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第拾伍話 歯医者は怖いけど、半年に1度位は検診してもらう方が良い

「聞くまでもない気がしないでもないけど、布団がベッドの一組しかないから一緒に寝てもらうけど良いかな?」



「もちろん良いです」



「良いに決まっています!」



「やっぱり・・・あたしは嬉しいけど、ふたりともあたしのこと好きなのなんでかしら?」



「「カナデさんだからです!!」」



「・・・う~ん、理由は分からなかったけど、あたしもふたりのこと好きだし良いわね」



「「はい!」」



「それじゃあ、歯を磨いて寝ましょうか」



「歯を磨く?ですか?

 カナデさん、歯を磨いてどうするんですか?」



「魔王にはそういう習慣はなかったか・・・

 うんとね、マオちゃん。普通の人間は食べ物や飲み物が歯にくっつくとそれが悪さをして歯が痛くなる病気になってしまうことがあるの。

 そうならないようにするために、歯を磨くようにしているのよ」



「そうなのですか・・・カナデさんは歯を磨くのですよね?」



「ええ、あたしは普通の人間だからね。歯磨きしないと痛くなっちゃうかも知れないからするわよ」



「なら、ワタシも歯磨き?をしたいです」



「わかったわ。マオちゃんの分も用意するわね。

 リシュナちゃんは昨日は有耶無耶にしちゃって歯磨きしなかったけどどうする?」



「私も歯磨きします。私の分も用意してください」



「そうね。それじゃあ、3人で歯磨きしましょうか」




~~~~~~~~~~


「あたしはズボラだから、基本的に寝る前と気になった時しか歯磨きしないのだけど、する人は毎食後するのよ」



「そんなに磨いてどうするんですか?」



不思議そうにあたしを見つめながら質問をしてくるマオちゃん・・・ちゃんと答えてあげたいけど、頻繁に磨く人ってどうしてそんなに磨くんだろう?



「正直なところわからないわ。

 こういう時こそネットで検索ね」



と言いながらタブレットを操作しネット検索をしたら・・・



【歯の磨き過ぎはダメ】


【ハミガキのし過ぎで歯が悪くなる】



う~ん、必ずしも磨けば良いというものでもなさそうね・・・



「カナデさん、磨きすぎては良くないって書いてありますよ?」



「そうね。何事も過ぎたるは猶及ばざるが如しっていうし、ほどほどが良いのかもね。

 ごめんね、マオちゃん。あたしにはわからないや」



なんて言いながら何気なく続きを見ていたら・・・



【キスをするための口臭ケア】



『なるほどね。口臭ケアはあるわよねぇ』と思ってそのページを見ていたら・・・



「カナデさん、キスをするために歯磨きをするんですか?」



「何を言っているの!?

 たまたま見ていただけでキスをしたいわけではないわよ!」



「キス、したくないんですか?」



「別にしたくないわけじゃないけど、相手がいないし・・・」



「相手はワタシじゃだめですか?」



「え!?

 いや、女同士じゃ・・・」



「なんで女同士だと駄目なんですか?」



「う、う~ん。駄目っていうことはないんだけど、なんというか難しいわね」



「ワタシはカナデさんとキスしたいと思いますよ?」



「奏!私も奏とキスしたいですよ!」



「ええ!?ふたりとも何を言っているの!?」



「「何かおかしな事を言っていますか?」」



ふたりが自然にキスをしたいと言ってきたので焦ってしまう・・・



「おかしなことを言っているような、いないような・・・

 ともかく、あたしはキスをする心の準備ができてないからしないの!」



「わかりました、奏。準備ができたらしてくださいね」



「そうですよ、カナデさん。約束ですからね!」



近い未来、この()たちとキスをしなければならない事になったみたいだけど、現実逃避でそのまま就寝しました。

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【別作品】学校の空き教室へ仕掛けた防犯カメラにマズい映像が映っていた

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