか1年だろ!」


ゲームに参加していると言えばキングの瑞希だと分かるはず。……あれ?キングだっけ?あッ、王女か。


「ゲーム? 橘さんは大会には参加してないわよ」

「大会じゃなくて、えーと、『悪魔のゲーム』に!」


死と隣り合わせのゲームはそんなかわいい『大会』ではないと思う。自分の中ではの話で、実際はどうなのかはわからない。簡単に説明知るとその、なんか、えーと……ワカリマセン。


「そんな大会があるのね。そろそろでちゃいなさい♪」

「だから違ッ、ちょぅおあッ」


反論しようとしたのに微笑みながらそこにいた先生が舞台に突き出す。さっさとこの場から出て行きたかっただけのか、それとも面倒なのかは分からないが、振り向いた時にはすでに誰も居なかった。

これは完璧に後者だな。うん。


「はい登場。コレが高桜ね」

「物かよ、俺は!」


つっこみながら立ち上がると舞台の下に居る人たちの視線が突き刺さる。しかも小声ながら何かが聞こえてくる。ばっちり聞こえてますからね。


「自己紹介も済んだので、これから高桜君にはあるゲーム・・・をやってもらいます」


ゲーム。その言葉で反応してしまう。あるゲームって? 今ここで? どうして? そんな愚問が頭の中で巡り行き着いた答えが


「悪魔の、ゲーム…」


このゲームしか頭に過らなかった。この場でやるの? やったことのないゲームだよ。命にもかかわるんだろ?覚悟を決め、瑞希が口を開けるのを待つ。そして、口を開いた。


「高桜君にやってもらいゲームは…テーブルクロス引きですッ」

「……え?」


そんな、そんな簡単なものでいいのだろうか? そんなことを考えていると、どこからかそれに使う道具が出てきた。マジでどこからだろうね。


「ルールは恐ろしいほど簡単です。テーブルクロスを引くだけ」


ホント恐ろしいほど簡単ですね。はい。そんなの一発で出来る……と思う。実際一度もやったことがないし、やる機会がまずないと思う。だが、これなら命に関わりはなさそうだ。


「ただし。グラスに入ってる水はただの水じゃないんです。この水は名前は覚えてないけど、体が溶ける水です。もし、コレが失敗して零したら前の方々死んじゃうよ♪」


命に関わり、ない? これはやはり悪魔のゲームなのだろうか? 体が溶ける液体が入っているということは。


「さぁ、高桜大智君。早く引いてください。やらなければ入学は認められません」

「認められない? だって俺は校長にも許可は取ってある」


昨日確かにキングと一緒に校長室に出向いた。そのときに校長は確かに認めてくれた。


「『あれを全校生徒の前でやっていただければ』って言ってたよね?」


そのセリフは…

校長室の扉を閉めるとき言っていた、と思う。あれ・・とは悪魔のゲーム、のこと…?


「あのゲームって…悪魔のゲームってこれなのか?」


その一言で生徒たちは騒ぎ始める。先ほどまで強張った顔をしていた生徒も、泣きそうにこちらを見ていた生徒も、「悪魔のゲームって何?」と言っていた。

この、悪魔のゲームは…知られていない?


「早く引いてください! 時間が無いんですからっ!」


これをやらないと、入学は出来ない。学校に通えない。ゲームが出来ない。願いが叶わない。幸せが手に入らない。

でも、これを失敗すれば多くの人が犠牲になるかもしれない。自分の一部が消えるかも知れない。無くなるかもしれない。


そっと布に手を掛け、平らに伸ばす。


「…いきます」


そして彼はいつの間にか静まり返ったこの部屋で、運命を引いた――







 失敗なんて許されない

       私達が許さないのだから



                      成功だけを求めてる

                   私達が求めなくてはいけないから



           生きるためには何が必要?




ぅぐはッ


や、ヤバイ…

今回は書いてた自分でも「Σイメージマジちげぇよっ!」って言いたくなるぐらい…


最後のベタすぎだろー((怒り


※実際サブタイトルに迷ってしまったので入れただけです。

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