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迷い子

初☆一月投稿


初めて一月に2回投稿しました☆



朝から知らない校舎を通って…


見慣れない廊下を走って…


俺はどこに行くの?





「疲れた…」


押し寄せる生徒になぜか俺までもが逃げてしまい。そのあげく、瑞希と一緒に逃げてしまった。


「というかなんで俺ここにいんだよ。まずここどこだよ…」


何故ここにいるかは知っているが口から出てしまう。


「見てわかんないの? 生徒会議室に決まってるって」

「決まってねぇよ! ていうか入っていいのかよ!」


仮にも、生徒の頂点に立つ生徒会室に勝手に入って言い訳がない。しかも、今日転入してきたばかりで尚更いけないと思う。


「大丈夫だって…見つからない場所に来ただけじゃん。それに…」


瑞希が最後に何かを言ったが、そのとき丁度鳴り響いた鐘の音でかき消されてしまった。


「なぁ、朝会みたいのこの学校あんだよな」


めんどくさがりのキングが確かに言っていたことは「校長には言っとくから、明日の朝会にでも出て来いッ」だったような…。やっとまともなこと言ったなって思ってたから間違いは無いはず。


「大智だけ行っていいよ。僕は後から行くから」

「いいのかよ?!」

「一人生徒が消えても問題ないって。……恐らく」

「恐らくかよ!」


瑞希のいい加減差に呆れ、さっさと生徒会室に出る。

が、これがいけなかったのか校内で迷子寸前。マジでここどこデスカ?


「お前なんでここにいんだ?」

「はい?」


後ろからかけられた声に気の抜けた声で答えてしまう。


「ほ、北斗じゃん! えっなんで?」

「俺、ここの生徒。お前こそなにやってんだよ。会始まってんぞ」


じゃああんたはなんで今もここにいんですか?生徒ならさっさと会に参加しろよ。


「道に迷った。北斗案内して」

「……ここは道なのか?」


そういいながらも素直にどこかへ向かって案内してくれている。どうも、『道』と言ったのが気に入らなかったのか、小声でさらりと言っていた。仕方ないな…


「じゃあ校内で迷った。さっさとつれてけ」

「……なんか口悪くなったか?」





……


…………

まだ終わんないのかな? 校長の話。つまんないくせにダラダラ話して…

今は体育館舞台裏。なんか絶対に高校生だろと思われる北斗にここまで案内してもらった。ここは中高一貫学校なんですか?


「――では、皆さんが知っての通りの転校生が来ます」


やっと?


「この学校では伝統として……――」


じゃないようだね。


「毎回のように…――」


…そういえば最後に北斗が言ってたな。「校長の話はマジで長いから30分遅れてもいい」って。言うこと聞いとけばよかったなぁ。なんか付き添いの先生飽きて、漫画読んでるし。


「昨日の晩御飯は…――」


…なんで今?


「あのさ先生まだ校長の話終わんないの?」

「…ね。そろそろ生徒会が止めに来るんだけど…」


生徒会がやっちゃっていいんですか? アレ校長ですよね? 偉い人ですよね?


「明日は――「これより、生徒会会長の話に入ります!」


マジで止めちゃってんですけど?!


「橘会長お願いします」


橘?

もしかして…?

幕から少し顔を出して見ると、


「本日は転校生が来てるので、紹介しちゃいます。高桜くーん、どーぞ」


Σてきとーだな、瑞希!





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